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勝負馬券の「型」

• ■　狙い馬がいても全馬チェックできない場合
• ■　ハンデ戦予算２万の100万馬券狙い作戦
• ■　大井競馬の馬券の買い方
• ■　枠単と３連単の使い分け【南関用】
• ■　20点以内に納める３連単【南関用】
• ■　１日・１万円での３連単の買い方
• ■　１本被りの馬券の買い方
• ■　荒れるレースで使える、３連複穴だけフォーメーション
• ■　中穴・大穴から入る３連馬券〜紐を広く取る
• ■　１０万馬券狙い〜�@中穴以下軸�A１番人気消し�B３連単
• ■　【検証】３強３連複１点買いはアリか？
• ■　「ロバ同枠の人気馬の除外レース」は返還が適用されない枠連を狙え！
• ■　人気馬を消し複勝で儲ける法則

■　狙い馬がいても全馬チェックできない場合

以下２ステップで完成する。

■　ハンデ戦予算２万の100万馬券狙い作戦

３連単の平均配当は１２万。ハンデ戦になると１２万以上になりやすい。

【例１】

12年のダイヤモンドＳは単勝190.0倍の15番人気ケイアイドウソジンが勝って３連単は94万馬券になった。

このレース、獲れないこともない。

これで簡単に獲れた。
総流し14通り×マルチ6通り＝6400円で獲れる馬券だったのだ。
もう１頭▲加えて◎-○と◎-▲２パターンにしても6400×2＝12800円で獲れる。

ハンデ戦なので波乱要素は満載だったので、この買い方も有効だ。

【例２】

ちょっと古い話だが、2007年のＮＨＫマイルＣ。
予想は道悪で波乱の匂いがしたので、

という印だった。

◎ははっきり言って穴狙いの本命だったのだが、○を軸に、
○−◎★▲△　の４パターンの軸２頭マルチを３パターン組めば
（総流し16通り×マルチ6通り）×２頭軸3パターン＝38400円で973万馬券が獲れた。

高めのみを残して狙って○−◎★の２パターンに絞れば２万円以内に収まる。
とくにこのときは★のピンクカメオにかなりの魅力を持っていたので、
（★軸の３連複も買っていた）軸の片方に指定するのは可能だった。

こういうときはワイド厚め勝負するくらいなら３連単狙いに絞ったほうが効果的だ。
いろいろ検証した結果、これが一番シンプルで爆発力があるという結論に達した。

ハンデ戦が主に狙いで特に牝馬限定戦

この３つが最も狙いやすい。

ひよってワイドや３連複を買ってはいけない。

どうしても予算不足の場合は３連複軸２頭マルチでも仕方ない。
ただしこのときの平均配当は２万ということを前提に馬券組するのがよい。
２頭１パターンで　16点くらい
２頭２パターンで　32点
２頭３パターンで　48点
２頭４パターンで　64点なら6400円以内で期待収支プラスだ。

ただし今年のフェブラリーＳのような波乱の見込めないレースはこの買い方はあまり向かない。
しかし中穴くらい（１着テスタマッタ）から入る場合はある程度有効だ。

■　大井競馬の馬券の買い方

大井競馬は波乱のレースが多いので、ならば最初から高配当を狙ったる。基本的には軸１頭マルチ。

　１）　最も波乱の要因となるのは頭数。　フルゲート＝大荒れ。小頭数＝順当。
　　　　最後の直線で混戦となるレースで100万馬券が出る。
　２）　下級条件のレースは大荒れになる。　上級条件のレースはわりと順当。
　　　　非力な下級条件の馬は人気の馬が直線でバテてしまう。４コーナーを廻って最後の坂が難関。
　３）　千４〜千６戦が特に荒れる。千、千２、千５、千８戦はどちらかというと順当。
　４）　外回りのほうが荒れる。千５、千６の内回りはどちらかといえば大井の中では順当なほうか。
　５）　データが少ないせいか、新聞の印がやたら偏る。ぐりんぐりんのド本命ダンゴの馬が平気で飛ぶ。印ほどアテにならない。

順当でも波乱でも、基本は軸１頭マルチだが、相手２頭の６点は小頭数のときだけ。基本は相手３頭以上。
よっぽど順当なレースなら軸２頭にしてもいい。
やらずが多い、過密ローテーションなので、調子が悪い馬は軸にしない。

