トップ > 男の馬券戦略 > ハンデ戦

ハンデ戦

■ ハンデ戦の本質

ハンデキャップとは各馬に均等な勝機を与えることです。
競馬ではゴールに先着したものを勝ち馬と定めるので、
タイムでハンデキャップを定めることは性質上不可能で、距離または重量によって定められます。

距離によるハンデキャップは負担重量を変更しないで、競走距離を増減して作るもので速歩競走において施行されました。
現在施行されている競馬は競走距離を変更しないで負担重量を調整することによってハンデキャップが作成されています。

ハンデキャップ作成の基準となるものは、各馬の実力で、実力を重量によって調整することがハンデキャップです。
ハンデキャップは最低46kgから最高77kgくらいまでの範囲において作成されますが、
重いハンデキャップを付ける場合は飛び抜けて強い馬は別として、
大体各馬が従来から負担していた重量とあまり差がないようにするのがベストであるとされています。

極端な差を付けると有力馬が回避することになり、レースの面白さが半減するからです。

≫ページ先頭へ

■ ハンデの決定方法

日曜日に翌週の特別登録
トップハンデ馬のハンデ決定
トップハンデ馬のハンデを基準に各馬のハンデを削っていく
≫ページ先頭へ

■ 斤量差とタイムの関係

ハンデキャップは、近走の実績と調教状態から作成されます。全ての馬がゴール前で横一線になるように斤量が調整されます。
一般的に「芝1800mのレース」を想定してハンデキャップが作成されます。

下記の資料は、芝1800mにおける斤量差と時計差と関係式です。
自分で出走各馬が芝1800mに出走した場合の斤量差を下記資料で作成して、
ハンデキャッパーが作成した斤量差を比較してみることで、ハンデが重すぎるとか軽するぎる等の判断ができるようになります。

着差
斤量差(kg)
時計差(秒)
ハナ
0.0〜0.5
0.00
アタマ
0.5
0.00〜0.05
クビ
0.5
0.05〜0.10
半馬身(競り合い)
0.5〜1.0
0.05〜0.10
半馬身
1.0
0.05〜0.10
1馬身(競り合い)
1.0
0.15〜0.20
1馬身
1.0〜1.5
0.15〜0.20
その他
2.0〜3.0
0.30〜0.35

「ゴール前の1馬身=1キロ」と考えると分かりやすい。

≫ページ先頭へ

■ ハンデ戦の狙い方

【1.斤量増減をチェック】 重要なのは前走との斤量差
【2.斤量経験をチェック】 経験のない負担斤量は過負荷になる 馬齢重量に注意!
【3.昇級戦をチェック】 狙い目は下級クラスから強い内容で勝ち上がった馬
【4.その他チェック】 陣営の思惑 得意騎手の勝負度

■ 基本はハンデは重いほうが有利

昔のハンデキャップレースは、負担斤量の重い強い馬を、斤量の軽い馬が負かしていたことから、荒れるレースの代名詞でした。
上が60kg台で下が40kg後半ですから上下差10kg以上ですから番狂わせがあっても不思議ではありません。
最近の馬は能力が拮抗しているので、昔ほどに負担斤量に大きな開きがありません。
ハンデが60kgを越えると回避されてしまいますから、上が57kg前後、下が51kg前後の上下差6〜7kg程度のハンデで落ち着くことが多い感じがします。

ハンデ差が10kgであれば、軽ハンデ馬にも勝機はあると考えられますが、ハンデ差6〜7kgでは苦戦すると考えます。
もともと弱いから軽ハンデですから、ハンデに開きがなくなることは不利になると考えます。


■ 他との斤量差でなく「自身の斤量増減」が決めて

ハンデキャップレースは、前走や近走のハンデキャップレースとの斤量を比較することが重要です。
例えば、前回58kgで出走していた馬が、今回55kgで出走する場合は3kg減で有利であると考えます。
逆に軽ハンデ馬が、前回52kg、今回51kgで出走する場合は有利であるとは言えないと思います。


■ 斤量経験と馬齢重量

馬にとって経験のない負担斤量は過負荷になります。
古馬の場合は、馬齢重量で牡馬なら57kg、牝馬なら55kgまでは背負った経験がありますから、これ以上の負担斤量になった場合に注意が必要になります。

