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トラックバイアス

ここでは馬券に役に立ちそうなトラックバイアスを記載します。


競馬と言うゲームは雨が降ろうが、雪が降ろうが開催されます。そして、これは少々のことでは延期や中止にはなりません。また、番組構成の関係上、同じ競馬場を何週間も使うことになります。するとコースは連続使用により疲弊し、荒れてきます。先に述べた全天候型の競馬でこれらコースの疲弊等の影響を無視するのは無謀です。
 「トラックバイアス」とは、簡単に言ってしまえばコースにおける有利不利です。もちろんコース形状そのものから来る有利不利もあれば、その日の馬場状態による有利不利もあります。いずれにしても、明確に馬場の恩恵を受ける馬と不利を被る馬がいるという点です(これを事前に察知し、馬券に活かそうと言う考え方がレース・アドバンテージです)。
 と言っても、難しく考える必要はありません。トラックバイアスにおいて考えるべき点は2つだけ。有利な脚質と有利な末足のタイプです。

 有利な脚質とは、その日その日によって異なります。ある週の芝トラックでは圧倒的に逃げ先行馬が有利だったと思ったら、今度はいきなり差し馬の台頭が目立つ。この様にその日ごとに活躍の目立つ脚質が有利な脚質です。尚、蛇足ですが直前の馬場の傾向は「馬場速報」にて。開催を通しての馬場の有利不利は「開催情報」で公開しています。併せて見てください。

 有利な末足のタイプとは、ちょっと難しい話になるので分かりにくければ読み流してください。末足のタイプには2種類あります。「瞬発型」と「持続型」です。「瞬発型」とは一瞬の切れ味を身上とするもので、例えば直線だけで一気に他馬をごぼう抜きにする追いこみ馬を思い浮かべてください。一方、「持続型」を一言で言うなら、いい足を長く使えるタイプです。その際足る物はマクリで4角から仕掛けてそのまま押しきるのは「持続型」の最も分かりやすい形です。このタイプの中で足が遅いタイプを特に「ジリ足」とも言います(笑)。
 有利な末足のタイプとは、実際にそのレースが行われるコースやその日の馬場状態によって違います。分かりづらくなるので、馬場状態については割愛し、コースについて触れましょう。「瞬発型」が最も力を発揮する瞬発力コースは、ダービーが行われる「東京芝2400m」です。「持続型」が最も力を発揮する持続力コースは、菊花賞の行われる「京都芝3000m」です。ダービー馬が菊花賞で勝てないのは、コースが要求する能力が違うためだと思われます。 「瞬発力型のコース」は最後の3F/4Fのラップを見ると、突然1Fだけラップが縮まっているコースです。「持続力型のコース」は最後の3F/4Fが同じようなラップタイムが続いているコースです。

 要はコースや馬場状態によってその恩恵を受ける馬、不利を受ける馬と言うのがいることだけ覚えておいてください。

トラックバイアスとは何か

競馬と言うゲームは雨が降ろうが、雪が降ろうが開催されます。そして、これは少々のことでは延期や中止にはなりません。また、番組構成の関係上、同じ競馬場を何週間も使うことになります。するとコースは連続使用により疲弊し、荒れてきます。先に述べた全天候型の競馬でこれらコースの疲弊等の影響を無視するのは無謀です。
 「トラックバイアス」とは、簡単に言ってしまえばコースにおける有利不利です。もちろんコース形状そのものから来る有利不利もあれば、その日の馬場状態による有利不利もあります。いずれにしても、明確に馬場の恩恵を受ける馬と不利を被る馬がいるという点です(これを事前に察知し、馬券に活かそうと言う考え方がレース・アドバンテージです)。
 と言っても、難しく考える必要はありません。トラックバイアスにおいて考えるべき点は2つだけ。有利な脚質と有利な末足のタイプです。

 有利な脚質とは、その日その日によって異なります。ある週の芝トラックでは圧倒的に逃げ先行馬が有利だったと思ったら、今度はいきなり差し馬の台頭が目立つ。この様にその日ごとに活躍の目立つ脚質が有利な脚質です。尚、蛇足ですが直前の馬場の傾向は「馬場速報」にて。開催を通しての馬場の有利不利は「開催情報」で公開しています。併せて見てください。