■　馬券の買い方（３頭の馬券）　→　１点100円なら１レース軸１頭7100円・軸２頭4100円〜

１）　軸◎を１頭決める。
　　・ムラ馬は軸にしない。　・後方一手の馬は軸にしない。
　　資金が少なければ、または相手まで確信できれば○１頭を選ぶ。
　　相手が決まらなければ１番人気、または２番人気を選ぶ。

２）　『消去法』で△５、６頭まで絞り込む。出来れば少ないほうがいい。

３）　『本線』　３連単　◎軸→○△△△△…60点＝6000円　または、◎○軸→△△△△（△）…30点＝3000円　で流す。

４）　『おさえ』　３連複　◎○軸→△△△△×××××××…11点＝1100円　オッズは偏るので、×が突っ込んでくれば高配当で万馬券まであるべ。

■　馬券の買い方（２頭の馬券）　→　１点500円なら１レース軸◎4800円・◎○１点1800円〜

１）　軸◎を１頭決める。
　　・ムラ馬は軸にしない。　・後方一手の馬は軸にしない。
　　資金が少なければ、または相手まで確信できれば○１頭を選ぶ。
　　相手が決まらなければ１番人気、または２番人気を選ぶ。

２）　『消去法』で○△合わせて４頭まで絞り込む。出来れば少ないほうがいい。

３）　『本線』　枠単・枠連同額　◎軸→○△△△…４点×２＝4000円　または、◎○…１点×２＝1000円　で流す。

４）　『おさえ』　枠単・枠連を１点200円で　◎軸→××××…４点×２＝800円　オッズは偏るので、×が突っ込んでくれば20倍くらいまでつくべ。

■　枠単と３連単の使い分け【南関用】

・南関は馬単よりも枠単を買う。（オッズがあまりかわらない）

・枠単で買う場合はAB２頭以外に相手が定まらないときに確実に拾いたいときだけ。

・枠単のBCD流しはどの目でも５倍以上つきそうな場合に使う。

　例）　A→BCD　５倍、７倍、９倍　→１万ずつ３点で２万浮きが期待できる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３着にへんなのがつっこんできても関係ない。
　例）　A→BCD　２倍、３倍、４倍　→これなら、３連単　A→BCD→BCDの６点買い。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３着にへんなのがつっこんでくるリスクはある。

■　20点以内に納める３連単【南関用】

以下のように８頭以内に絞ることを前提とする。

AB＝連対圏
CDE＝複勝圏（連対候補２〜４番手）
FGH＝３連単の穴

南関の３連単は軸を決めるのが基本。
AB軸、あってCDE軸を決め打ちできればかなり点数は少なくなる。
何点になるか覚えておく。そしてそこからなるべく絞れるだけ絞る。
（オッズが足りてれば絞らないほうがいいが。）

■　１日・１万円での３連単の買い方

■　『１強の紐は人気薄』→「馬連総流し」「３連単総流し」

このパターンは結構多い。
１強なので、相手を絞って馬単というのはいかにも単細胞すぎる買い方。

１、２は展開によるもの
２、３、４は騎手の性格によるもの

2007年フィリーズレビューはアストンマーチャン１強の１本被りだった。これをどう買うか？
馬券の買い方としては、「馬連総流し」「３連単総流し」がいい。

2007年エルフィンＳ・ウォッカが１番人気のときの武豊（エルフィンＳ２着ニシノマナムスメ）
四位（有馬記念３着シルクフェイマス）とか多い。
こいつらはこういう場合、最初から着拾いの騎乗しかしない。