JRAの馬齢重量
牡馬 57kg 牝馬 55kg

【例】 牝馬58キロは過負荷 11年シンデレラマイル ショウリダバンザイ 2番人気で9着

2011年12月30日 第5回東京シンデレラマイル
馬名 性齢 通過 上り 単勝 馬体重
2 4 8 ハルサンサン 牝3 54 6-6-4-3 38.9 4.7 3 464(+4)
3 6 11 マニエリスム 牝3 56 5-5-6-4 39.3 2.4 1 474(+10)
4 8 16 ラインジュエル 牝7 55 7-7-7-10 39.3 20.6 6 469(-6)
5 8 15 リアンローズ 牝3 53 11-11-10-9 38.9 98.3 13 463(-1)
6 4 7 ミステリアスバイオ 牝6 55 4-4-2-2 39.8 27.8 7 482(+2)
7 3 5 レオキラメキ 牝4 53 14-14-12-12 39.0 37.5 8 442(-8)
8 3 6 ハートゴールド 牝3 53 12-12-13-14 38.9 62.5 9 457(+4)
9 2 3 ショウリダバンザイ 牝4 58 16-16-16-16 38.6 3.7 2 472(+2)
10 1 1 ゴールドセント 牝4 53 1-1-1-1 40.6 6.8 4 480(+3)
11 7 13 コパノマユチャン 牝5 53 15-15-14-13 38.8 63.0 10 442(-10)
12 2 4 ティーケーアジュデ 牝5 53 9-8-8-8 39.6 254.2 15 486(+12)
13 7 14 ラカンパーナ 牝3 53 13-13-15-15 39.6 69.1 11 494(+4)
14 5 10 キープザチェンジ 牝7 53 3-3-4-7 41.2 284.0 16 469(-6)
15 6 12 ローザレーヌ 牝5 53 10-10-11-11 40.8 130.2 14 454(+2)
16 5 9 ローズデュルワ 牝4 53 2-2-3-6 41.5 11.2 5 533(+3)

これまでショウリダバンザイは58キロを背負ったことがなかった。
それでなくても牝馬に58キロは重過ぎる。

前走道営記念で強い勝ち方をしたショウリダバンザイは、
58キロと同時に重い人気も背負って、当然ながら惨敗してしまった。
その次のTCK女王杯では55キロに戻ったが、シンデレラマイルの凡走からリズムを崩し惨敗することになる。(極端なスローペースも合わなかった)
一度リズムを崩した牝馬は復活が難しくなる。

日付 開催 レース名 オッズ 距離 馬場 タイム 着差 ペース 上り 馬体重
2012/01/18 大井 TCK女王盃競走(G3) 6.3 4 8 55 ダ1800 1:55.2 1.6 38.8-36.7 38.1 472(0)
2011/12/30 大井 東京シンデレラマイル(OP) 3.7 2 9 58 ダ1600 1:41.3 0.7 35.9-39.8 38.6 472(+2)
2011/11/17 門別 道営記念〔H1〕(OP) 3 1 1 54 ダ2000 2:06.8 -0.9 38.6 470(+10)
2011/09/29 大井 レディスプレリュード 55.1 8 4 55 ダ1800 1:51.5 0.7 37.0-36.8 36.2 460(0)
2011/08/29 盛岡 ビューチフル・ドリー(OP) 1.3 1 2 55 ダ2000 2:07.9 0 37.1 460(+6)
2011/07/28 門別 ノースクイーンC(OP) 4.6 2 1 56 ダ1800 1:56.2 -0.2 454(-16)
2011/06/29 門別 ファルブラヴ賞(OP) 2.2 1 3 56 ダ1800 1:57.2 0.8 38.6 470(-4)
2011/06/02 門別 星雲賞〔H2〕(OP) 2.5 2 4 56 ダ2000 2:10.8 0.7 37.9 474(+8)
2011/05/05 門別 コスモバルク記念〔H(OP) 3.8 3 2 56 ダ1800 1:56.1 0.1 37.9 466(-11)
2011/02/02 大井 TCK女王盃競走(G3) 25.5 6 9 54 ダ1800 1:53.8 1.4 39.1-36.6 36.9 477(+4)
2010/11/17 川崎 ロジータ記念(OP) 6.1 2 1 54 ダ2100 2:17.3 -0.7 30.3-39.9 39.3 473(+13)
2010/09/21 門別 ノースクイーンC(OP) 2.9 1 1 54 ダ1800 1:54.4 -0.1 38 460(+10)
2010/06/16 川崎 農林水産大臣賞典関東(G2) 3.7 2 5 54 ダ2100 2:13.9 0.8 28.5-39.5 39.1 450(0)
2010/05/20 大井 東京プリンセス賞競走(OP) 2.2 1 2 54 ダ1800 1:55.1 0 36.0-41.1 40.6 450(+3)
2010/03/24 浦和 農林水産大臣賞典桜花(OP) 5.3 3 1 54 ダ1600 1:42.5 -0.5 36.1-40.0 39.6 447(+11)
2010/01/21 大井 ’10桃花賞競走(OP) 6.5 3 1 53 ダ1600 1:43.2 -0.1 37.1-41.0 40.4 436(-4)
2009/11/15 水沢 南部駒賞 6.9 3 4 53 ダ1600 1:41.2 1.4 440(-8)
2009/10/22 門別 エーデルワイス賞〔J(G3) 6.7 3 6 54 ダ1200 1:14.7 0.5 38.5 448(0)
2009/09/24 門別 ルールオブロー賞(OP) 3.4 2 1 53 ダ1200 1:13.1 0 37.7 448(+2)
2009/08/11 門別 リリーカップ〔H3〕(OP) 2.1 1 3 53 ダ1000 1:00.7 0.3 36.5 446(0)
2009/07/07 門別 栄冠賞〔H2〕(OP) 2.0 1 5 53 ダ1200 1:14.7 0.5 38.6 446(+6)
2009/5/20 門別 JRA認定フレッシュ 1.4 1 1 53 ダ1000 1:00.7 -1.1 36.6 440(0)