 有利な末足のタイプとは、ちょっと難しい話になるので分かりにくければ読み流してください。末足のタイプには2種類あります。「瞬発型」と「持続型」です。「瞬発型」とは一瞬の切れ味を身上とするもので、例えば直線だけで一気に他馬をごぼう抜きにする追いこみ馬を思い浮かべてください。一方、「持続型」を一言で言うなら、いい足を長く使えるタイプです。その際足る物はマクリで4角から仕掛けてそのまま押しきるのは「持続型」の最も分かりやすい形です。このタイプの中で足が遅いタイプを特に「ジリ足」とも言います(笑)。
 有利な末足のタイプとは、実際にそのレースが行われるコースやその日の馬場状態によって違います。分かりづらくなるので、馬場状態については割愛し、コースについて触れましょう。「瞬発型」が最も力を発揮する瞬発力コースは、ダービーが行われる「東京芝2400m」です。「持続型」が最も力を発揮する持続力コースは、菊花賞の行われる「京都芝3000m」です。ダービー馬が菊花賞で勝てないのは、コースが要求する能力が違うためだと思われます。 「瞬発力型のコース」は最後の3F/4Fのラップを見ると、突然1Fだけラップが縮まっているコースです。「持続力型のコース」は最後の3F/4Fが同じようなラップタイムが続いているコースです。

 要はコースや馬場状態によってその恩恵を受ける馬、不利を受ける馬と言うのがいることだけ覚えておいてください。

馬場の考え方

競馬はサラブレッドという生き物を対象としたギャンブルですから、競走馬を中心に予想するのが筋ですが、実際に走る競馬場の特徴も予想する上では熟知しておくことが必要です。

春の東京競馬は芝保護のために仮柵を設置して3種類のコースで施行されています。(A1コース→Cコース→A1コース→Bコース順)

Cコースは仮柵が設置されて、一番大回りになるコースですから外枠馬が不利、A1コースは仮柵がないために内ラチのグリーンベルトを駆け抜ける馬が有利と言われています。Bコースは東京競馬場の本来の姿のコースであり、オークス・ダービー・天皇賞は伝統のBコースで施行するのが習わしになっています。


競馬場による得意・不得意

直線だけの競走なら強い馬が勝つ確率が高くなるので賭け事にはなりません。馬は高速で曲がることが下手なので、ギャンブル性を高めるために競馬場を楕円形に設計したと言われます。日本では更にギャンブル性を高めるために直線のラストに急坂を作ったり色々と手の込んだ仕掛けを設置しています。

競馬場毎に特徴が違うので、競馬場の特徴を理解して、どんな馬が合うのか、自分なりに研究することが大切であると思います。

例・中山競馬場の芝コースの特徴

右回り・直線が短い(330mあまり)・ゴール前に急坂。外回りと内回りの2コースがある。コースが小回りであるために先行馬有利の競馬場である。
中山の坂はゴール前50m付近まで平坦であるが、50mから急坂になり、先行馬が坂を上りきってスタミナを消耗した隙をついて、一瞬の切れ味でコース形状から1200mは外枠有利、1600mは内枠有利

例・東京競馬場の芝コースの特徴

左回り・直線が長い(510mあまり)ゴール前600mから200mにかけて坂がある。フチュウは世界一難しいコースであると外国人騎手が言っています。私としては笠松競馬場の方が数倍難しいと想うのですが.....(笑)
東京競馬場は差し有利と言われますが、展開によっては人気薄馬の逃げが決り易い競馬場とも言えます。東京は差し有利という気持ちが働いて、テンのペースが以外に早くならない場合が多いのです。また大逃げしても後続馬が仕掛けをためらう場合があり、直線に向いてもなかなか仕掛けるタイミングが難しく、慌てて追い掛けると坂でスタミナを消耗してしまいゴール前では逃げ馬と同じ脚色になってしまう。そんな場合が多いからです(笑)
東京の得意な馬とは、長くいい脚を使える馬ということになります。一気に交わす瞬発力はないが、ジリ脚でも平均して長くいい脚を使える差し馬にとって最高の舞台です。

競馬場により馬場差

中央のダートは軽い、地方のダートは重い。
洋芝は重い(函館)。

検証:ディープインパクトの敗因−中山のトラックバイアス

有馬記念ではディープインパクトが敗れました。敗因についてはいろいろあると思いますが、とりあえずここではトラックバイアスについて書いてみたいと思います。

競馬場 位置 3F 3F
平均
位置 3F 3F
平均
コメント
中山・冬 53 30 35.1   上り--   最速の上がりを使った馬が、70%差し損ねる馬場。
阪神・冬 60 43 35.5   上り-- 切れ- 全く切れ味の要らない馬場。小倉や福島に似てる。
府中・秋 40 65 34.1 差し++ 上り+ 切れ++ 差しが相当有利。徹底的に切れ味勝負。速い上がりが必要。
京都・秋 31 78 34.3 差し++ 上り++ 切れ+ 差し圧倒的有利。徹底した上りの切れ味勝負。逃げ切りが0。
中山・秋 55 65 34.5   上り+ 切れ+ やや上がりの切れ味勝負になる以外は、イーブンな馬場。
阪神・秋 58 75 34.9   上り++   位置取り無関係。相当な上り勝負だが、それほど速い上りが必要なわけではない。
府中・春 53 66 34.6   上り+ 切れ+ やや上がりの切れ味勝負になる以外は、イーブンな馬場。
阪神・春 68 62 35.0 前残+     やや前残りであとはイーブン。
中山・春 60 62 34.7       イーブンな馬場。
京都・春 48 59 34.3 差し+   切れ+ 差し有利。切れ味重視。

