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アーリントンC(G3)

男の解の公式
・前残りを狙え!

■ 傾向

平成4年に創設された3歳限定、芝1600mの重賞競走。
平成3年までは『ペガサスステークス』の名称であったが、
平成4年からアーリントンインターナショナル競馬場(現在はアーリントンパーク競馬場)と阪神競馬場が姉妹競馬場の提携をしたのを機に、
寄贈賞を受けて名称を変更したものである。
アーリントンパーク競馬場は、アメリカのイリノイ州、ミシガン湖のほとりに位置する競馬場。
1933年に競馬史上初の電子賭け率表示装置を導入し、1936年には「アイ・イン・ザ・スカイ」と呼ばれる決勝審判カメラをシカゴで初めて採用した。

日付 1着馬 LAP めも 結果
2012
2011
2010
2009
2008
2007 トーセンキャプテン 12.6-11.4-11.5-11.5-11.9-11.3-11.5-12.2=1.33.9 ×
2006 ステキシンスケクン 12.5-11.2-11.4-11.9-12.1-12.1-11.4-12.1
2005 ビッグプラネット 12.7-11.2-11.1-11.8-11.6-11.6-11.7-12.6
2004 シーキングザダイヤ 12.5-11.7-12.0-12.5-12.3-11.6-11.2-12.0
2003 ウインクリューガー 12.7-11.3-11.8-12.4-12.3-12.0-11.6-12.7 雨・重
2002 タニノギムレット 12.5-10.8-11.4-12.0-12.2-12.3-11.2-11.5

1番人気が強いが…
アーリントンカップは過去10年で1番人気が7勝を挙げているが、
これに対して、2番人気は2着が2回あるだけと苦戦しており、1・2番人気で決着したのは、8頭立てで争われた1997年の1度のみ。
それ以外は1番人気が勝利しても2着には3番人気以下が飛び込んできているのだ。
ちなみに1番人気が勝ったときの2着馬の単勝人気を列挙してみると、〔2・3・8・9・5・3・6〕となっている。

シンザン記念・クロッカスS組が好成績
アーリントンカップに出走した馬の前走をみてみると、シンザン記念組が勝率・連対率ともに高い数字を残していることがわかった。
また、東京芝1400mのオープン特別・クロッカスSからの出走組が6頭出走して2勝、3着1回と、こちらも好成績。
9頭が挑戦して、すべて4着以下に敗れ去っている同じ東京の共同通信杯組とは対照的だ。
そこで、このポイントの分かれ目は前走の距離にあるのかもと思い、調べてみた。
確かに前走が1400mだった馬の数字がよい。しかも、前走が重賞以外で勝利を挙げた5頭は、すべて1400m戦から臨んだ馬だった。

武豊が好成績
過去10年で8回騎乗し、5勝を挙げているのが武豊騎手。
勝率62.5%、連対率75%という数字は驚異的だ。
ちなみにこの8頭のうち、ニホンピロジュピタ以外の7頭は、このレースの前にすでにコンビを組んで勝利を挙げていた馬たちだった。
武豊騎手の騎乗馬には、当然注目する必要があるだろう。