■ ハンデ差上下±5キロ以内は順当、±5キロ以上は波乱

ハンデ差に関しては、最重量ハンデ馬と最軽量ハンデ馬の差が5kg以内であれば、実力通りに決着するのでハンデ差は考慮しなくても良いと思います。
5kg以上のハンデ差になった場合は注意が必要になります。

穴馬券を狙うとしたら、古馬ならハンデ頭が57kg(牝馬55kg) 以上で、軽ハンデ馬が勢いがある上り馬の場合です。
ハンデの綾で軽ハンデの上り馬が好走するケースが多いからです。


■ 昇級戦は恵ハンデ

ハンデ戦の斤量は過去レース実績からコンピュータにより機械的に算出されます。
コンピュータからの結果を元にハンデキャッパーが協議して最終的な斤量を決定します。

過去に重賞実績や同一クラスの定量戦や別定量戦で実績のある馬は近走の成績が不振であってもハンデが軽くなることはありません。
また下級クラスから強い内容で勝ち上がった馬がハンデが重くなることはありません。

ハンデ戦で狙い目になるのは下級クラスから強い内容で勝ち上がった馬です。
ハンデ戦は賞金が高い定量戦・別定量戦で勝負にならずハンデ戦に駒を進めてくる馬が多く、定量戦・別定量戦よりも出走馬のレベルは低くなります。
下級クラスを勝ち上がった馬は強い内容であっても斤量は軽くなることから相手関係によっては人気薄でも好走することがあります。

昇級戦では定量・別定量よりもハンデ戦の方が成績が良いことが分かります。

【例】 条件戦馬の軽ハンデ 07年中山金杯 シャドウゲイト 53キロで好走

2007年中山金杯は前走1000万条件を勝ち上がったシャドウゲイトが軽量ハンデを生かして逃げ切りました。

2007年 1月 6日(土) 1回中山1日 天候 : 雨  馬場状態 : 重
第56回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)[指定] 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師 賞金
5 9 シャドウゲイト 牡5 53 田中勝春 2.02.4 116   02-02-01-01 38.0 3 7.3 490 +2 (美)加藤征弘 4300
4 8 アサカディフィート セ9 57.5 小牧太  2.03.6 104 15-16-16-15 37.6 10 20.3 526 -4 (栗)鶴留明雄 1700
6 12 ブラックタイド 牡6 55 後藤浩輝 2.03.7 103 1/2 12-13-11-05 38.5 2 7.1 500 +6 (栗)池江泰郎 1100
5 10 ロジック 牡4 56 内田博幸 2.04.0 100 09-09-11-09 38.9 11 24.4 504 -2 *(栗)橋口弘次 650
3 5 フォルテベリーニ 牡5 54 中舘英二 2.04.3 97 13/4 10-10-09-09 39.3 8 15.4 512 +4 (栗)加用正  430
7 13 トウショウシロッコ 牡4 53 吉田豊  2.04.4 96 3/4 15-15-13-13 39.0 6 8.3 484 +2 (美)大久保洋  
6 11 グロリアスウィーク 牡4 55 北村宏司 2.04.8 92 21/2 12-12-07-05 39.9 7 12.2 462 +4 (栗)音無秀孝  
7 14 マヤノライジン 牡6 56 池添謙一 2.04.9 91 3/4 07-03-03-03 40.1 1 4.5 472 +2 (栗)梅内忍   
2 3 パッシングマーク 牡4 52 勝浦正樹 2.04.9 91 ハナ 03-03-07-09 40.0 12 34.7 484 0 (栗)浅見秀一  
10 8 15 ヴィータローザ 牡7 57.5 柴山雄一 2.05.0 90 クビ 14-14-13-13 39.6 13 35.5 484 +2 *(栗)橋口弘次  
11 4 7 キープクワイエット 牝6 50 吉田隼人 2.05.3 87 13/4 07-08-09-09 40.3 14 59.9 480 -2 (美)戸田博文  
12 1 1 シェイクマイハート 牡7 53 木幡初広 2.05.6 84 13/4 05-07-03-05 40.9 15 83.7 476 +2 (美)二ノ宮敬  
13 1 2 ダンツジャッジ 牡8 56 バルジュ 2.05.7 83 クビ 03-03-03-03 41.0 9 19.7 500 -2 (栗)山内研二  
14 2 4 イースター 牡4 54 長谷川浩 2.05.9 81 11/2 05-03-03-05 41.2 5 7.9 448 +4 (栗)瀬戸口勉  
15 3 6 シャーディーナイス 牡8 48 石神深一 2.07.1 69 11-10-15-16 41.5 16 143.4 542 +4 (美)谷原義明  
16 8 16 ワンモアチャッター 牡7 57 横山典弘 2.07.2 68 3/4 01-01-02-02 42.7 4 7.4 462 +6 (栗)友道康夫  

