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藤田伸二

■　特徴

• 山内厩舎の多頭数出しは藤田が勝つ。
• 逃げ譲らず。逃げ馬は潰しに行く。
• 安定した成績
• 暮れの阪神に強い
• Ｋライン�ｂP
• ズブい馬追える
• ＧＩで人気上位馬騎乗後の最終は軸にするな！
• 藤田が控えたときはスローになりやすい
• 小野次郎騎手への指名代役は例外的に買い

■　解説

　山内研二調教師にはデビュー当時からかわいがられている。
　同じレースで山内厩舎の馬が多頭数出てきたら、まず藤田が最先着すると考えていいだろう。

　2005年函館リーディングに輝いた藤田伸二。しかし「内容が伴わない」「あれだけいい馬に乗れば当然」という声も。

　北海道シリーズでは藤田よりも年長の騎手でも、気配り系松永、職人気質横山と中道的な立場の騎手に囲まれて、まさに独壇場。絶好調。
　逃げるときはガンガン突っ走る。

　藤田中心にレースが展開し、藤田が控えたときは後続の馬も控えるので、スローペースの蔓延という現象を招きがちだ。
　しかし「藤田の勝利の方程式」を脅かすファクターが台頭してきた。「北海道の独裁者」藤田総裁を脅かす存在、「蛯名」。
　藤田が楽に逃げようとしても平気で競りかけてくる。得意のマクリ戦法で藤田を沈める。（下記）

　藤田と小野の仲の良さはあまり知られていない。
　競馬学校時代、藤田がいじめられていたところを先輩の小野次郎騎手がかばったことがきっかけに仲が良くなったらしい。
　小野騎手が、藤田の指名代役でディープサマーで勝利を収めた。
　藤田はケガ療養で騎乗できないため、藤田本人の希望で小野を指名したようだ。
　小野騎手は「いい馬に乗せてもらって結果を出せてうれしい。」と語った。
　レース前には藤田に電話でレクチャーを受けていたらしい。
　一流騎手の代役騎乗は争奪戦が熾烈なため、とくに本番直前の代役指名は買ってはいけない（二本柳Ｊのマンハッタンカフェ等）ことが多いがこれは例外。

■　厩舎

1. 山内研二
2. 藤沢和雄（東）
3. 伊藤圭三（東）
4. 田村康仁（東）
5. 藤原英昭

■　藤田独裁政権

　ここではレフォルマに騎乗し、出遅れたのにもかかわらず、逃げを主張する。
　当然他の騎手は控える。
　そこに長谷川Ｊのワンダーヘネシーが持ったままでもハナに行ってしまいそうになる。
　そして長谷川くんが「これでは藤田先輩の馬に競りかけることになる！ヤバイ！」とあわてて必死で手綱をおさえた。
　なんとかなだめて３番手に落ち着いた。
　一方の藤田はそんなのお構いなしにスンナリ逃げてスローに持っていき悠々１着。
　長谷川くんの慌てぶりは涙ぐましかった。

　このときの藤田のGallopコメント「２番手が手綱を引っ張ってくれたし、ゆったりと逃げられた」。。。

■　藤田政権を脅かす蛯名の存在

　まず、藤田騎乗のアズチェーナが逃げる素振りをする。
　他の騎手は遠慮して手綱を引くところだが、藤田の先輩である蛯名はお構いなしでガンガン競りかける。
　４角では蛯名得意の「マクリ」で藤田に引導を渡した。　普通の若手騎手などにはとてもできない騎乗ッぷりである。