JCの時にも登場していただいたこの表。対象レースは「芝の良・やや重」で、新馬・未勝利戦を除外してます。新馬・未勝利を除外する理由は、出走馬の実力差が大きく、差し馬でもデータ的に先行の位置取りになってしまうことが多いからです。

図のカラムについて説明します。

位置

対象レースのうち、逃げ、先行馬が勝ったレースの割合

3F

対象レースのうち、上り3F最速の馬が勝ったレースの割合
3F平均 対象レースにおいて、勝ち馬の上り3F平均

3つのそれぞれについて、「++」 「+」 「無印」 「-」 「--」の5段階で評価をしたのが右のカラムです。

さて、この表で今の中山を見てみると、上り3F最速を繰り出した馬が勝ったレースが30%しかなく、上り3Fの平均は35.1。つまり極端な切れ味不要の馬場で、福島や中京がよくこういう傾向を示します。対称的に、菊花賞が行なわれた京都では78%のレースで上り最速の馬が勝ち、勝ち馬の上り3Fは平均34.1。こちらは逃げ切りがほとんど決まらず、差し有利で切れ味重視の馬場。新潟や秋の府中とよく似た傾向の馬場でした。

ディープインパクトは、今年行なわれた全開催の中で切れる馬が最も有利な馬場(京都・秋)から、最も不利な馬場(中山・冬)に舞台を変えて戦いました。そして、これまでと同様に後方から切れ味を生かす競馬をして出走馬中最速の上りを繰り出したものの、最後勝ち馬と脚色が同じになってしまいました。これまでのレースからも中山はあまり得意でないのかもしれませんが、イーブンな馬場だった春の中山くらいならまた少し違ったかもしれません。

これに対し勝ったハーツクライは、これまで7回の連対のうち新馬戦を除く6レースで出走馬中最速の上がりをマークしてきました。しかし有馬記念での上りは出走馬中5位タイ。前でレースするアドバンテージを得るかわりに切れ味を捨てるという作戦がぴったり馬場と嵌った格好になりました。

ルメール騎手はスミヨン騎手のような奇策は使いませんが、フランスでも2・3番手で先行するととてもいいレースをする騎手です。これまでのハーツクライが追い込み一辺倒で結果が出てなかったということで、自分の得意な騎乗をするきっかけになったんだと思います。驚いた人も多いと思いますが、本人の中では普通の騎乗だったと思います。周囲が称える中JCの騎乗を悔いていましたし。これに対して武豊騎手はこれまで通り乗りました。彼も当然こうした馬場傾向を読み取ってたとは思いますが、菊花賞で引っかかったのもありますし、3冠をもたらした作戦を下手に変えるよりも、馬の持ち味を出せる乗り方をしたのだと思います(私は豊騎手は先行するんじゃないかと、半分くらい思ってました)。

不利な馬場で2着に来てるのを見ても、それなりに能力は出していますし、負けて強しとも言えるかもしれません。逆にこれくらいの不利は跳ね返してほしかった、と思う人もいるかもしれません。しかし、いずれにしても極端な馬場に末脚を封じられたのは確かだと思います。やはり、実力上位でも勝ちつづけるというのは難しいのだと思います。

基本的には、色々なタイプの傾向の馬場があることは、いいことだと私は思います。馬の実力を試す上でも予想を楽しむ上でも。ただ、阪神はともかく、芝が剥げまくってる今の中山を馬場造園課が狙って作ったとは思えませんが(笑)

最後に、ルメール騎手のインタビュー、フランス語と英語がちゃんぽんになっていて非常に面白かったです。最初フランス語で受け答えして途中から英語まじりになったんですが、英語言い出して最後フランス語で終わったり、また英語で喋りながら、Deep 「Impact」の部分だけフランス語の発音になったり。落ち着いた素振りでしたが、それだけ嬉しかったのだと思います。おめでとうございました。


【おまけ】

これだけ極端に傾向が変わると、来てる種牡馬も変わるだろうなと思って京都・府中と、中山・阪神の芝の種牡馬ランキングを比べてみました。

成績降下:フジキセキ、アグネスタキオン、タイキシャトル、マヤノトップガン、エンドスイープ
成績上昇:スペシャルウイーク、ダンスインザダーク、ブライアンズタイム、グラスワンダー、エルコンドルパサー