前走の香取特別は7馬身差の逃げ切り勝ちを考えるとG3重賞であっても斤量53kgは軽過ぎたと思います。
シャドウゲイトは1000万条件を勝ち上がったばかりの1600万条件馬であることから
他のオープン馬よりも重い斤量を課すことはできないため、結果的に軽量ハンデとなりました。
シャドウゲイトのように前走強い勝ち方をしていてもクラスの違いにより軽量ハンデで出走できる馬はハンデ戦の狙い目になります。

≫ページ先頭へ

■ ハンデ戦が得意な騎手

軽量ハンデ馬でも騎手によっては十分に力が発揮できない場合があります。

斤量は馬装具の重量+騎手の体重+調整鉛の重量の合計です。
馬装具の重量と騎手の体重の合計が斤量を上回る場合は、体重を減量するか体重が軽い騎手に乗替る必要があります。
馬装具の重量と騎手の体重の合計が斤量を下回る場合は、鞍や騎手の体に調整鉛を装着します。

軽量ハンデ馬に騎乗するために体重を減量すると体力が落ちるだけでなく、同日や翌日の他のレースで重い斤量を課せられる場合に調整鉛を背負いことになります。
重いハンデ馬に騎乗する場合は該当レースだけ調整鉛を背負うことになるので他のレースへの影響を考えると
軽量ハンデ馬に乗るために減量することはリスクが大きいと思います。

馬装具の重量を2.5kgと考えると斤量56kgの馬に騎乗する場合の騎手の体重は53.5kg。
斤量52kgの馬に騎乗する場合の騎手の体重は49.5kgとなります。
斤量52kgの軽量ハンデ馬に騎乗するために体重を49.5kgまで減量した場合、
同日や翌日に斤量56kgの馬に乗る場合は4kgの調整鉛を背負うことになります。

騎手の体重が普段から49.5kgで4kg程度の調整鉛を背負って活躍しているのであれば問題ないのですが、
騎手の体重が重く、軽い調整鉛で活躍している騎手の場合、体重の減量と重い調整鉛の組合せはリスクが大きいと思います。

【例】 佐藤哲三騎手の勝負減量 06年マーメイドS サンレイジャスパー 51キロ

2006年のマーメイドSで佐藤哲三騎手はサンレイジャスパーに乗るためにわざわざ減量をしていました。
サンレイジャスパーの51キロというハンデは、微妙に軽かったので、
「ハンデを軽くするから有力騎手を確保して出走して欲しい」というハンディキャッパーの思惑が絡んでいるといわれていました。

