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中山金杯(G3)

解の公式 リピーターを狙え! モデル馬 コスモファントム

アサカデフィート アドマイヤフジ コスモファントム
なぜリピーターを狙うか?ここを目標にしてくる馬が少ないレースだからだ。
中山巧者も狙いか。

■ 経緯

昭和27年に創設された重賞競走。創設当時は芝2600mのハンデ戦で争われていたが、
昭和29年から負担重量が別定に変更され、昭和36年に芝2000mのハンデ戦という競走条件となって現在に至っている。
本競走は、春の中・長距離の重賞レースを目指す古馬にとっては1年のスタートであり、天皇賞(春)、宝塚記念へと続く中・長距離路線の開幕戦ともいうことができる。

年度 1着馬
2着馬
3着馬
タイム ラップ 3連複 3連単 メモ 勝負
結果
2012年 フェデラリスト 2 ダイワファルコン 4 コスモファントム 5 1.59.4 12.5-11.3-13.1-12.0-12.4-11.7-11.8-11.7-11.4-11.5 7960 42360
2011年 コスモファントム 1 キョウエイストーム 11 ナリタクリスタル 5 1.59.8 12.2-11.0-13.0-12.1-12.7-12.1-12.1-11.6-11.2-11.8 10770 58100
2010年 アクシオン 1 トウショウシロッコ 5 トウショウウェイヴ 15 2.00.8 12.4-11.1-13.1-12.6-12.7-11.7-11.2-11.7-11.6-12.7 59540 248790
2009年 アドマイヤフジ 4 ヤマニンキングリー 2 ミヤビランベリ 11 1.58.5 12.3-10.9-13.0-11.4-12.1-11.4-11.6-11.7-11.5-12.6 41980 232760
2008年 アドマイヤフジ 3 エアシェイディ 2 メイショウレガーロ 9 2.00.7 12.4-11.4-13.3-12.5-12.4-11.9-11.9-11.4-11.0-12.5 16930 72880
2007年 シャドウゲイト 3 アサカディフィート 10 ブラックタイド 2 2.02.4 12.6-10.8-12.6-11.6-12.2-12.1-12.5-12.6-12.2-13.2 27590 128280 雨・重 ×
2006年 ヴィータローザ 7 アサカディフィート 6 カナハラドラゴン 9 1.59.4 12.7-11.5-12.9-11.9-11.6-11.4-11.4-11.6-11.7-12.7 54230 365360
2005年 クラフトワーク 1 マイネヌーヴェル 6 キーボランチ 8 1.59.0 12.6-11.5-12.7-12.0-11.4-11.0-11.6-11.7-12.0-12.5 8930 36320
2004年 アサカディフィート 4 ワールドスケール 5 ダンツジャッジ 3 1.59.2 12.5-11.6-12.5-12.1-11.9-11.7-11.7-11.4-11.7-12.1 8030 11780

■ 傾向

人気薄にもチャンスあり

1番人気は6勝となかなかの好成績なのだが、3着以内でみると、どの人気からもまんべんなく好走馬が出ている。
多少人気のない馬にもチャンスがあるといえるだろう。
ちなみに過去10年で8番人気以下の馬が3着以内に入った年は6回を数える。


負担重量は・・・

出走馬の中山金杯での負担重量(ハンデ)と、前走時の負担重量を比較してみると、好成績を残しているのが前走と同斤量の馬と、斤量が増えていた馬。
負担重量が減っていないということは、ある程度、実力が評価された証拠といえるかも。
ちなみに前走より斤量が軽くなって勝った2頭は、ともに前走のオープン特別で4着と善戦していた。

■ ステップレース

11月 福島記念(G3) 1月 中山金杯(G3) 1月 AJCC(G2)
12月 ディセンバーS(OP) 2月 ダイヤモンドS(G3)
京都記念(G2)
中山記念(G2)
3月 中日新聞杯(G3)
阪神大賞典(G2)
日経賞(G2)