サンデー本体は相変わらずですが、サンデー系、ロベルト系、ミスプロ系、それぞれでスピード・切れタイプがパワー・スタミナタイプにとってかわられています。

有馬で負けた方は、パワー・スタミナ型の馬を買って取り戻してやりましょう(笑)


馬場状態が展開に与える影響

馬場状態の差異のことをトラックバイアスと呼び、トラックバイアスが顕著になればなるほど、展開への影響も大きくなります。トラックバイアスが発生する原因となるものには、開催の進行と、天候の変化の2つがあります。

基本的には、開催の進行によりトラックバイアスが発生し、開催が進めば進むほどそれは顕著になっていきます。突発的にそのトラックバイアスを無にしてしまうのが、天候不良による馬場悪化です。天候不良による馬場悪化は、馬場全面に影響が出るので、トラックバイアスをフラット化してしまうのです。

 

開催の進行による馬場状態の変化

開催の一番最初の週を開幕週といい、まだ馬が走っていない状態そのままなので、この時が最も馬場状態が良好な時と言えます。開催が進むにつれて馬が集中的に走ったところが掘り返されていき、次第に荒れていきます。すると、馬がなかなか走らない外側が良好な状態が保たれていき、開催後半は外が良く伸びる馬場となります。どの馬も出来るだけ馬場の良好な部分を走りたがるので、展開への影響も前半と後半で変化していきます。

また、芝コースでは、馬が走ることによって次第に芝が剥がれていくので、馬場の悪化が進行しますが、ダートコースでは馬が走った後にローラーをかけて整備されると元通りになるので、開催後半になったからといって、それが原因でトラックバイアスが発生することはありません。なので、ここから先は芝のレースに限定して書いていきます。

  

開催前半

開催の一番最初の週である開幕週は、それまでの開催休みの時にジックリと馬場が整備されているために、全面極めて良好な状態となっています。馬場全体が良好な状態となっているということは、トラックバイアスが存在せず、必然的に最も距離的なロスがないインを通る馬が有利となります。

内を走ることの出来る馬は、元々内枠で、出たなりに内を走ることの出来る馬か、あるいは、「逃げ」なり「追い」なりの極端な脚質を選択して強引に内に潜り込むしかありません。極端な脚質を選択しない外枠の馬は、必然的に外を回さざるを得なくなり、距離的なロスを被り続けます。

また、出走馬のほとんどが出来る限り内を走り続けたがるので、直線を向いてもなかなか内がばらけることはありません。そのため、差し脚質の馬は先行脚質の馬との差を詰めるために、仕方なく外を回さざるを得なくなります。しかし、トラックバイアスが存在しないために、外へ回す分の距離的なロスが発生し、その分先行脚質の馬を捕らえるのが難しくなります。

開幕週で最も有利となるのは、内枠を生かしてそのまま先行出来る馬たちです。直線でも外へ持ち出す必要がないため、最後まで永続的に距離の恩恵を受けながらレースを進めることが出来るからです。トラックバイアスがフラットな場合は、距離の恩恵を受けることのできる内を通れる馬が、最後まで展開の恩恵を受け続けるとも言い換えられます。

  

開催半ば

開催が進んでいくと、馬場状態が内から悪化していき、内と外にトラックバイアスが次第に発生してきます。開催前半のトラックバイアスがない状態では、距離の恩恵を受ける内に馬が殺到するために、内から芝が掘り返されていくためです。

内の馬場が荒れてくると圧倒的に外が有利になるかというと、そうではありません。内には常に距離の恩恵がついて回るので、多少荒れた程度ではそのアドバンテージは崩れません。開催半ばあたりになって、やっと外の不利が少し解消してくるという程度の認識が正しく、内が不利になるとは言えません。

  

開催後半

更に開催が進んでいくと、肉眼でも明らかに確認できるほど内が荒れてきて、内と外のトラックバイアスに大きな差異が出来ます。そうなると、内にデフォルトである距離の恩恵をトラックバイアスの差異が上回って、今度は外が有利となってきます。

開催前半では内枠の馬がそのまま出たなりに内を走れると書きましたが、開催後半にはその権利が外枠に移ります。どの馬も馬場状態の良好な外を走りたいと考えますが、外枠を引いた馬は出たなりに、内枠の馬が今度は極端な脚質を選択しなければ外目を走ることは出来なくなります。

  

移動柵による馬場回復

開催の進行による馬場悪化を食い止めるために存在するのが、内の馬場の悪いところをコースから外してしまう役目を果たす移動柵です。開催前半はほとんどがAコースと呼ばれる、最内まで使用する最も広いコースで競馬が行われますが、内の傷みが目立ってきた場合は、内から数m離れたところに移動柵が移動し、最内がコースから除外されます。

