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ラジオNIKKEI賞

遅れてきた大物を狙え!実力よりハンデが軽い。別路線アガリ馬を狙う。
・3歳馬のハンデ戦はトップハンデ馬には酷。
・モデル馬=ダイバーシティ

傾向度A 遅れてきた別路線組のアガリ馬を狙う。
ハンデ重い実績馬は消す。
3歳馬のハンデ戦はトップハンデ馬には酷。

・格より調子、別路線組が強い
 クラッシック組は反動が気になるところ。
 クラッシック組よりもここを目標にしてきた馬が買い。

・機能するハンデ戦
 それほどハンデ差は大きくないが、軽ハンデがモノを言う場合が多い。
 ムダな実績で余分なハンデを貰っている馬はいらない。
 3歳のハンデ戦は4キロでも大きな差になる。

2006年
1着 タマモサポート 54キロ
2着 ソングオブウインド 54キロ

2007年
1着 ロックドゥカンブ 52キロ
2着 スクリーンヒーロー 54キロ

2006年

ラジオNIKKEI賞(たんぱ賞)が毎年のように波乱の結果をもたらしてきたのは、3歳馬同士とあってコース適性が見えていないことも大きいが、今回は結果として馬場差約3秒の「重馬場」と、この時期の3歳限定重賞としては何十年ぶりかに取り入れられたハンデ戦というところにあった。

 勝ったタマモサポートは気難しいタイプとして知られ、レース運びも毎回異なっていたが、ゲート入りを極端に嫌いやっと押し込められたほどなのに、スタートしてからはきわめてスムーズ。馬場の荒れたインからスルスル進出し、3コーナーすぎから一気にスパート。スプリングS・4着の能力を示したというより、抜群のコース適性を秘めていたのだろう。2馬身の着差以上の完勝だった。秋には菊花賞挑戦の予定というが、やがて古馬になってからは福島の七夕賞や、あるいはコース形態の似ている小倉の重賞レースの常連に育ったりするのかもしれない。

 2着に突っ込んだソングオブウインドは、芝に移って2、1着の急上昇馬。追っての味を発揮したが、ずっと外へもたれ気味で、進出はそうスムーズではなかった。こちらは能力で2着に押し上げたが、カーブのきつい小回りコースは必ずしも巧者ではないだろう。

 タマモサポートと同じような進出で、うまくインからスパートしたステラマドレードは、軽ハンデ51kgもあったが、渋った馬場は平気。なおかつ小回りコース向きの器用さがあった。人気の1頭アサクサゼットキは、1コーナーでの大きな不利があり、まったく流れに乗れなかった。トウショウシロッコの大外枠は重馬場の中、決して不利ではなく、もうすこし早めにいい位置に取り付きたかったが、前半モタついたのが痛い。人気馬の中ではもっとも速い上がりを記録し、直線まだ脚はあったように見えたあたり、力を出し切っての4着ではないだろう。トップオブツヨシは流れにうまく乗ったが、こちらは重馬場は不向き。ペースが上がったところでのめっていた。

タマモサポート

+6kg。2人曳き。気負ってはいるが、一応は堪えている方。ここへ入れば馬自体も上位。ゲート入り梃子摺る。荒れ馬場の内枠、出方が難しいのだが、好位のインで前に馬を置く形。前が引っ張っていて結構ペースが速かったにせよ、一生懸命走り過ぎている様にも見えたが、3〜4角中間からブッ放し、一気に抜け切って、そのまま押し切った。道悪がどうかと思っていたのだが、問題無い様子。力は抜けているのは戦前に述べた通りで、道悪さえこなせれば圧勝は当然。

ソングオブウインド

スナップの利いた歩様で、最初ダートを使っていたのが理解に苦しむ程。馬体も纏まっていて、好感が持てる。出脚が甘く後方。馬場の悪い内目を最初から避けて、外から進出。ただ、ずっと外へモタれていて、直線も手前が替わらなかったが、それでも2着なのだから能力は上位。ただ、小回り向きでは無いので、この点は注意。

ステラマドレード

-6kg。元々の馬格が無いので、却って細く見えない。出脚は有りそうだったが無理せず中段。荒れ馬場も全く気にせず、ずっとインを立ち回る策。タマモサポートが早目に動いたのを見て、この馬も内から早目に動いて行ったが、最後の最後で甘くなった。軽ハンデの道悪でも有り、能力面は疑問の余地が残るが、内目をスルスル上がって来る辺りはこういう馬場が得意なのだろう。

トウショウシロッコ

-10kg。見た目は細くないが、歩様が硬い。出脚が無くて中段やや後方。この枠で外を回るのは戦前から想定していただろうが、ソングオブウインドが外へフクれて、勝負どころでこれが邪魔になったのが痛い。直線も手前が替わらず、それらを差し引けば今日は良く走っている方。タマモサポートが圧勝出来るメンバー構成だけに、レースレベルには疑問の余地は有るが、準オープンなら。

マイネサンサン

オーストラリアンブリンカー。キビキビ歩けていて、活気が有る。多少細い嫌いは有るが、牝馬だけに許容範囲。出脚が無く最後方。ハイペースで置かれ掛かっている様にも見えたのだが、エンジン掛かってからは良い脚が長く使えている。こういう競馬が軽ハンデを生かす競馬。

アマノトレンディー

イレ込み易い馬だが、今日はこれでも落ち着いている部類。造りは結構目立つ。出脚というより、一完歩目が悪くて後方から。4角行くところが無くて、同じ位置に居たトウショウシロッコ等を行かせてそれから更に外へ。突っ込んで来たのは競馬が終わった後だった。今日は競馬になっていない。次走狙い目。

トップオブツヨシ

多少気負っているが、これは何時も通り。歩様がしっかりしていたし、デキは悪くない。出脚に余裕有ってジワッと好位へ。道中は悪くない様に見えたのだが、追ってからがサッパリ。今日の相手なら能力上位で、敗因は馬場以外に無い。

アサクサゼットキ

数字程大きく見せないのと、歩様が硬い。デキが無さそう。出たなりで乗られていたが、1角でマイネトップレディとピサノバンキッシュにパッチンを食らう形。道悪で余計に応えただろう。一応、今日は参考外だが、思った程デキが無かったし、デビュー当時の印象程はどうか。

レベルが高いG3だった。注目していたスプリングS組と白百合S組のワンツー。
馬場が荒れていたので重適性を最重視したが、それよりも勝馬は力の差でねじふせた感が強かった。勝馬のタマモサポート。
良馬場なら◎だったが重予想のアサクサゼットキに変えて失敗した。(不利があったが。)
スプリングSもそうだが、次の青葉賞7着タマモサポートを基準に考えると、1着アドマイヤメインとの間に挟まれた、
マイネルアラバンサ、エイシンテンリュー、マツリダゴッホ、マチカネゲンジ、ミストラルクルーズは注目。
とくに、ミストラルクルーズ。次に重賞を使って来ても人気しないだろうから。
2着ソングオブウインドは半信半疑なのと1番人気なので今回は様子を見ようということで思い切って切った。結果この馬は新たな物差しになった。
この馬と対戦して500万1着→白百合S2着→そしてマーメイドS勝ったソリッドプラチナムはハンデ軽かった以上に古馬相手にも通用する3歳馬として評価が高まった。
同じ路線を走った馬は軽視出来ない。

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