日付 馬名 騎手 2角 3角 4角 補正 走破タイム 1角 2角 3角 4角 基準タイム 単勝配当 3連単 馬場状態 2角 3角 4角 上り3F 性別 年齢 斤量 斤量体重比 着順
120225 ジャスタウェイ 福永祐一 12 12 101 1363 12 12 1.35.8 410 19020 12 12 34.2 3 56 11.6 1
120225 オリービン C.デムー 3 4 100 1364 3 4 1.35.8 -6 19020 3 4 35 3 56 12.1 2
120225 アルキメデス 川田将雅 8 7 98 1366 8 7 1.35.8 -11.6 19020 8 7 35 3 56 12.1 3
110226 ノーザンリバー 武豊 5 7 101 1342 5 7 1.33.7 800 574500 5 7 34.5 3 56 12.1 1
110226 キョウエイバサラ 福永祐一 4 4 100 1343 4 4 1.33.7 -169 574500 4 4 34.9 3 56 11.1 2
110226 テイエムオオタカ 幸英明 1 1 99 1344 1 1 1.33.7 -8.1 574500 1 1 35.3 3 56 12 3
100227 コスモセンサー 石橋脩 1 1 102 1348 1 1 1.34.4 1760 63090 1 1 35.2 3 56 11.4 1
100227 ザタイキ 藤田伸二 4 6 100 1350 4 6 1.34.4 -1.7 63090 4 6 34.5 3 56 11.9 2
100227 レト 幸英明 4 4 99 1351 4 4 1.34.4 -36.5 63090 4 4 35.2 3 56 12.7 3
90228 ダブルウェッジ 小牧太 3 3 100 1356 3 3 1.35.0 1070 251690 3 3 35.7 3 56 10.5 1
90228 マイネルエルフ M.デムー 2 2 99 1357 2 2 1.35.0 -58.5 251690 2 2 36.1 3 56 11.3 2
90228 ミッキーパンプキン 岩田康誠 10 10 98 1358 10 10 1.35.0 -6.4 251690 10 10 35.2 3 56 12.6 3
70224 トーセンキャプテン 四位洋文 4 3 104 1339 4 3 1.33.7 290 2800 4 3 34.7 3 56 11.4 1
70224 ローレルゲレイロ 本田優 4 3 104 1339 4 3 1.33.7 -2.4 2800 4 3 34.7 3 57 12.2 2
70224 マイネルレーニア 松岡正海 2 1 97 1346 2 1 1.33.7 -6.8 2800 2 1 35.7 3 57 11.4 3
60225 ステキシンスケクン O.ペリエ 1 1 1 104 1347 1 1 1 1.34.5 500 44090 1 1 1 35.6 3 56 12.5 1
60225 ロジック 武豊 9 9 5 98 1353 9 9 5 1.34.5 -9.4 44090 9 9 5 35.3 3 56 11.3 2
60225 アマノトレンディー 秋山真一 3 5 3 96 1355 3 5 3 1.34.5 -17.5 44090 3 5 3 36 3 56 12.2 3
50226 ビッグプラネット 武豊 1 1 1 104 1343 1 1 1 1.34.1 210 11160 1 1 1 35.9 3 56 12.2 1
50226 セイウンニムカウ 安藤勝己 7 7 6 101 1346 7 7 6 1.34.1 -12 11160 7 7 6 35.5 3 56 11.6 2
50226 インプレッション 松永幹夫 4 3 3 99 1348 4 3 3 1.34.1 -6.1 11160 4 3 3 36.2 3 56 11.3 3
40228 シーキングザダイヤ 武豊 2 2 2 101 1358 2 2 2 1.35.3 160 2 2 2 34.8 3 56 11.5 1
40228 カリプソパンチ 藤田伸二 2 3 2 100 1359 2 3 2 1.35.3 -11.2 2 3 2 34.9 3 56 12 2
40228 ブラッドバローズ 安藤勝己 8 4 4 100 1359 8 4 4 1.35.3 -4.9 8 4 4 34.8 3 56 11.8 3
20223 タニノギムレット 武豊 8 7 6 103 1339 8 7 6 1.33.6 130 8 7 6 34.1 3 56 11.6 1
20223 ホーマンウイナー 幸英明 4 4 4 97 1345 4 4 4 1.33.6 -19.1 4 4 4 34.9 3 55 13 2
20223 ダンツジャッジ 藤田伸二 3 2 2 97 1345 3 2 2 1.33.6 -40.8 3 2 2 35.1 3 55 11.2 3
10224 ダンツフレーム 武豊 9 9 7 105 1359 9 9 7 1.35.8 120 9 9 7 35 3 56 11.6 1
10224 キタサンチャンネル 高橋亮 1 1 1 105 1359 1 1 1 1.35.8 -48 1 1 1 35.3 3 55 11.7 2
10224 リキアイタイカン 武幸四郎 2 2 2 103 1361 2 2 2 1.35.8 -113.3 2 2 2 35.5 3 55 11.8 3