こういう気配や空気を感じたら、「馬単１点勝負」「３連単AB固定３着総流しの２、３着折り返し」だ。

ミホノブルボンが勝ったスプリングＳ。
２番人気だったが、圧勝の紐はブービー人気の馬だった。

第41回フジテレビ賞スプリングＳ

■　荒れるレースで使える、３連複穴だけフォーメーション

【2010年CBC賞（ハンデ戦）】　雨・稍重

■　中穴・大穴から入る３連馬券〜紐を広く取る

例えば、軸馬が中穴だとする。
ここから３連単が拾えれば、まず万馬券は堅いだろう。下手すれば１０万馬券。
１頭軸のの３連単を手広く買う。（１００点以内）

【サンプル・２０１０年帝王賞】

まず、予算が５０００円。印以外の馬は来ないだろうと。
んで、頭◎が堅そう。という読みがあった。
なんで、まず単勝を確実にとろうとセコイ考えが。であわよくば、高配当の馬単、さらにうまくいけば３連単も。。。と思っていた。
単勝　◎　１０００円
馬単　◎→○▲△△△　５点　各４００円　計２０００円
３連単　◎→○→▲△△△　４点　各３００円　計１２００円
３連複　◎−★−印　各１００円　計８００円
計　５０００円

しかし、この考え方は間違っていて、穴馬が分かっているなら相手も絞りやすいので、積極的に３連馬券を狙いに行くのが筋だ。
配当がぜんぜん違う。上記の場合は当たれば超デカイが、微妙に外したら後悔がでかい。
上記の買い方は本命サイドの場合だ。

最初から３連馬券を取るつもりならば、
◎頭固定→相手印９頭でも、７２点。これで簡単に１６万馬券的中だった。
しかし予算が５０００円だった。

ならば３連複でもいい。
３連複　◎−印９−印９　各１００円　計２８００円
これでも３万馬券なら十分だろう。もしくはもっとよくばれば、
３連複　◎−○▲−印９　各２００円　計３０００円

これ以外でも、
◎→○▲＝８頭のフォーメーションでもよかった。これならわずか３０００円で１６万が取れていたわけだ。
３連単　◎→○▲＝印９点　計３０００円

３連馬券は欲張らずに、１点が当たればよいと考えるのが必須。

■　１０万馬券狙い〜�@中穴以下軸�A１番人気消し�B３連単

１０万馬券を狙うには、当然ですが１０万以上の配当がつきそうなレースを選ぶこと。
同じ１番人気でもディープインパクトのような馬もいますが、能力にさほど差が無い馬もいます。
危ない１番人気馬がいるレースがチャンスです。
根気良く捜して下さい。

馬券の買い方ですが、１番人気は切りましょう。
勇気がいりますが、荒れると思うなら不要です。
１番人気を絡めるなら、人気薄の馬とだけにしましょう。

３連単は、どうしても点数が多くなりがちですので、いらない組み合わせはできるだけ排除しましょう。
決着が安くても高くても、すべて当てようとすると点数は増えます。
面倒ですが、私は数回に分けて馬券購入をしています。

購入点数は、レースにより異なります。
少点数で１０万馬券を的中する技量はありませんので、どうしても点数は増えます。
しかし、高配当を獲るのにはある程度の投資が必要と考えています。

競馬に使えるお金は人それぞれ違いますので、自分にあった方法を見つけて下さい。
実際に馬券を購入しなくてもシミュレーションをしてみて、収支がプラスになる自分のスタイルを身に着けて下さい。

■　【検証】３強３連複１点買いはアリか？

２００７年秋華賞は、ウオッカ、ダイワスカーレット、ベッラレイアが人気を分けあい、３強と言われていた。
３連複オッズは、３．６倍。

下記、前哨戦のローズSの結果を見る限り新興勢力の台頭などは望み薄に見えるが、
では「3強」で1点勝負するアリかと言われれば、正直なところアリとは言えない。

そもそも、3強で決まるとすれば3連複は1番人気の1点買いで良いことになるが、
3連複1番人気という選択肢自体、損得勘定でどうなのかという疑問がある。

3歳牝馬戦となると事情が多少異なる。1986年以降のGI施行数は65レースだが、
1〜3番人気の上位独占は

の3回しかない。
21.6回に1回で、GI全体の平均よりも低い。

ちなみに、GIにこだわらず3連複で「単勝人気上位3頭の組み合わせ」を買った場合の成績は、
対象レース18214レースに対し的中1625レース、回収率73.5％。控除率通りに収束しているとも言えるが、
さほどわりの良い賭けでないことも事実と言えよう。

そこへ加えて「3歳牝馬は人気通りに決まりにくい」ということが言えるのなら、ますます3強全員に従う必要は無くなる。
腹をくくって1頭を切り、3頭目のチョイスで頑張るという選択肢が出てくることになる。

