１年目デビューから早くも重賞制覇。ポスト武豊と目されている。
１年目なのにいい馬の騎乗依頼が殺到している。
2008年8月10日に行われた第40回函館2歳ステークスでフィフスペトルに騎乗して優勝し、デビュー5ヶ月目で重賞競走を制覇した。
さらに8月24日に中央競馬史上最速の50勝を達成した上に51勝まで勝利数を伸ばし、8月30日より一般競走では負担重量が2kg減→1kg減（減量印は△→☆）となった。
10月5日に行われたスプリンターズステークスでプレミアムボックスにてGI初騎乗を最速で果たす（結果は14着）。
10月11日の東京競馬場第2レースでマイネルクロッシュに騎乗してデビューからの騎乗回数が555回となり、武豊が持っていた新人騎手年間最多騎乗回数の554回を超えた。
過去に新人騎手で500鞍以上の騎乗を行なったのは武豊（1987年、554回）、福永祐一（1996年、518回）、池添謙一（1998年、522回）の3人。
札幌競馬場の第2回開催において13勝をマークして開催リーディングを獲得。
また、第1回、第2回の合計で23勝をマーク。東西の有力ジョッキーが集う中で札幌リーディング争いを演じ、藤田伸二と勝利数で並んだが、2着の差でリーディング2位に。
福島競馬場第3回開催において14勝を挙げ中舘英二とリーディング争いを演じ、中舘と勝利数で並んだが2着の差で開催リーディングを獲得した。
2009年2月7日東京競馬場第4競走でインフィニットエアに騎乗して1着となり、JRA通算100勝を達成した。
2月8日に通算101勝を挙げたため規定により2月14日から減量騎手ではなくなる。デビュー1年未満で減量騎手でなくなるのはJRA史上初。
■ フィフスペトル騎乗に関するエピソード
小学5年生の時、電車で女性の孫娘に席を譲った。
その女性は「オメガ」の冠号で知られる馬主の原禮子で、右手を怪我していながらも席を譲る少年に関心し、
話をするとその少年が騎手を目指していると知り、自分の所有馬がプリントされているQUOカードを渡し、
将来騎手になったら乗ってくれるように言った（この時に名前は聞いていなかった）。
その後、三浦が騎手となり、原の元に挨拶に行くと、原は驚くと同時に三浦のバックアップをすることを約束した。
初めて重賞を制したフィフスペトルを管理する加藤征弘に三浦を紹介したのは原である。
■ 河野調教師の秘蔵っ子・近藤オーナーとの確執
河野調教師からの思い入れが強く、かわいがられている。
河野師の全面的なバックアップにより、１年目にもかかわらず、騎乗馬に恵まれる状況を確立できた。
デビュー週での落馬事故で、騎乗していたアドマイヤベッカムの馬主である近藤利一が馬の故障（落馬の原因）を知り、
「人はどうでもええ！馬はどうなっとるんや！」と非情な発言したことにより師匠の河野が激怒、河野厩舎に預託されていた近藤の4頭の馬は別厩舎に移った。
その後、近藤利一ならびに妻の近藤英子の所有馬には乗った記録は無い。
■ 騎乗馬の質・数はトップレベル
騎乗馬の質の高さは、本人のアピール力もあるが、河野調教師の営業努力の賜物。
三浦騎手の平均人気は４．８番人気これは07年関東リーディングの後藤騎手を上回る数字で、藤田騎手と同程度の人気。
つまり、「トップレベルのジョッキーに匹敵するだけの能力のある馬」に乗っている。
■ 武器は「ソツのなさ」、技術・戦略レベルはすでにトップクラス
騎手学校時代の教官の評価は、『３年間の実技訓練の中で、教官の指示したことでできなかったことはひとつもなかった』、
『今までデビューさせた騎手の中でも技術はトップクラス』という。
デビュー後も、ソツのない冷静な騎乗で１年目から好成績をあげることになる。
ルメールや田中勝春でも御せなかった自厩舎（河野厩舎）のフェニコーンを勝利に導いたのは、彼のソツのない騎乗によるもの。
■ 戦法はオールマイティー
戦法はオールマイティーで、「テンよし、中よし、終いよし」
■ 欠点は大舞台で思い切りのよい勝負の騎乗ができないところ…重賞での勝負の騎乗は期待できない
すでに完全な人気先行型になってしまったが、あっと驚く意外性のあるレースが見られない。
馬の力を１００％近くまで引き出せるが、１２０％引き出す騎乗はめったに見られない。
玉砕覚悟で逃げる、溜めて溜めて大爆発、大外ぶん回して豪快な後方一機、イン急襲のような荒っぽい騎乗ができない。
08年11月末までに、重賞を19回騎乗しているが、「１着１回、２着１回、着外17回」で、しかもその17回のうち16回が掲示板を外すという結果しか出せていない。
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