すると、今まで荒れていた最内がコースから外れたために、内から2・3頭分のところが新たに最内として設定されます。元の最内よりは傷みの少ないところが最内に変化するので、内を通る馬にとっては多少良い傾向と言えるでしょう。

しかし、最内よりはマシと言うだけであって、内から2・3頭分のところもかなり掘り返されている可能性が高く、外の馬場の良好さと比較すると雲泥の差です。一気に内が再び有利になると言うようなことはありません。

まれに、東京のように移動柵を5段階で調整できるような広いコースでは、最内から2段階一気に飛ばして移動柵を設置する場合があります。すると、それほど大外とトラックバイアスに差がない部分が最内に設定されるので、内有利が復活する場合もあります。

 

天候不良による一時的な馬場状態の変化

馬場が悪化するもう一つの原因として、雨や雪を伴う天候の悪化があります。雨や雪によって馬場が水分を含み、芝コースは路面が緩くなり、ダートコースでは路面が硬くなります。つまり、芝コースは走りにくくなり、ダートコースは走りやすくなることになります。また、馬場全面の状態が均一化され、トラックバイアスがフラットになります。

  

内と外のトラックバイアスが均一化される

開催の進行によるトラックバイアスが存在したとしても、天候悪化によって、それはほぼフラットになります。馬場全体が水分を含むことによって、開催進行による馬場の悪化よりも馬場の侵食のスピードが速くなるからです。

内と外のトラックバイアスがフラット化することによって、それまでの外有利の状況が一変し、逆に内有利の状況が復活します。内を通る際の距離的な恩恵が、再び強い影響力を持つようになるからです。

また、芝コースに関しては、馬場が水分を含んで緩くなることによって踏ん張りが利きづらくなり、その結果スピードが出にくくなります。そのため、差し脚質の馬は最後の直線でトップスピードに乗せることが難しくなり、先行脚質の馬とそれほど変わらない上がりしか使えなくなります。その結果、差し脚質の馬が追い込んで届かずというシーンがよく見受けられるようになります。

天候不良によってトラックバイアスがフラット化すると、内枠の先行脚質の馬が一気に台頭する下地が出来ることとなります。もし、内枠の先行脚質の馬が台頭しないようならば、それはまだ天候不良による馬場悪化が、開催の進行による馬場悪化を上回ってないということになります。

  

距離によって展開への影響は変化する

天候不良によってトラックバイアスがフラット化すると、内枠の先行脚質の馬が台頭し、差し脚質の馬は末脚が不発に終わりがちになると書きましたが、条件によってはそれが逆転する場合もあります。

その条件とは、距離です。距離が一定以上のレースと、それ以下のレースだと、馬場による展開への影響も一変します。

1998年以降、良馬場の1600m以下の重賞
4角位置 1着 割合 2着 割合 3着 割合 1〜3着計 割合
1番手 45 13.80% 44 13.50% 35 10.80% 124 12.70%
2〜5番手 166 50.92% 156 47.85% 131 40.43% 453 46.41%
6〜10番手 80 24.54% 86 26.38% 95 29.32% 261 26.74%
11番手以下 35 10.74% 40 12.27% 63 19.44% 138 14.14%
トータル 326 100% 326 100% 324 100% 976 100%

1998年以降、稍重以上の1600m以下の重賞
4角位置 1着 割合 2着 割合 3着 割合 1〜3着計 割合
1番手 10 19.23% 6 11.54% 2 3.77% 18 11.46%
2〜5番手 23 44.23% 20 38.46% 26 49.06% 69 43.95%
6〜10番手 13 25.00% 17 32.69% 20 37.74% 50 31.85%
11番手以下 6 11.54% 9 17.31% 5 9.43% 20 12.74%
トータル 52 100% 52 100% 53 100% 157 100%

1998年以降、重以上の1600m以下の重賞
4角位置 1着 割合 2着 割合 3着 割合 1〜3着計 割合
1番手 2 11.11% 2 11.11% 0 0.00% 4 7.27%
2〜5番手 7 38.89% 4 22.22% 10 52.63% 21 38.18%
6〜10番手 6 33.33% 6 33.33% 7 36.84% 19 34.55%
11番手以下 3 16.67% 6 33.33% 2 10.53% 11 20.00%
トータル 18 100% 18 100% 19 100% 55 100%

1〜3着の合計の割合の推移を見ていただくと分かるように、馬場の悪化が進めば進むほど、1600m以下の距離では後方待機組の比重が高くなっていきます。逆に、有利となるはずの先行脚質の組の数値は次第に尻すぼみになっていきます。

