■ 「ESP(蛯名スペシャル)」…短距離1枠の蛯名は消せ!出遅れ癖は致命的
出遅れが多いことで有名。一部のファンはその出遅れを「ESP(蛯名スペシャル)」と名付けている。 以下は、蛯名騎手の過去10年の枠番別データである。 ◆枠番別集計 集計期間:950722 〜 050710 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 区分 着別度数 勝率 連対率複勝率単回値複回値 平均着平人気単平均複平均3内数2着率3着率 ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1枠 80- 90- 84- 501/ 755 10.6% 22.5% 33.6% 55 68 6.0着 4.5人 527 204 9.8% 11.9% 11.1% 2枠 119- 78- 74- 500/ 771 15.4% 25.6% 35.1% 83 75 6.1着 4.7人 543 216 10.5% 10.1% 9.6% 3枠 131- 100- 83- 552/ 866 15.1% 26.7% 36.3% 90 81 5.9着 4.9人 598 229 12.2% 11.5% 9.6% 4枠 110- 111- 73- 581/ 875 12.6% 25.3% 33.6% 68 69 6.2着 4.9人 543 206 11.4% 12.7% 8.3% 5枠 131- 108- 81- 645/ 965 13.6% 24.8% 33.2% 72 66 6.1着 4.7人 532 203 12.4% 11.2% 8.4% 6枠 131- 112- 109- 608/ 960 13.6% 25.3% 36.7% 73 76 6.0着 4.8人 538 209 13.6% 11.7% 11.4% 7枠 145- 121- 115- 722/1103 13.1% 24.1% 34.5% 83 74 6.2着 4.7人 636 218 14.8% 11.0% 10.4% 8枠 142- 145- 108- 731/1126 12.6% 25.5% 35.1% 66 72 6.2着 4.9人 528 206 15.3% 12.9% 9.6% ------------------------------------------------------------------------------------------------------- 勝率が一番低いのが1枠に入ったときだが、出遅れ癖あることが影響しているのかもしれない。 単勝回収値も最低である。 短距離になるとさらに成績が悪くなる。距離が短くなれば出遅れは挽回しずらくなるので当然の結果と言える。 ◆枠番別集計(短距離1000〜1300m) 集計期間:950722 〜 050710 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 区分 着別度数 勝率 連対率複勝率単回値複回値 平均着平人気単平均複平均3内数2着率3着率 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 1枠 13- 31- 21-133/198 6.6% 22.2% 32.8% 40 59 6.1着 4.4人 617 185 9.7% 15.7% 10.6% 2枠 22- 22- 23-140/207 10.6% 21.3% 32.4% 61 68 6.3着 4.3人 575 210 10.0% 10.6% 11.1% 3枠 39- 23- 15-131/208 18.8% 29.8% 37.0% 88 80 6.1着 4.9人 472 219 11.5% 11.1% 7.2% 4枠 33- 27- 14-158/232 14.2% 25.9% 31.9% 63 58 6.4着 4.7人 447 182 11.0% 11.6% 6.0% 5枠 35- 29- 23-166/253 13.8% 25.3% 34.4% 53 60 6.0着 4.3人 385 176 12.9% 11.5% 9.1% 6枠 34- 30- 29-177/270 12.6% 23.7% 34.4% 69 74 6.1着 4.7人 552 217 13.8% 11.1% 10.7% 7枠 35- 31- 33-188/287 12.2% 23.0% 34.5% 83 69 6.4着 4.6人 688 205 14.7% 10.8% 11.5% 8枠 48- 35- 27-185/295 16.3% 28.1% 37.3% 84 71 6.2着 4.6人 518 191 16.4% 11.9% 9.2% --------------------------------------------------------------------------------------------------