2006年 6月18日(日) 4回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
第11回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 13 ソリッドプラチナム 牝3 49 安部幸夫 2.01.1 106   12-12-11-12 34.0 9 19.5 416 +4 (栗)田中章博
2 2 サンレイジャスパー 牝4 51 佐藤哲三 2.01.1 106 ハナ 05-05-06-06 34.4 3 5.9 460 -2 (栗)高橋成忠
3 4 オリエントチャーム 牝4 51 赤木高太 2.01.1 106 クビ 04-04-04-04 35.0 11 35.8 440 0 *(栗)池江泰郎
6 9 マイネサマンサ 牝6 56 福永祐一 2.01.2 105 クビ 01-01-01-01 35.6 2 5.8 470 +4 (栗)中村均 
1 1 シールビーバック 牝4 50 中村将之 2.01.3 104 1/2 03-03-02-02 35.4 14 218.5 464 -2 (栗)飯田雄三
7 12 マリアヴァレリア 牝5 50 吉田隼人 2.01.5 102 11/4 02-02-02-02 35.7 8 13.3 470 -6 *(美)堀宣行 
4 5 トウカイラブ 牝6 52 幸英明  2.01.6 101 3/4 12-12-11-09 34.5 6 11.3 486 +8 (栗)松元省一
8 14 ヤマニンシュクル 牝5 57 四位洋文 2.01.6 101 09-09-06-08 34.8 1 3.0 494 -8 (栗)浅見秀一
5 8 ライラプス 牝4 55 岩田康誠 2.01.7 100 1/2 05-05-05-05 35.2 4 9.0 452 +4 (栗)松田国英
10 3 3 スプリングドリュー 牝6 50 鮫島良太 2.01.8 99 1/2 07-07-09-09 34.8 12 95.2 480 -8 *(美)堀宣行 
11 6 10 プリンセスグレース 牝4 51 生野賢一 2.01.9 98 3/4 07-07-06-06 35.3 7 13.2 426 +14 (栗)音無秀孝
12 7 11 レクレドール 牝5 55 武豊   2.02.1 96 11/4 09-09-09-09 35.1 5 10.3 448 +4 *(栗)池江泰郎
13 5 7 フィヨルドクルーズ 牝5 53 吉田豊  2.02.4 93 13/4 12-12-14-13 35.1 10 25.4 518 -2 (美)大久保洋
14 4 6 プリモスター 牝5 51 和田竜二 2.02.4 93 ハナ 09-09-13-13 35.1 13 140.5 476 0 (美)伊藤圭三

軽量ハンデで騎乗する騎手の当日・翌日の他のレースは注意が必要です。
他のレースでは斤量調整のために重い調整鉛を背負って力を発揮できない可能性があります。

【軽量ハンデ得意・不得意】
勝率が良い 藤田伸二・安藤勝己・田中勝春・佐藤哲三・安部幸夫・吉田稔
勝率が悪い 柴田善臣・中舘英二・四位洋文・内田博之
≫ページ先頭へ