考えられることは、1600m以下のような短い距離で、求められる能力がスタミナよりもスピードに比重がかかっているレースでは、騎手による馬場が渋ったときの先行有利という思考が強くなりすぎて、スピードに任せて押し切ってしまう競馬を選択しやすいのでしょう。

それが結果的に、レース全体の展開を極端に前傾にしてしまい、最後お釣りが残っておらず、馬場による恩恵以上に自らがハイペースに巻き込まれ末を失ってしまうことに繋がると考えられます。その前傾の展開に後方待機組が便乗して、最後の直線で浮上するのでしょう。

「馬場状態が展開に与える影響」まとめ

@馬場状態の差異のことを、トラックバイアスと呼ぶ
A馬場状態を変化させる原因には、開催の進行と天候の2つがある
B開催前半は、トラックバイアスが存在しないため、内枠の先行馬が有利になる
C開催の進行により内が荒れていくにつれ、徐々に外枠の差し馬が有利になる
D移動柵によって荒れた内が馬場から排除されると、再び内枠の先行有利が復活する
E天候による馬場悪化は、トラックバイアスの均一化を引き起こし、内枠の先行有利が復活する
Fマイル以下の距離では、先行脚質よりも差し脚質が天候による馬場変化の恩恵を受ける

馬場の状態の差異のことをトラックバイアスと呼び、トラックバイアスの存在が、展開に影響を与えます。トラックバイアスが発生する原因となるものには、開催の進行と、天候の変化の2つがあります。

開催前半は、馬場状態が全面的に良好なため、トラックバイアスは存在しません。そのため、距離の恩恵を受ける内が有利となり、内のポジションを確保しやすい内枠の先行馬が有利となります。

開催が進むにつれて、内から馬場の傷みが進行し、徐々に外有利のトラックバイアスが発生していきます。内の距離の恩恵を、外有利のトラックバイアスが上回ったときに、内と外の有利不利が逆転します。

移動柵により、馬場の荒れていた内がコースから排除されると、それほど馬場が悪くない部分が最内に新たに設定されるので、内枠の先行馬が再浮上してくる場合もあります。

天候不良により馬場が悪化すると、開催の進行によって発生していたトラックバイアスがフラット化します。また、芝コースは水分を含むことによって路面が柔らかくなるので、差し馬はトップスピードに乗るのが難しくなり、先行脚質の馬の前残りが目立つようになります。

先行脚質有利の条件が唯一裏返るのが、距離がマイル以下のレースです。マイル以下の距離のような、問われる能力がスタミナよりもスピードの比重が大きくなるレースでは、騎手が悪化した馬場での先行有利を意識しすぎて、スピードで押し切ってしまおうとしてしまいがちになり、結果的に前傾ラップのレースが多くなり、後方待機組が浮上します。

馬場状態が展開に与える影響について考えてきました。次は、レース距離が展開に与える影響について考えていきます。


第561回 内枠と外枠の有利不利を改めて検証する

2012/1/10(火)

レース前日に競馬新聞を見たとき、「まず確認するのが枠順」という人は多いことだろう。内枠に入れば買おうと思っていた馬が内枠に入ったときは思わずもう馬券を獲ったような気にもなるし、逆に、狙っていた逃げ馬が大外枠に入ったときは目も当てられないような気分になるものだ。このように枠順で一喜一憂してしまうのは、枠順がレース結果を左右する大事なファクターであることを裏付けるものでもあるだろう。たとえば、内枠有利と言われる朝日杯フューチュリティSでは、やはり昨年も2枠に入ったアルフレード、マイネルロブストがワンツーを決めている。そこで今回は、改めて枠順に関するデータを考えてみたいと思う。集計期間は09年1月4日〜11年12月25日の丸3年分で、集計対象レースは出走頭数が13頭以上の平地戦。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 芝・枠番別成績
枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均人気
1枠 363- 375- 370-4837/5945
6.1%
12.4%
18.6%
68%
77%
8.5人気
2枠 432- 417- 449-5022/6320
6.8%
13.4%
20.5%
75%
86%
8.6人気
3枠 443- 456- 438-5439/6776
6.5%
13.3%
19.7%
64%
70%
8.4人気
4枠 431- 413- 435-5503/6782
6.4%
12.4%
18.9%
72%
76%
8.6人気
5枠 404- 415- 410-5551/6780
6.0%
12.1%
18.1%
68%
73%
8.6人気
6枠 411- 423- 418-5524/6776
6.1%
12.3%
18.5%
77%
75%
8.7人気
7枠 452- 454- 452-6425/7783
5.8%
11.6%
17.4%
66%
72%
8.9人気
8枠 468- 450- 429-6612/7959
5.9%
11.5%
16.9%
79%
70%
9.0人気