だから、「出遅れ」ても取り返しのつく距離で買ったほうが無難。
中距離戦になると勝率があがっている。
■ 「エビマクリ」…レースをぶち壊すようなマクリが十八番
他の騎手に比べまくりを使うことが多く、一部の関係者やファンからは「エビマクリ」と呼ばれている。
自分が勝つためにはどんどん競りかけるし、どんどん捲くりかける。
北海道シリーズの「独裁者」藤田に対して、先輩である蛯名はそんなのはお構いなしで競りかけるシーン、マクリのシーンが随所に見られた。
展開を左右するので特に注目の騎手。逃げ・先行馬に苦しい展開を作り出す。蛯名のヒモには差し馬をもってくること。
■ 蛯名騎手が人気馬に騎乗したときは差し有利の展開になりやすい
強気にしかけて前を潰しに行くので、相対的に差し馬に有利になる。
蛯名騎手騎乗馬以外の後方脚質の馬は漁夫の利を得ることになる。
典型的な例はマツリダゴッホでマクリに行った08年札幌記念。
最後に捲くったのはタスカータソルテ。
■ 中山コース=買い、東京コース=消し
蛯名騎手は、中山が抜けて得意。逆に東京は不振。
先行有利の中山でもマクリを決めてくるのは蛯名独自のキャラクター。(朝日杯FSドリームジャーニー)
【08年蛯名騎手・開催別成績】
中山 | 勝率15% | 複勝率38% | →買い |
東京 | 勝率8% | 複勝率25% | →消し |
新潟 | 勝率13% | 複勝率27% | |
福島 | 勝率11% | 複勝率30% |
■ 基本は買い。関東1、2を争う乗り馬の質の高さ
彼を主戦に据えている厩舎は多く、乗り馬の質はかなり高い。
08年11月末までに、ショウナンアルバ、マツリダゴッホ、スクリーンヒーロー、ナカヤマフェスタで重賞5勝。
エフティマイアでG1を2着2回。
馬の質に比べて、人気が比例していない(内田と三浦に挟まれてるので)ので、この意味では基本買いのジョッキー。
■ そのほかの特徴
■ 来歴・人脈
北海道出身のJRA所属の騎手。ファンからの愛称は「エビショー」「眉毛」。同会の騎手・調教師であった蛯名信広は遠縁にあたる。
夫人は元タレントでテレビ東京の土曜競馬中継(現在のウイニング競馬)の司会者だった石森かずえ(本名・一枝)。
同期に武豊・芹沢純一・塩村克己(引退)がいる。
1995年は七夕賞、中山記念を制していたフジヤマケンザンとのコンビで香港国際カップ(現在の香港カップ)に勝利した。
1996年にバブルガムフェローとのコンビで天皇賞(秋)を制し、初めてのGI制覇となる。
この時の騎乗は、同馬の主戦騎手であった岡部幸雄がタイキブリザードとのコンビでブリーダーズカップクラシックに出走する事による代打騎乗であった。
1998年にエルコンドルパサーとのコンビでジャパンカップを制覇。自身2つめのGIタイトルを獲得。
このコンビで翌1999年、フランスのサンクルー大賞を制し、凱旋門賞でも2着に入る。
またウメノファイバーとのコンビで優駿牝馬(オークス)、エアジハードとのコンビで安田記念、マイルチャンピオンシップを制した。
2001年にはトロットスターで高松宮記念、スプリンターズステークスを制覇。
さらにマンハッタンカフェで菊花賞や有馬記念を制し、また133勝を挙げて最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手の2冠を獲得した。
翌2002年にはマンハッタンカフェとのコンビで天皇賞(春)を制した。
中央GIタイトルは2002年のトウカイポイント(マイルチャンピオンシップ)以来勝ち星を挙げていなかったが、
2006年12月10日の朝日杯フューチュリティステークスでドリームジャーニーの勝利で挙げた。
12月22日には自身6度目となる中央競馬年間100勝を達成した。なおこれはこの年9人目の達成となり、年間100勝を達成した人数の史上最多記録となった。
12月23日の有馬記念をマツリダゴッホ鞍上で勝利し、マンハッタンカフェ以来2回目の勝利を飾った。
後藤浩輝騎手と並んで国枝栄厩舎の主力騎手。
小島太厩舎はカフェのオーナーの馬(マンハッタンカフェ、プレシャスカフェ)との相性がいい。
土田稔、田中清隆、両氏との親交が深く、素質馬の騎乗が多い。
稗田研二厩舎とも親交がある。
また、蛯名騎手を多用する関東の調教師には、30代後半〜40代前半の新進気鋭の調教師もたくさんいる。
具体的には久保田師、勢司師、中川師、武市師、鹿戸雄師。
逆に関西の調教師からはあまり信用されてない。信頼があるのは橋口師くらい。
■ G1勝利
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