■ 2012年回顧

中山金杯で見るレースの組み立て方

 前回の特別連載で中山金杯の話をしたので、各馬の事前判断と当日の状況をどう結びつけていくかの実践的な解説を今回はしてみようと思う。

 まず、断然人気に支持されたアドマイヤコスモス。前回では、今回は多少疲れがあるので、タフな流れの内枠になると怪しいという話をした。心身ストレスがある状態で、内枠で揉まれると馬は嫌がるからだ。有馬記念のヴィクトワールピサの解説にもあったので、覚えている人も多いだろう。

 で、枠は16頭立ての5番枠。もろに内枠だ。これは危ない。ただ、メンバー的にそれほど厳しいペースになる感じはしない。そう考えると、心身疲労が出る可能性は5分5分だろう。仮に疲労が出なくても、今回は勝てるかどうかぎりぎりのストレス状態の上に、断然人気という状況を考慮すると、相手の1頭ぐらいが妥当と判断できる。そこで私は4番手評価とした。

 これが仮に有馬記念の馬場なら即切りだった。ヴィクトワールピサがスローになっても結局疲れの影響が出て凡走したように、スローになった場合に物理的に優位なはずの内目の枠が伸びない馬場状況では、何一つプラス材料がないからだ。ヴィクトワールピサが凡走したぐらいだから、あの馬場ならアドマイヤコスモスなど、ひとたまりもないだろう。ただ、この日は馬場替わり。内がまた伸び出している可能性もあったし、むしろ一番有利に変わっている可能性もあった。そこで4番手が妥当と判断したわけだ。

 本命にしたのはフェデラリスト。今回は格上げ初戦で鮮度が高い。期待値の高い1頭だ。前回話したように厳しい流れを経験していないのが唯一最大の不安材料だが、今回のメンバーではハイペースは考えにくい。枠は馬群を割れる状態なので内枠がベストだったが、前回の広い東京の準OPより流れが体感的に厳しくなることは間違いないだろう。それなら、6枠は流れの外から競馬が出来るので悪い枠でもない。そのような判断での本命だった。

 対抗はダイワファルコンとした。この馬は想定段階では印がなかったので編集担当が話題に出さなかった馬だが、前走は2走前と同じ1800mのOP特別。2走前勝ちのストレスと飽きで嫌になっても仕方が無い状況だった。今回は凡走後だから、ストレス無く、M的には買いたい馬になる。

 結果、アドマイヤコスモスは道中で揉まれて嫌気が差して惨敗。後に骨折が判明したが、道中の揉まれ込んだ感じからも連対はなかったし、故障自体蓄積疲労によるものに他ならない。

 フェデラリストは枠なりの競馬をして1着。2着にはダイワファルコン。携帯の前日予想の1点目で、馬単43倍を当てることが出来た。

 3着には緩い流れの内枠ならと話したコスモファントムが、当日その通りの状況になったので入線。私はもう少しペースが上がるだろうと考えていたのと、それなりの人気だったのであまり評価しなかった。

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■ 2011年回顧

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■ 2010年回顧

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■ 2009年回顧

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■ 2008年回顧

馬名 斤量 人気
1 アドマイヤフジ 57.5 3
2 エアシェイディ 57 2
3 メイショウレガーロ 54 9
4 シルクネクサス 56 5
5 グラスボンバー 57 14
6 サイレントプライド 57 1
7 アサカディフィート 57.5 7
8 ヒラボクロイヤル 54 6
9 センカク 53 13
10 ブラックタイド 56 8
11 トウショウナイト 58 10
12 ヤマニンアラバスタ 54 11
13 トウショウヴォイス 53 12
14 カオリノーブル 52 16
15 フサイチホウオー 56 4
16 タイキヴァンベール 54 15

2008年の重賞第一弾。
加えて、通常の払戻し金に売り上げの5パーセント相当額を上乗せして払戻しする『JRAプレミアム』の第1回対象レースとしても注目された日刊スポーツ賞中山金杯(GIII)。
勝利を収めたのは、先行集団から抜け出す安定したレースぶりを見せたアドマイヤフジでした。