表1は、過去3年の中央競馬で13頭立て以上になった芝レースの枠番別成績。この表によると、芝レースでもっとも好走率が高いのは2枠で、次いで3枠ということがわかる。1枠と4〜6枠の好走率はほぼ同等。一方、7、8枠になると好走率が下がり、勝率は6%、連対率12%を切ってくる。総じて芝レースでは内枠が有利、外枠が不利と言えるが、最内の1枠より2、3枠の好走率のほうがが高い。やはり、1枠の場合は不利を受けるリスクを無視できないことが数字にも表れている。また、好走率の低い8枠が単勝回収率は79%ともっとも高い。データを確認すると、開催後半のいわゆる「外差し馬場」になったときなどに穴をあけて回収率を上げているようだ。

■表2 ダート(スタート地点・ダート)・枠番別成績
枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均人気
1枠 333- 326- 337-3594/4590
7.3%
14.4%
21.7%
70%
73%
7.5人気
2枠 336- 403- 395-3975/5109
6.6%
14.5%
22.2%
73%
82%
7.6人気
3枠 374- 414- 376-4287/5451
6.9%
14.5%
21.4%
88%
81%
7.8人気
4枠
472- 426- 417-4614/5929
8.0%
15.1%
22.2%
83%
75%
7.5人気
5枠 444- 426- 483-4913/6266
7.1%
13.9%
21.6%
60%
77%
7.6人気
6枠 441- 435- 492-5083/6451
6.8%
13.6%
21.2%
65%
80%
7.8人気
7枠 479- 478- 450-5176/6583
7.3%
14.5%
21.4%
63%
79%
7.7人気
8枠 495- 471- 424-5253/6643
7.5%
14.5%
20.9%
75%
73%
7.6人気

ダートに関しては、データをふたつに分かることとした。すなわち、スタート地点もダートのコースか、スタート地点が芝になっているコースか、このふたつである。中山ダート1200mや阪神ダート1400mなどのスタート地点が芝のコースでは、外枠のほうがスピードの出る芝コースを走る距離が長いため、外枠のほうが有利とも言われる。同じダートといっても、枠順のデータでは別々で考えたほうが実態をより正確に把握できるのではないかと考えたからだ。

まずは、スタート地点がダートのコースにおける枠順。表2を見ると、勝率では4枠が唯一の8%台で高くなっているが、両隣の3枠、5枠の勝率が高いというわけでもないし、複勝率はどの枠もほとんど差がない。総合的に見ると、あまり枠順よる差はなく、個々の馬の特徴を優先したほうがいいのかもしれない。スタート地点がダートのダートコースの場合、内枠の場合はコースロスがない反面で砂をかぶるリスクがあり、外枠の場合は距離を損する代わりに砂をかぶらずにスムーズに走ることができる。真ん中あたりの枠はその中間ということで、成績に偏りが出ないのではないだろうか。

■表3 ダート(スタート地点・芝)・枠番別成績
枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
平均人気
1枠 110- 110- 155-1837/2212
5.0%
9.9%
17.0%
47%
65%
8.3人気
2枠 153- 166- 180-2022/2521
6.1%
12.7%
19.8%
60%
73%
8.1人気
3枠 169- 154- 153-2127/2603
6.5%
12.4%
18.3%
60%
64%
8.1人気
4枠 183- 170- 170-2142/2665
6.9%
13.2%
19.6%
66%
82%
8.1人気
5枠 179- 196- 172-2153/2700
6.6%
13.9%
20.3%
65%
78%
8.2人気
6枠 200- 185- 182-2173/2740
7.3%
14.1%
20.7%
50%
75%
8.0人気
7枠 187- 197- 187-2189/2760
6.8%
13.9%
20.7%
62%
71%
7.9人気
8枠 210- 214- 189-2154/2767
7.6%
15.3%
22.2%
79%
84%
8.1人気

スタート地点が芝になっているダートコースで注目すべきは、8枠の好走率がもっとも高いことと、1枠の好走率がもっとも低いこと。1枠は芝部分を走る距離が短いため外枠に比べてスピードが乗りづらく、ポジションが悪くなりやすい。すると、ダートコースに入ってから砂をかぶってしまい、距離損がないというメリットが相殺されてしまうのだろう。反対に外枠の馬は、芝部分でスピードに乗ってスムーズに先行できれば砂をかぶらないで済むし、早めにインコースに取りついて距離の損を解消できる可能性がある。8枠は好走率が高いうえに回収率も単勝、複勝ともに最高という申し分がない成績だ。