日付 馬名S 性別 年齢 騎手 斤量 人気 着順 距離 馬場状態 3角 4角 上り3F 間隔 前走開催 前走レース名 前芝・ダ 前距離 前騎手 前走斤量 前走馬番 前走走破タイム
120225 ジャスタウェイ 3 福永祐一 56 2 1 芝1600 12 12 34.2 3 2京4 きさらぎG3 1800 秋山真一 56 8 1479
120225 オリービン 3 C.デムー 56 3 2 芝1600 3 4 35 7 1京2 シンザンG3 1600 小牧太 56 9 1352
120225 アルキメデス 3 川田将雅 56 6 3 芝1600 8 7 35 3 2京4 きさらぎG3 1800 川田将雅 56 6 1486
110226 ノーザンリバー 3 武豊 56 4 1 芝1600 5 7 34.5 4 2京2 500万下* 1400 四位洋文 56 7 1261
110226 キョウエイバサラ 3 福永祐一 56 11 2 芝1600 4 4 34.9 2 2京5 500万下* 1200 後藤浩輝 56 16 1128
110226 テイエムオオタカ 3 幸英明 56 5 3 芝1600 1 1 35.3 5 1中8 若竹賞500* 1800 内田博幸 56 7 1507
100227 コスモセンサー 3 石橋脩 56 5 1 芝1600 1 1 35.2 15 5東3 京王杯2G2 1400 松岡正海 55 5 1223
100227 ザタイキ 3 藤田伸二 56 1 2 芝1600 4 6 34.5 6 1京6 500万下* 1600 岩田康誠 56 3 1349
100227 レト 3 幸英明 56 8 3 芝1600 4 4 35.2 7 1京3 シンザンG3 1600 木幡初広 56 8 1353
90228 ダブルウェッジ 3 小牧太 56 6 1 芝1600 3 3 35.7 4 1東1 クロッカ 1400 内田博幸 57 6 1257
90228 マイネルエルフ 3 M.デムー 56 12 2 芝1600 2 2 36.1 18 4東5 いちょう 1600 武豊 55 8 1359
90228 ミッキーパンプキン 3 岩田康誠 56 3 3 芝1600 10 10 35.2 7 1京4 シンザンG3 1600 岩田康誠 56 8 1357
70224 トーセンキャプテン 3 四位洋文 56 2 1 芝1600 4 3 34.7 4 2京1 こぶし賞500* 1600 四位洋文 56 5 1352
70224 ローレルゲレイロ 3 本田優 57 1 2 芝1600 4 3 34.7 7 1京3 シンザンG3 1600 本田優 57 5 1357
70224 マイネルレーニア 3 松岡正海 57 3 3 芝1600 2 1 35.7 11 5中4 フューチG1 1600 松岡正海 55 4 1348
60225 ステキシンスケクン 3 O.ペリエ 56 3 1 芝1600 1 1 35.6 4 1東1 クロッカ 1400 O.ペリエ 56 1 1217
60225 ロジック 3 武豊 56 5 2 芝1600 9 5 35.3 7 1京4 シンザンG3 1600 武豊 56 7 1349
60225 アマノトレンディー 3 秋山真一 56 6 3 芝1600 5 3 36 6 1京5 白梅賞500* 1600 秋山真一 56 7 1371
50226 ビッグプラネット 3 武豊 56 1 1 芝1600 1 1 35.9 2 2京6 新馬 1400 武豊 56 10 1231
50226 セイウンニムカウ 3 安藤勝己 56 6 2 芝1600 7 6 35.5 11 5中4 フューチG1 1600 田中勝春 55 5 1338
50226 インプレッション 3 松永幹夫 56 3 3 芝1600 3 3 36.2 5 1京7 若駒S 2000 福永祐一 56 7 2020
40228 シーキングザダイヤ 3 武豊 56 1 1 芝1600 2 2 34.8 4 1東1 クロッカ 1400 武豊 56 9 1222
40228 カリプソパンチ 3 藤田伸二 56 3 2 芝1600 3 2 34.9 10 5阪5 さざんか 1400 岩田康誠 55 8 1221
40228 ブラッドバローズ 3 安藤勝己 56 2 3 芝1600 4 4 34.8 9 5阪7 ラジオたG3 2000 安藤勝己 55 7 2023
20223 タニノギムレット 3 武豊 56 1 1 芝1600 7 6 34.1 6 1京6 シンザンG3 1600 武豊 55 3 1348
20223 ホーマンウイナー 3 幸英明 55 5 2 芝1600 4 4 34.9 11 5中4 フューチG1 1600 柴田善臣 55 9 1346
20223 ダンツジャッジ 3 藤田伸二 55 8 3 芝1600 2 2 35.1 2 1小7 あすなろ500* 2000 G.ビエト 55 3 2024
10224 ダンツフレーム 3 武豊 56 1 1 芝1600 9 7 35 2 2京6 きさらぎG3 1800 武豊 56 12 1480
10224 キタサンチャンネル 3 高橋亮 55 9 2 芝1600 1 1 35.3 5 1京7 500万下* 1200 高橋亮 55 9 1115
10224 リキアイタイカン 3 武幸四郎 55 12 3 芝1600 2 2 35.5 4 2京2 バイオレ 1400 武幸四郎 55 5 1258