■ ハンデ貰い

ダイワファルコン

日付 開催 レース名 騎手 斤量 TR 距離 タイム 着差 補9 通過順 B Ave-3F 上3F 体重 ± オッズ 賞金 PCI PCI3 RPCI
2012. 2.26 7 2中2 中山記念G2 11 7 6 北村宏司 56 1800 1487 1.4 104 06-05-05-03 B 36.45 35.8 510 -8 10.9 0 49.7 48.77 38.3
2012. 1. 5 3 1中1 中山金杯HG3 16 11 4 北村宏司 56 2000 1594 0.0 117 06-06-04-04 B 36.51 34.2 518 -6 9.1 1600 57.9* 57.20 55.0
2011.12.17 7 5中5 ディセン 16 13 1 北村宏司 56 1800 1477 0.7 106 06-07-05-05   35.75 36.2 524 +10 1.5 0 44.6* 48.27 44.3
2011.10.30 4 5京8 カシオペ 18 11 1 北村宏司 55 1800 1462 -0.1 116    09-09   36.10 34.0 514 +2 4.0 2300 56.9* 54.47 44.5
2011.10. 1 19 4中7 韓国馬H1600 12 1 2 北村宏司 57.5 1600 1348 -0.1 109  03-03-03   36.72 33.6 512 -2 4.1 1770 62.1* 61.70 57.2
2011. 5.21 7 3東1 メイS 18 16 1 11 北村宏司 56 1800 1462 0.9 105  07-08-09   36.20 33.8 514 +10 2.7 0 58.5* 61.33 58.6
2011. 4. 3 4 2阪4 産経大阪G2 15 14 7 北村宏司 57 2000 1584 0.6 112 06-08-07-07   35.79 34.9 504 -8 24.7 0 50.9* 55.03 46.9
2011. 3. 5 4 2中3 スピカS1600 8 2 1 北村宏司 57 1800 1475 -0.2 109 03-02-02-02   36.40 34.7 512 -2 1.5 1770 54.8* 50.00 42.1
2011. 2. 6 3 1東4 早春S1600 13 11 2 後藤浩輝 56 1800 1471 0.0 107  11-13-13   37.00 33.1 514 0 3.0 440 66.3* 62.57 57.6
2011. 1.16 4 1中6 初富士H1600 14 6 1 後藤浩輝 56 1800 1477 0.0 108 07-07-07-06   36.50 34.7 514 +4 1.8 710 55.3* 53.47 48.7
2010.12.19 7 5中6 千葉テレ1000 12 9 1 後藤浩輝 56 1800 1478 -0.2 102 03-04-04-03   36.35 35.1 510 -2 1.4 1480 52.6* 53.33 49.0
2010.11. 1 4 4東7 精進湖特1000 9 6 1 後藤浩輝 55 1800 1501 0.0 100  07-07-06   37.75 34.6 512 +4 2.4 590 61.8* 61.47 58.0
2010.10. 2 16 4中7 500万下 14 9 1 後藤浩輝 55 1800 1479 -0.4 92 12-09-04-04   36.55 34.8 508 +4 1.7 740 55.0* 53.77 52.8
2010. 6.12 5 3東7 500万下* 16 12 1 蛯名正義 56 1800 1478 0.6 89  02-02-02   36.35 35.1 504 +4 1.7 70 52.6* 58.70 54.8
2010. 5. 8 3 2東5 プリンシ 18 6 2 北村宏司 56 2000 2003 1.2 93  07-09-07   36.73 34.6 500 -2 5.6 190 56.9* 60.17 58.0
2010. 4.18 6 3中8 皐月賞G1 18 15 10 北村宏司 57 2000 2013 0.5 106 13-13-10-11   36.77 35.5 502 0 35.7 0 52.6* 54.43 48.9
2010. 3. 7 3 2中4 弥生賞G2 13 2 7 北村宏司 56 2000 2065 0.4 105 08-08-11-12   38.66 36.3 502 -10 25.3 1400 57.5* 57.00 53.3
2010. 2.14 8 1東6 500万下* 15 7 3 後藤浩輝 56 1600 1347 0.0 95    05-05   36.12 34.5 512 -2 5.9 280 54.5* 54.03 48.2
2009.12.19 3 5中5 未勝利* 15 10 1 後藤浩輝 55 1600 1355 -0.1 90  10-09-07   36.96 33.9 514 0 3.3 500 61.7* 58.20 55.2
2009.11.28   5東7 新馬 14 9 1 後藤浩輝 55 1600 1365 0.4 82    02-03   37.20 34.5 514   2.7 180 59.7* 60.57 60.1

この馬はハンデ戦の前に凡走が多い。
ハンデ戦前に明らかにパフォーマンスが落ちている。

日付 レース名 TR 距離 斤量 タイム 着差 補9
2012. 2.26 中山記念G2 1800 56 1487 1.4 104 大敗
2012. 1. 5 中山金杯HG3 2000 56 1594 0.0 117 好走
2011.12.17 ディセン 1800 56 1477 0.7 106 大敗
2011.10. 1 韓国馬H1600 1600 57.5 1348 -0.1 109 好走
2011. 5.21 メイS 1800 56 1462 0.9 105 大敗
2011. 4. 3 産経大阪G2 2000 57 1584 0.6 112 大敗

「ハンデ貰い」を狙ってきている節がある。
中山記念G2後にハンデ戦を使ってきたら狙えるタイミングだ。

≫ページ先頭へ

■ 陣営の思惑

泥臭い考え方なのですが、競馬は馬主を始めとする関係者の賞金稼ぎという営みに優劣をつけて、
そこに配当をつけて賭け事を楽しむ行為が本質であると思います。

馬主から競走馬を預かった厩舎は独自の経営努力で成績を挙げ、自らの利益と馬主への 配当を捻出するためレースで賞金稼ぎを行うことが生産行為であり、
馬主への投資資本回収もそうした資金から賄われます。

競走馬が走るのだから馬から遠ざかった観点から馬券に取り組むのはナンセンスであると考えるのと同時に、
競走馬という素材に経済行為を託す陣営の思惑を無視するのもナンセンスであると考えます。

ハンデキャップレースの出走登録には陣営の様々な思惑が込められていると考えます。

【例】 有力馬の恵ハンデ狙いのダミー登録 98年中山牝馬S メジロランバダ

1998年の中山牝馬S(G3)では、出走する意志がないのにメジロドーベルがお金を積んで出走登録しました。
ハンデ戦なので実績馬メジロドーベルがトップハンデになること、日経新春杯での惨敗を考えると、勝ち負けは難しいと誰もが考えたことだと思います。