結果　→　３連複１点勝負なら「ハズレ！」

■　「ロバ同枠の人気馬の除外レース」は返還が適用されない枠連を狙え！

【例１】

あるレースの５番の馬の時系列オッズ。

３枠５番は２人気で13:31に除外が確定するまで馬券が売れている。
除外が決まり馬券は返還になるが、枠連は同枠の馬が除外でないので返還の対象にならない。
このとき同枠の馬がロバだと、ロバの枠になったのにもかかわらず、すでにかなりの額の枠連馬券が売れてしまってる。

枠連３−６の最終オッズ　４．１倍

この枠連は発売済だが、３枠に馬が残ってる以上、返還できない。
その分他の枠連がおいしくなる。

たとえば、以下のように均等配分で買っても儲かる計算になる。
※明らかに力の劣る１枠と８枠は買わないと仮定する。

計　１４万６０００円　購入する。　どれがきても１７万以上になる。
保険で１枠と８枠を少額おさえるのも手だ。

結果

[単　勝] 10 \950
[複　勝] 10 \170 / 12 \100 / ７ \150
[枠　連] 5-6 \630 (3)
[馬　連] 10-12 \480 (2)
[ワイド] 10-12 \210 (2)/ 07-10 \580 (8)/ 07-12 \200 (1)
[馬　単] 10-12 \1730 (6)
[３連複] 07-10-12 \690 (1/455)
[３連単] 10-12-07 \6780 (17/2730)

結果、５−６が来て払戻し１８万９０００円、差し引き４万３０００円の儲け。
低リスクでこれだけ儲けられるのだから、おいしいだろう。

【例２】

人気の５番が除外。

３枠が被っている分、他の枠がおいしくなるので、たとえば

[ 2009. 2.22 ]　　１回東京８日目４Ｒ

この配分で買えばよい。

[単　勝] ７ \210
[複　勝] ７ \130 / 13 \210 / ３ \750
[枠　連] 4-7 \780 (3)
[馬　連] 07-13 \900 (3)
[ワイド] 07-13 \410 (3)/ 03-07 \1550 (19)/ 03-13 \3570 (34)
[馬　単] 07-13 \1380 (3)
[３連複] 03-07-13 \9720 (32/455)
[３連単] 07-13-03 \29360 (98/2730)

これで52380円の儲けだ。金額はリスクに合わせて増減する。

【例３】

第32回エリザベス女王杯

断然人気ウォッカが出走取り消しするまでに単勝オッズは１番人気。
当然枠連でウォッカから流していた人間も多いはず。しかし枠連は返還の対象にはならない。
同枠にスイープトウショウが入ってるので、ウォッカが取り消してもそれなりの人気だったが、他の枠連はかなりのお買い得になっていた。

そこで、まともならまあ連対は堅そうなダイワスカーレットからの枠連総流しで勝負。

払戻しが10万になるように設定。

これで約25000円の儲け。結果５−７で１３３００円×７．５＝９９７５０円

【例４】　失敗する場合もある。失敗すると大金がパーになるので注意。

[ 2009. 9.21 ]　　４回阪神４日目５Ｒ

[ 2009. 7. 4 ]　　２回福島５日目６Ｒ

→　これは波乱になり失敗

[ 2009. 6.14 ]　　３回中京８日目10Ｒ

→　これは波乱になり失敗

[ 2009. 6.13 ]　　３回中京７日目12Ｒ

→　これは波乱になり失敗

[ 2009. 2.14 ]　　１回東京５日目10Ｒ

[ 2009. 1.18 ]　　１回京都６日目12Ｒ

■　人気馬を消し複勝で儲ける法則

格上挑戦と反動・人気馬を消し複勝で儲ける法則(1)

本来なら今週はデュランダル産駒の続きを予定していたが、この間話をした格上挑戦について(2/8連載)、
ちょうどいいサンプルレースが立て続けに3レースも今週あったので、記憶が新しいうちに格上挑戦の馬券的ポイントを押さえておこうと思う。

まず土曜東京の初音S。馬柱を見た瞬間、ニヤリとした。
単勝1.6倍の断然人気で、ビッグスマイルという馬が出ていたのだ。
前走は重賞の京都牝馬Sで4着と好走。今回は自己条件準オープンの牝馬限定戦に出走してきた。ここでは力上位と当然断然人気になる。