■ 回顧(2007年)

芝丈の長い阪神の馬場。内が伸びる。
ラップを見てもわかるが、コース形状からの必然だろうが中盤よどみないペースになり、終始内を回したトーセンキャプテンが勝った。
最後の12秒台のラップを見てもわかるが、アガリのかかる阪神の坂。普通なら4角先頭のマイネルレーニアが残るはずのレース。
それを坂をものともせずに伸びてきたトーセンキャプテンとローレルゲレイロ。
内回りの切れ目を過ぎたあたりからトーセンキャプテンは狭い馬群をこじ開けて進出し、直線馬体を併せてから壮絶な2頭の叩き合い。
両者一歩も譲らず結局トーセンキャプテンの辛勝。
…とは言っても、ローレルゲレイロが迫ってきてから抜かせまいと粘ったあたりは共同通信杯のフサイチホウオーぽく、一枚格が上だった。
本田の引退前の最後の重賞制覇がかかったローレルゲレイロは勝負懸かりだっただけに、仕上げも半端じゃなかっただろうし、
それを考えてもトーセンキャプテンは3走目で経験馬相手にこの走り、クラッシック有力候補確定だろう。


アーリントンC(阪神8F/G3)
07:12.6-11.4-11.5-11.5-11.9-11.3-11.5-12.2 =1'33"9
35.5-23.4-35.0/トーセンキャプテン(先)→ローレルゲレイロ(先)
06:12.5-11.2-11.4-11.9-12.1-12.1-11.4-12.1 =1'34"7
35.1-24.0-35.6/ステキシンスケクン(逃)→ロジック(中)
05:12.7-11.2-11.1-11.8-11.6-11.6-11.7-12.6 =1'34"3
35.0-23.4-35.9/ビッグプラネット(逃)→セイウンニムカウ(差)
04:12.5-11.7-12.0-12.5-12.3-11.6-11.2-12.0 =1'35"8
36.2-24.8-34.8/シーキングザダイヤ(先)→カリプソパンチ(先)
コースも替わっているのでまとめて趨勢を語るのは憚られるが、基本的にこの時期のマイル重賞に於いてテンが速いレースで踏ん張る先行馬は、底力というよりもスピードだけで凌いでる場合が多いのは事実。つまり、「厳しい流れで粘り→距離延長でも底力に期待」なんて文脈で馬券買ったら、結局単なるスプリンターで赤っ恥、という危険があるのだ。
過去のレースの上がりタイム別に分けて勝ち馬を挙げると、「35秒台前半以内=エイシンプレストン・ダンツフレーム・タニノギムレット・シーキングザダイヤ」「35秒台後半以上=エイシンキャメロン・ウインクリューガー・ビッグプラネット・ステキシンスケクン」となり、中距離(クラシック)戦線で活躍したグループと短距離(マイル〜スプリント)へ向かったグループとにハッキリ分かれているのが分かる。
今年の場合は、テンは速すぎず、しかし中盤緩まず上がりも切れて申し分のない時計。展開的には差しが届いてよい流れだっただけに上位2頭のマイル資質の高さは疑いようもないが、それ以上に前述の「上がり=35秒台前半以内」に当て嵌まることが、距離伸びてやれる可能性を示唆しているのではないだろうか。うーん、有力馬が増える一方だ・・・。


アーリントンC(阪神8F/35.5-23.4-35.0)
12.6-11.4-11.5-11.5-11.9-11.3-11.5-12.2=1'33"9
1着トーセンキャプテン(3)、2着ローレルゲレイロ(3)、3着マイネルレーニア(1)
どのレースよりも中盤が速く、前の馬には厳しい流れ。これで上がりも切れて3着以下を千切った上位2頭はかなりの資質で、特に初重賞でこのパフォーマンスを見せたトーセンキャプテンはマイルC当確ランプかと思ったが、残念ながら故障。ローレルも新鮮味はないが、相変わらずの安定感で、逆に飽きられて人気を落とすならば積極的に馬券に入れていきたい。3着レーニアも「前哨戦で一番苦しい競馬」というキーワードからは一考したいところだが。


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