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伝説のエピソード

1. ミラクルおじさん

2003年6月29日 第44回宝塚記念でのヒシミラクルの単勝を買った謎の紳士。

1番人気はシンボリクリスエス。
2番人気は3才馬ネオユニヴァース。
安田記念を勝ったアグネスデジタル、
金鯱賞を勝ったタップダンスシチー、
武豊のダイタクバートラムが上位人気。
前年の菊花賞、本年の天皇賞・春を制していたヒシミラクルは、距離不足との評価で、単勝16.3倍の6番人気。

前日発売で一時単勝オッズが1倍台に下がる大量買いがありました。

翌日は朝から「一千万以上買った人がいる」で話題にしていたし、
角田が勝利騎手インタビューで「いっぱい買ったファンの人もいたみたいで」と言っいてたくらいでした。

最終オッズは16.3倍。
「一千万以上買った人がいて、ヒシミラクルは異常人気」というニュースが最後まで多くの人にすり込まれて、
必要以上に敬遠され、逆に割安ゾーンに入ってからも盲点になった、ということだと思う。

レースは先行馬に苦しい淀みのない流れになり、
中団からまくったヒシミラクルが見事勝利。

ところが、翌日の新聞・ワイドショーなどでは、ヒシミラクル勝利のニュースよりも、
この馬の単勝を1222万以上の大金をつぎ込み、
2億円近い払戻金を手にした人物の事が大きな話題となりました。
宝塚記念の優勝賞金が1億3200万円ですから、それ以上の賞金を手に入れたことになります。
勝利ジョッキーの角田騎手も、「私以上の勝負師、素晴らしい」と感心したそうです。

ワイドショーなどでは、ヒシミラクルの馬名と起こした奇跡から「ミラクルおじさん」、
または手にした金額から「2億円おじさん」と呼ばれるようになりました。

この馬券を的中させた男性については、サラリーマン風の中年男性といわれていますが、
「配当金を全額寄付する」とJRAに連絡があったとかないとか…、
ここから先はどの程度の信憑性があるのか分かりませんが、
どうやらこの男性は単勝を3戦転がして2億円手に入れたようです。
それにも大きく二つの説がありまして…

説1 資金50万から始め…

2003年 6月 1日 日本ダービー… ネオユニヴァースの単勝に50万円
      → 2.6倍で130万円
2003年 6月 8日 安田記念  … アグネスデジタルの単勝に130万円
      → 9.4倍で1,222万円
2003年 6月29日 宝塚記念  … ヒシミラクルの単勝に1,222万円
      → 16.3倍で1億9918万円

説2 資金5万円から始め…

2003年 5月11日 NHKマイル… ウインクリューガーの単勝に5万円
      → 26倍で130万円
ここから先は説1と同じ

説1だとすると、転がしが成功していくにつれて賭けていく倍率が高くなっているところがすごいですよね。
しかも、ネオユニヴァースもアグネスデジタルも宝塚記念に出走しているんですよ。
更に、全部GTというのもまた凄いですよね。

よほど自信があったのか、運がよかったのか、
ミラクルおじさんにとっての50万なんて僕達にとっての1,000円程度のはした金なのか…、
その辺は不明ですが、いずれにしてもすごい勝負師であることは間違いありませんね。

2. 6500万円のハズレ馬券

今年5月にヤフオクに出品された6500万円のハズレ馬券を覚えておいでだろうか?

馬券は阪神大賞典のもので、 単勝が500万円(アイポッパー)、馬単と馬連が3点で6000万円。
枚数にして130枚という圧巻だ。

金持ちの馬券の買い方に舌を巻いたが、 さらに驚かされたのが、この馬券の束を4万4500円で落札した人がいたこと。
いったい、このハズレ馬券を何に使うのか、狐に包まれたような気分だったが、 新しい事実が判明した。

落札者は都内の大学で助教授を務めるX氏。
馬券コレクターであるX氏は月刊誌・競馬最強の法則で 『馬券画廊』なるコーナーを連載中。
そこでカラー見開きで6500万円のハズレ馬券を ドドーンと掲載した上、自身が落札したことを明らかにした。

締め切り直前になって、思いがけず複数名での競り合いになった。
予想以上の高値の様相に驚いたが、結局、私が落札したので、全馬券をここに公開する。

130枚の馬券は丁寧に名刺ケースに収納して送ってくれた。
… なぜ阪神大賞典で大勝負したのか、買った人はどういう人なのかなどについて打診したが、 「一切ノーコメント」ということであった。(競馬最強の法則8月号)

趣味の馬券収集として落札したのだろうが、 やはりメディアに掲載するつもりがなければ、なかなかハズレ馬券に4万4500円も注ぎ込めない (貧乏人の私だけの発想かもしれないが)。

X氏のサイトによれば、明治大正の馬券などもネットで購入しているそうだ。
他にも珍しい入場券やレープロの画像もUPされている。

それにしても、落札者にも伝えられなかった6500万馬券の購入者は誰なのだろう。
意外と有名人なのかもしれないが。