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男の降級馬狙い

■ クラス移動について・1

4歳馬がクラス分けの賞金額を半額になり、実質1つ程度下のクラスに降級し、そしてこれまで3歳馬限定のレースだけに出走してきた3歳馬が初めて古馬と戦うことになります。
この2つの勢力に、元からそのクラスにいる5歳以上の現級馬を加えた3勢力が入り乱れるのがこの時期のクラス移動になります。
実際のレースではこの3者の新しい顔合わせになるケースが多いわけですから、力関係の比較が結構難しい場合もあります。
しかし、実際には予想上でのセオリーがかなりあり、それらを利用すれば、意外と攻めやすいのも事実です。

配当的には結構堅い時期でもあるのですが、力関係の把握と穴になりやすいポイントさえつかんでいれば、頭数も少ないので、
馬券の点数も多くならずに済みますので、堅い決着でも結構美味しいケースも多くなります。

元々、人気を嫌って大穴を狙うタイプでは無く、期待値の高い馬を狙う予想をしていますので、
そういう面からも的中率が期待できるこの時期は自分の予想方法に合っていますので、好きな時期なのかもしれません。

【クラス移動時の狙い方】

 クラス移動が行なわれますと、それ以前と比較して、条件戦では、大きく分けて以下の3つのグループができます。

 (1) 新興勢力の3歳馬、
 (2) 降級した4歳馬
 (3) 現級馬(5歳以上の馬と4歳の1勝馬)


例えば500万下に注目すると、これまで1000万下に所属していた4歳馬と、3歳限定の500万下に出走していた3歳馬が新しく加わります。
また、3歳未勝利戦は引き続き行われていますので、下からもまだまだ新しい馬が上がってきます。
ですから、500万下全体のレベルは大きく上昇するわけです。
もちろん、この時期やこの後の夏場を休養する馬も結構いますから、一度に大量に流入するわけではなく、
年末程度までの間に徐々に加わってきますから、このクラス移動の予想方法は、この時期だけでなく、しばらくは利用できます。
まあそれでも全馬がこの3つに分類できるこの時期が一番わかりやすいのも事実ですので、この時期にマスターしておくと後が楽ですね。

 まずは各グループの力関係ですが、基本的には(2)>(1)>(3)になります。
この時期によくあるケースなのですが、降級馬はもちろん人気になりますが、近走で凡走していると意外と評価が下がる場合もあり、
そして好調の3歳馬がいて、その馬がキャリアが浅ければ新鮮さもありますし、
条件馬でもオープンクラスのレースに出ていたりすることもありますので、人気を被る場合も多く、降級馬より人気になるケースもあります。
こういうときに3歳馬が消えて降級馬同士で決まったりすることも意外とあります。
ただ、このような場合、降級馬は大抵人気になりますから、堅めの配当で注目されることもあまり無いのですが、
人気の3歳馬を消した時点で期待値は上昇していますので、見た目以上に美味しいレースになります。
少点数で取れますし、こういう馬券をよく買っている人ならすぐに実感できると思いますが、
狙い方、買い方によっては万馬券ぐらいの破壊力のある結果になります。

まあ、こういうケースも結構あるのですが、基本的には降級有利は世間一般に認知された力関係ですので、
このまま利用しても期待値的には美味しく無い場合の方がもちろん多いです。
そこで、もうすこし条件を付けてこの力関係を利用します。

いくつかあるのですが、一番のポイントは距離とコース(芝・ダート)です。
まずは距離について説明します。コーナーを4回以上周るコースについては、(2)>(3)≧(1)という感じになります。
これは、中距離以上でなおかつコーナーを4回周るコースでは、やはり折り合いや馬群をさばくような能力が要求されますので、
この部分に関して言えば、キャリアの豊富さで現級馬に一日の長があるわけでして、むしろ3歳馬はキャリアの浅さで不利になります。
特にローカルコースは器用さも求められますので、この時期ではなお更です。
また、これは距離が延びれば延びるほど差がつきます。
もちろん、能力がそれを凌駕してしまう場合もありますので、3歳馬の能力判断とオッズとの比較で最終的に判断する必要がありますが。
特に2000m以上のコースでは、古馬も含めて牝馬は不利になりますので、それも加えると危険な人気馬が意外と簡単に見つかります。
ただし、逆にローカルコースということで、キャリアの浅い馬でも、マイペースで逃げた場合は粘ることもありますので、そこだけは注意して下さい。