■表4 内枠(1〜3枠)の勝率が9%以上のコース(勝率順)
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
京都・芝2400m外 26-  12-  16- 124/ 178
14.6%
21.3%
30.3%
203%
98%
函館・芝2600m 8-   3-   5-  47/  63
12.7%
17.5%
25.4%
198%
119%
東京・芝2400m 34-  19-  21- 231/ 305
11.1%
17.4%
24.3%
121%
76%
函館・芝2000m 14-  11-  14-  88/ 127
11.0%
19.7%
30.7%
82%
98%
小倉・芝2600m 16-  12-  13- 106/ 147
10.9%
19.0%
27.9%
82%
86%
京都・芝2000m 49-  32-  43- 328/ 452
10.8%
17.9%
27.4%
56%
88%
阪神・芝2400m外 18-  16-  14- 119/ 167
10.8%
20.4%
28.7%
116%
142%
中山・芝1800m 42-  37-  39- 291/ 409
10.3%
19.3%
28.9%
84%
96%
函館・ダ1000m 20-  16-  19- 147/ 202
9.9%
17.8%
27.2%
105%
81%
函館・芝1800m 17-  16-  21- 119/ 173
9.8%
19.1%
31.2%
118%
104%
札幌・芝1500m 20-  26-  17- 141/ 204
9.8%
22.5%
30.9%
50%
72%
福島・芝2600m 12-  12-   8-  91/ 123
9.8%
19.5%
26.0%
62%
80%
新潟・ダ1800m 108-  98-  68- 836/1110
9.7%
18.6%
24.7%
132%
83%
札幌・ダ1000m 28-  27-  34- 207/ 296
9.5%
18.6%
30.1%
85%
96%
東京・芝1800m 63-  41-  60- 532/ 696
9.1%
14.9%
23.6%
64%
70%

表1〜3で全体的な傾向を確認したが、実際の馬券に活かすためにはもうすこし具体的なデータが必要だ。ここからは内枠が有利なコース、外枠が有利なコースを紹介することとしよう。

表4は、集計期間内に該当する出走頭数が50頭以上あり、内枠(1〜3枠)の勝率が9%以上あったコースを勝率順に並べたもの。表1で「総じて芝レースでは内枠が有利、外枠が不利」と述べたが、内枠の勝率が9%以上ある15コースのうち12コースが芝ということからも、その傾向は間違っていないことがわかる。また、表4を見て気づくのが、芝の12コースのうちコーナーを4回以上回るコースが10コースを占めているということだ。距離の損得が出るのはコーナーを回るとき。コーナーが多いほど内枠の馬は距離を得するし、外枠の馬は損をする可能性が高くなる。コーナー2回の芝コースで唯一、表4に入った東京芝1800mもギリギリでランクインするのが精一杯で、内枠有利の上位3コースはいずれも2400m以上の長距離戦となっている。

■表5 外枠(8枠)の勝率が8%以上のコース(勝率順)
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
福島・ダ1150m 13-  8-  5- 96/122
10.7%
17.2%
21.3%
151%
83%
中山・芝2200m 6-  3-  3- 45/ 57
10.5%
15.8%
21.1%
35%
76%
京都・ダ1900m 7-  4-  5- 51/ 67
10.4%
16.4%
23.9%
128%
95%
札幌・芝1200m 14- 14-  9-114/151
9.3%
18.5%
24.5%
100%
104%
東京・ダ2100m 9-  4-  4- 81/ 98
9.2%
13.3%
17.3%
112%
52%
新潟・芝1200m 12-  6-  8-105/131
9.2%
13.7%
19.8%
88%
96%
阪神・芝1800m 18- 10-  6-163/197
9.1%
14.2%
17.3%
85%
55%
京都・芝1800m 15- 14- 10-127/166
9.0%
17.5%
23.5%
118%
80%
中山・ダ1200m 55- 46- 49-493/643
8.6%
15.7%
23.3%
56%
70%
東京・ダ1300m 15- 11- 10-142/178
8.4%
14.6%
20.2%
78%
93%
新潟・芝1400m 17- 18- 14-159/208
8.2%
16.8%
23.6%
249%
104%
福島・ダ1700m 22- 22- 12-215/271
8.1%
16.2%
20.7%
124%
74%
阪神・芝2200m 4-  4-  0- 42/ 50
8.0%
16.0%
16.0%
150%
73%

表5は、集計期間内に該当する出走頭数が50頭以上あり、8枠の勝率が8%以上あったコースを勝率順に並べたもの。表4に比べるとダート戦が増えており、勝率トップの福島ダート1150mはスタート地点が芝のダートコースだ。また、コーナー2回のコースが多くランクインしているのも表5の特徴。通常、コーナー2回のコースは最初のコーナーまでの長いため、外枠の不利が緩和されるのだろう。2位の中山芝2200mはコーナー4回のコースだが、最初のコーナーまでの距離が十分にあるため、コーナー2回のコースと同じように外枠の不利が緩和されるものと考えられる。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。