私は中山牝馬Sの特別登録情報を眺めて、同馬主メジロランバタが登録していることに注目して、
メジロドーベルの登録理由は、単にハンデ割り当てを誤魔化すための戦術ではないかと推測しました。
メジロランバダのハンデを有利にするための行為です。
メジロドーベルが登録されていなかったら、メジロランバダのハンデは、もう少し重くなっていたと思います。

1998年 3月 2日(月) 2回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 重

第16回 ローレル競馬場賞中山牝馬S
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(混)[指定] 芝 1800m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師 賞金
5 6 メジロランバダ 牝5 56 横山典弘 1.49.8   04-06-07-07 35.6 3 7.7 506 +2 (栗)池江泰郎 4200
8 11 ランフォザドリーム 牝4 52 河内洋  1.50.0 11/4 02-02-02-02 36.4 2 3.3 510 -6 (栗)田中耕太 1700
6 8 クロカミ 牝5 56.5 岡部幸雄 1.50.0 ハナ 01-01-01-01 36.4 1 2.4 486 -4 (美)松山康久 1100
6 7 オレンジピール 牝4 55 田中勝春 1.50.3 13/4 04-03-03-03 36.4 7 14.5 450 +5 (栗)山内研二 630
4 4 ヒシナイル 牝4 51 小野次郎 1.50.4 3/4 10-09-09-08 36.0 10 51.0 466 +4 (美)中野隆良 420
7 10 ナイスデザート 牝5 51 加藤和宏 1.50.5 クビ 04-05-03-04 36.7 6 13.5 474 +4 (美)高市圭二  
5 5 ファイトガリバー 牝5 55 菊沢隆徳 1.50.5 クビ 07-06-07-08 36.4 4 11.3 488 -6 (栗)中尾謙太  
7 9 プロモーション 牝4 53 吉田豊  1.50.5 ハナ 03-03-03-04 36.7 5 13.2 492 0 (美)和田正道  
B3 3 アイズオブユー 牝6 51 郷原洋司 1.50.7 11/2 12-12-12-10 36.1 12 194.3 450 +2 (美)稗田研二  
10 1 1 ジャスミンブリーズ 牝5 50 後藤浩輝 1.50.7 ハナ 11-11-09-10 36.3 9 46.9 434 -2 (美)浅野洋一  
11 2 2 グロリーシャルマン 牝8 55 的場均  1.51.1 21/2 07-06-06-04 37.1 8 27.1 456 +1 (美)西塚安夫  
12 8 12 ルミネッセンス 牝6 51 江田照男 1.51.5 21/2 07-09-09-10 37.1 11 51.6 446 +20 (美)大和田稔  

【例】 有力馬の恵ハンデ狙いのダミー登録 99年日経新春杯 メジロシャープ

1999年の日経新春杯(G2)でもメジロドーベルは出走登録していました。
このレースに同時登録されたいたのがメジロシャープでした。
メジロシャープのハンデは50kg、人気薄で軽量ハンデを生かして3着に逃げ粘りました。

1999年 1月24日(日) 1回京都8日 天候 : 曇  馬場状態 : 良

第46回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (混)[指定] 芝・外 2400m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師 賞金
8 11 メジロブライト 牡5 59.5 河内洋  2.31.4   04-05-04-03 34.6 1 2.1 474 +4 (栗)浅見秀一 6400
3 3 エモシオン 牡4 55 四位洋文 2.31.4 クビ 04-05-06-03 34.5 2 4.2 464 +8 (栗)小林稔  2600
5 5 メジロシャープ 牝4 50 池田鉄平 2.31.6 11/4 01-01-01-01 35.1 7 18.4 434 -4 (美)大久保洋 1600
5 6 マーベラスタイマー 牡5 53 江田照男 2.31.6 ハナ 07-07-06-07 34.6 5 13.8 504 -6 (美)矢野照正 960
1 1 ヒカリサーメット 牡5 54 武幸四郎 2.31.7 3/4 07-07-09-07 34.6 4 12.4 508 +2 (栗)柳田次男 640
6 7 シルクジャスティス 牡5 58.5 藤田伸二 2.31.7 クビ 11-10-09-07 34.6 3 6.6 464 -6 (栗)大久保正  
6 8 ロングシコウテイ 牡6 53 渡辺薫彦 2.31.8 クビ 07-07-06-07 34.8 9 25.7 472 -4 (栗)沖芳夫   
2 2 スターレセプション セ7 53 古川吉洋 2.31.9 クビ 03-03-04-03 35.1 11 130.0 456 +8 (栗)松田博資  
7 9 ブリリアントロード 牡4 53 山田和広 2.31.9 04-03-02-03 35.2 8 20.8 456 +2 (栗)坪正直   
10 7 10 サンデーカイザー 牡6 56 幸英明  2.32.0 クビ 07-10-11-11 34.8 6 16.7 490 +6 (栗)松元省一  
11 4 4 マチカネヤマビコ 牡6 51 菊沢隆仁 2.32.1 クビ 02-02-02-02 35.5 12 198.7 500 +8 (栗)工藤嘉見  
12 8 12 ボールドエンペラー 牡4 55 松永幹夫 2.32.1 ハナ 12-12-12-11 34.7 10 31.2 476 +14 (栗)中村均   