次に短距離ですが、こちらは(2)≧(1)>(3)です。順番は基本パターンと変らないのですが、降級馬と3歳馬の間で逆転の可能性があるということです。
これは上の中距離以上のレースの逆の理由です。
そして、特に今の時期は阪神を除けばローカル小回り平坦コースの開催替わりですから、
前に行く馬は有利ですので、スピードという絶対能力だけで勝負可能になりますので、3歳馬でも十分降級馬に対抗できるわけです。
特に、牝馬は小回り平坦になることで浮上しますので、東京あたりで逃げて粘れなかった馬を狙うのが面白いかと思います。
また逃げ馬に関しては枠順での有利不利もありますので、内に入った先行力のある3歳馬がいたら、人気薄でも狙ってみてください。
能力以外で3歳馬が降級馬に勝てるのは基本的にはこのケースが一番多いはずです。

この逃げ・先行有利を利用した買い方で注意して欲しいことがひとつあります。
それは、降級馬に関してなのですが、近走の上のクラスで後方からのレースになっていた馬でも先行する可能性があるということです。
メンバーにもよりますが、いくらハイレベルだと言っても、やはり上のクラスよりは楽なメンバーですから、レースのペース自体も落ちることが多く、
上のクラスではついていけなかった馬が、降級した途端に先行するという場合があるということです。
ですから、特に短距離戦では、後方脚質の降級馬に関しては、成績をさかのぼって同クラスで先行していたかどうかを確認して下さい。
過去に先行していれば、脚質が一転する可能性もあります。
一転すれば元々が降級馬ですから力は上ですので、間違いなく期待値はアップします。

以上は基本的には芝・ダートを問わないのですが、より傾向が強く出るのは芝です。


■ クラス移動について・2

2歳・3歳500万条件のダートで勝ち上がった馬は、オープンで強い馬たちと戦うことを強いられます。
2歳・3歳限定のオープンはダートレースの数が少なく、距離も限られるため、不得意とする距離や芝使うことがあります。
不得意とする距離や芝を使う訳ですから成績は振るいません。6月のクラス再編成までは苦戦を強いられます。

オープン戦で成績が振るわなかった2歳・3歳500万ダート好走馬は、6月のクラス再編成で3歳オープンから3歳上1000万条件に降級となります。
3歳上1000万条件のダートレースはレース数が多く、距離もバラエティーに富んでおり、2歳・3歳500万ダート好走馬の好走が目立つようになります。

競馬ファンは近走成績を重視する傾向にあるのか、不得意とする距離や芝で強い相手とオープンで戦った結果の成績不振を嫌って人気薄になり易く、
高配当の穴馬券の立役者となることが多いです。

クラス再編成後の3歳上1000万条件ダート戦での穴馬券を狙って、今から2歳・3歳500万条件ダート戦を観察して、好走馬をチェックリストに仕込んでいます。

2歳・3歳500万ダート好走馬が全て活躍する訳ではなく、調子などを見極め、よく吟味して馬券を買うことで高配当馬券を獲ることが出来ると思います。


降級馬狙いの注意点

・開幕週は前残りを考慮

・降級馬狙いの例外 3歳は短距離で狙い。→ 斤量が軽いのでスピードで押し切ってしまう。
 特に斤量の影響が大きい牝馬! 短距離なので余計に軽ハンデが効く!

 日曜 → 基坂特別 ティファニーケイス
 土曜 → 潮騒特別 カレンチャン

・長期休養明けの馬でも降級馬は注意!勝負気配を読め!