メイショウレガーロが気合いをつけて逃げたものの、ペースは上がらずに1000m通過が62秒というスローな流れ。
これをアドマイヤフジは、好位の外で余裕を持って追走します。ややペースが速くなった3コーナー過ぎからも無理なく進出し、直線に入ったところでは敢然と先頭に立ったアドマイヤフジ。
そのままリードを守り抜き、差してきたエアシェイディ、粘るメイショウレガーロやシルクネクサスらの2着争いを1と4分の3馬身後ろに見ながらのゴールとなりました。

アドマイヤフジにとっては、一昨年の日経新春杯以来、およそ2年ぶりとなる1着。
故障などもあって長らく勝ちあぐねていましたが、この復活勝利を今季の躍進へと結びつけてもらいたいものです。

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■ 2007年回顧

スタート直後の大きな出遅れや雨などの影響などいろいろな要素があっての結果。
あまり回顧して覚えておくことはないのですが、唯一忘れない方がいいのが勝ち馬シャドウゲイトの重馬場適性の高さ。
もし重馬場で走る機会が今後あれば、そのときにはこの馬の単勝に大金をぶち込んでもいいかもしれない。

まず最初の重賞は、土曜日中山競馬場で行われた第56回中山金杯。
3番人気のシャドウゲイトがレース史上最大着差をつけて逃げ切った。
田中勝春騎手の会心の手綱捌きに導かれ、2着馬アサカディフィートに7馬身差の快勝。
前走で1000万下を勝ったばかりの上がり馬が、待望の初重賞を手中に入れた。
この馬を管理する加藤征弘調教師は重賞3勝目。
今後、目標に掲げるG1制覇に向け、騎手、トレーナーともに最高のスタートを切った。
シャドウゲイトは宮城県の山元トレセンに短期放牧に出され、次走に向けて英気を養う。
出世レースといわれる中山金杯からどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみな一頭だ。

低気圧の影響で想定通りの道悪馬場。決め手勝負に持ち込みたい差し馬・追込み馬には不利な馬場状態でした。
レースはハイペースで逃げた◎シャドウゲイトがそのまま押し切り7馬身差の圧勝。
軽量ハンデの逃げ馬で展開有利と考えていたのですが、7馬身差には驚きました。
シャドウゲイトが軽量ハンデで道悪上手とは言え、他馬は不甲斐ない走りだったと思います。
フォルテベリーニは反応が悪く5着。中7週と久々だったのが影響したと思われます。
ワンモアチャッターは本来は中団から動いて行く馬なのですが掛かってシャドウゲイトと同じ格好で逃げてしまい最下位。
こちらも中7週の久々が影響したのかなと思います。

レース指数は1600万条件のシャドウゲイトが圧勝したことから、レースのレベルは1600万条件相当の107。
重賞としてはレベルが低く、1着馬シャドウゲイトであっても次走で上位レベルのレースを経験馬相手では通用しないと考えます。


あいにくの天気で重馬場での競馬となりました。
前日予想の際、その点をあまり頭に入れておらず、いきなり暗雲立ち込める出だしとなってしまいました。
雨で道悪とわかれば、シャドウゲイトはもっと評価しなければいけない1頭。
ファンの多くもそれを知ってか当日3番人気の支持。
ちょっと売れすぎでしたかね? 馬連と馬単の配当が同じであったように、どうやら異常投票があったようです。
しかし、まんまとその結果になりました。

天皇賞(春)を逃げ切ったイングランディーレに代表されるようにホワイトマズル産駒は道悪が上手。
この中山金杯事体も軽量の逃げ馬が穴を開ける傾向だけに、要注意でした。ただ、この7馬身の圧勝というパフォーマンスは強烈。
着差は鵜呑みにはできませんが、思わぬ差がつきました。

2着は追い込んだアサカディフィート。
唯一のランク2の馬で、素直にランク最上位のこの馬から流せば当たってましたね…。
冬場に調子がいい馬だけにいらないとは思わなかったのですが、積極的に買おうとまでは思えませんでした。

グロリアスウィークは中団以降からの競馬。
勝負どころで手応えが良く、いい感じに直線まで向き、一瞬「いける」というシーンがありましたが、伸び切れずに7着。
どうやら3歳前半のデキにはまだ戻っていなかったようです。

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■ 2006年回顧

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■ 2005年回顧

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■ 2004年回顧

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