しかし、思い出して欲しい。
前走の京都牝馬Sは、準オープンからの格上挑戦で鮮度が高いということで4番手評価に予想し、
実際に4着になって私の挙げた予想上位4頭がそのまま4着以内を独占したというレースだった。
つまり、前走は格上挑戦の鮮度で闘う意欲に火が付くという、極めて「M的に」激走したのである。

また、このレースで勝ったのは、鮮度が高いということで本命にしたドナウブルーで、1000万勝ちからの格上挑戦だった。
格上挑戦の馬が1、4着だったレースなのである。ということは、そもそも格上挑戦の鮮度がものを言うレース、つまりMでいうところの「鮮度要求率の高いレース」だったことに他ならない。

ならば、4着を素直に評価するのは疑問だし、鮮度を頼りに激走した後で、精神的反動の恐れがある。
そこで私は初音Sでは「先行馬の延長」というMの順ショック馬、9頭立てのブービー8番人気だったチャームポットを本命に予想した。

結果、私の希望通りチャームポット騎乗の柴山雄一騎手が先行して順ショックを完成してくれたお陰で1着。
単勝22倍をプレゼントしてくれた。だが、この単勝22倍より意味があるのは複勝の6倍だ。

このレースでは1番人気のビッグスマイル以下、3番人気までが4着から6着までに沈んだ。
みなさんご存じの通り、複勝は人気馬が4着以下に沈むと高配当になりやすい。
だから、人気馬が消える可能性がそれなりに高いレースで、大きく勝負するのが複勝なのだ。
実際、重賞で4着だった断然人気ビッグスマイルは、準オープンに相手弱化の今回、着順を1つ落とす5着に終わった。
そのため、9頭立ての少頭数でも複勝6倍という、なんとも美味しい配当をゲットできたのだ。

それともうひとつ、こういう局面で複勝にゴソッと賭ける理由がある。
人気馬が消えて複勝配当が付く可能性が高いということは、とんだ波乱の可能性も高いことを同時に意味する。
つまり、人気馬が危ないわけだから、突拍子もない人気薄が突っ込んでくる可能性がそれなりに高いのだ。

ただ、人気薄のどれが走るか自信を持って見極めるのはさすがに難易度が高い。
今回はM的にピッタリのチャームポットという馬がいたからそこで勝負したが、
後は展開次第のようなメンバーだった(ここにはフジキセキ産駒の1400m→1600m問題という血統作戦があったのだが、それはまた後で書こう)。

こういう「人気馬が怪しいような気がするけど、人気薄で何がくるかは分からない」という漠然とした思いを持つことは多いのではないだろうか？
これは長年競馬をしている人間が、自然に身につける嗅覚だ。こういうときに、
相手を絞ったら抜け目が出る可能性が高く、闇雲に流しては今度は買い目が増える。
したがって、複勝なのだ。
人気馬が消えれば高配当になるし、消えなくても狙っている馬がくれば儲かる。
そこで私も本命の複勝を厚めに買った(狙いたい馬は1頭もいないが、断然人気が危ないというケースなら単勝多点買いの「単勝爆弾」が基本になる)。

ただ、86倍と高配当だったので、予想は6点目だったが馬連は結構買った(馬単213倍は単勝で勝負している場合は、あまり買う必要はない)。
馬連は3点以内に抑えて買うのが基本だ。
ただ相手が分からないとき、そして高配当の買い目だけは4点目以降も押さえて買っておく。
そういう馬券戦略が好ましい。

何れにせよ、多頭数重賞で4着だった馬が、同じ距離の9頭立ての準オープンで5着と着順を落とす。これがMの魅力であり、ストレスというものの怖さでもある。

つづいて、この初音Sと同じ日に行われた京都11レース、山城Sも見ていこう。
このレースにはケンブリッジエルが出走していた。
前走シルクロードSのとき、最低の16番人気で本命に予想して3着に突っ込み、3連複万馬券をプレゼントしてくれたという話をこの連載でしたことは(2/1連載)記憶に新しいと思う。
ただ、今回の判断は難しかった。

(来週につづく)