これらは一例ですが、特別レース登録情報では厩舎の様々な思いが見え隠れしています。

強い馬と勝たせたい馬を2頭を登録して、相手陣営の出走回避を狙う。
(メジロドーベルがスイートピーSに何故か登録していた?)
(メジロブライトとメジロスズマルを登録してメジロブライト回避させる)
後のハンデ戦に備えて、ハンデキャッパーの評価を確認する。
とんでもない格下を登録して、実績馬のハンデを必要以上に重くして、陣営が勝って欲しい馬のハンデを有利にする。
数を挙げれば切りがないのですが、特別レース登録情報を色々な角度で分析すると意外な穴馬を発見できることがあります。

≫ページ先頭へ

■ ハンデが効くレース

牝馬限定のハンデ戦は波乱傾向がある。
JRAでは年間に3レースしかない。

中山牝馬S 3月 100万馬券2回 波乱度S
マーメイドS 6月 1番人気が飛びまくる 波乱度S
愛知杯 12月 二桁人気51キロが過去10年2勝 100万馬券2回 波乱度S
≫ページ先頭へ

■ 距離とハンデの関係

もっとも荒れるのは、牝馬マイルハンデ戦。
波乱の源は馬体(重)にある。 斤量:馬体重比を見る。

種別 ハンデ戦効果 ハンデ重賞 性質
長距離ハンデ戦 順当→波乱に寄る ハンデが効く 通常順当な長距離戦が荒れだす アルゼンチン共和国杯 ダイヤモンドS トップハンデ馬不利
積極消し
短距離ハンデ戦 波乱→あまり影響ない ハンデが効かない 通常波乱な短距離戦が意外と荒れない CBC賞 トップハンデ馬有利
積極買い
マイルハンデ戦 波乱→さらに波乱 ハンデが効く 通常波乱なマイル戦がさらに荒れる NHKマイル トップハンデ馬不利
積極消し
牝馬ハンデ戦 波乱に寄る ハンデが効く 荒れる 中山牝馬S トップハンデ馬不利
積極消し
牡馬ハンデ戦 あまり影響ない ハンデが効かない 荒れない トップハンデ馬有利
積極買い
牝馬マイルハンデ戦 大波乱 ハンデが効く
≫ページ先頭へ

■ 長距離のハンデ戦は斤量の軽い昇級戦の馬を狙う

ハンデ戦は、斤量が重い馬ほど的中率、回収率は上昇します。
しかし「特定の条件」においては、斤量の軽い馬が圧倒的に有利になります。

2012年のダイヤモンドSは斤量55キロの馬が1〜3着。
同じく芝長距離で行われたハンデ戦の琵琶湖特別もハンデ55キロ以下の馬が1〜3着を独占。

この現象は、先週だけのものではありません。
芝の長距離戦は年間データでもハンデの軽い馬が有利な傾向を示します。(集計期間2011年〜)

芝2200m以上のハンデ戦では、斤量55ロの牡馬は複勝率が36%で複勝回収率は126%。
斤量56キロの牡馬は複勝率25%で複勝回収率は25%。
斤量57キロ以上の牡馬は複勝率が19%で複勝回収率は26%。

芝の長距離戦のハンデ戦では、斤量の重い馬ほど的中率、期待値が明らかに下降するのです。

ハンデ戦の芝長距離戦では、斤量の軽い馬の中でも「昇級戦の馬」「格上挑戦の馬」はさらに期待値は上がります。
琵琶湖特別も、昇級戦、格上挑戦の馬は53キロのタマモグランプリ、54キロのファタモルガーナの2頭のみでしたが、この2頭が1、3着を占めました。

1月5日の万葉Sも格上挑戦で斤量50キロのエナジーバイオが10人気で3着に激走しています。

血統面では、単純に父か母父がリーディング上位の名血の馬で、斤量に恵まれた馬に注目するだけで期待値は上昇します。
今までとは異なる格上相手の流れと斤量の恩恵を受けることにより、秘めた潜在能力の高さが開花するためです。

≫ページ先頭へ