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田辺裕信

■ 人脈

 小西一男厩舎所属


■ 年間11勝程度から11年は80勝を超える大活躍

 02年デビュー。
 新人時代から一度も騎乗馬に恵まれることなかったが、戦略力はかなり高く、
 頭角を現してから関東リーディング上位に上り詰めた。


■ 馬を一変させるジョッキー

 作戦勝ちするタイプではなく、感覚に依存して乗るタイプだが、そのセンスが光る。
 田辺が乗ると馬が見違えるように動くことがある。

 たとえば、08年11月9日の福島7R。
 地方から再転入後に3戦して一度も8着以内に入れなかったグレートキャプテン(9番人気)で、後方から差しきって初勝利をあげた。
 08年9月27日の札幌1Rも凄い。
 藤田が2戦連続掲示板を外したイーサンヘモスが、田辺に乗り変わった途端にアタマ。
 単勝万馬券を演出した。


■ 差し・追い込みが得意、逃げは極端に苦手

 開幕週の福島の芝コースで大外をブン廻して勝ったりする。

 逆に、逃げ・先行は苦手。
 今までは騎乗馬に恵まれず、スピードのない追い込み馬ばかり騎乗していたので、
 まだ逃げ・先行馬に騎乗する機会が少なかったので仕方ないが、
 手腕を認められてから騎乗馬の質が上がってからは、スピードのある馬をコントロールする術が未熟。
 人気の逃げ馬に乗り替わったときは「怪しい」と思ったほうがいい。


■ 東京開催の芝戦が苦手

 東京開催は馬場がコロコロ替わるので、馬場読みが未熟な田辺騎手は最も苦手としている。
 横山や蛯名などのベテラン騎手に比べて、チグハグな馬場読みで人気を裏切ったりする。