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2012年1月25日(水)

■ 作戦

≫川崎記念(G1)傾向

川崎記念・男の解の公式 4角で先行集団にいる必要性も重要だが、
コーナー6回のコースでカーブがきついので
ロスないコーナーワークができる騎手の腕が必須!
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■ 川崎11R 川崎記念

≫出馬表

ローカルダート王決定戦 冬の陣。

◎スマートファルコン
ここはドバイ遠征前のレースで負けられないところ。
追い切りの時計がイマイチのようだが、
武鞍上なら取りこぼしは考えにくい。
芝戦はともかくヴァーミリアンの時もしっかりと乗れてたし、
こういうときの武豊は信頼できる。
というか、この馬を取り上げられたら乗る馬がなくなってしまう武の立場からしたら渾身の騎乗で臨むだろう。
岩田でさえ、帝王賞の取りこぼし一回で降ろされてるのだから
武としては必死にこの馬にしがみつくしかない。
ここで負けるのならヤキが回った、としか思えない。

≫武豊日記・Take a Chance

○フリオーソ
屈腱炎明けなので、問題は馬体をきっちりと造ってこれるかだ。
戸崎圭太としては、屈腱炎明けという言い訳があるので
無難な騎乗ができればいいという意識が働くだろう。
つまり2着、悪くて3着なら上出来という感じで
スマートファルコンと玉砕覚悟で勝ち負けを!
とまでは行かないのでは。

≫スポニチ
≫Gallop
≫日刊スポーツ

▲キングスエンブレム
一昨年のみやこS2着馬。
1着はトランセンドでレベルは高かった。
放牧先は「ノーザンファームしがらき」。
前走OPを危なげなく勝ち、しがらきに行った目的は何か?
放牧とは名ばかり、川崎記念で勝負をかけるための稽古目的。
十分稽古を積んできているはずだから、
追切りの本数が少なくても油断できない。
ムラ駆けが気になるところだが、
ピンナ効果+ホライゾネット効果で
馬がまじめに走るようになってきた。
前走OP戦は2着インバルコに0.9秒差の圧勝。
それも58キロでのものだから、価値は高い。
鞍上の岩田康誠も2走目で手応えを掴んでいるようなので
勝ち負けまでは難しいにしても、複勝圏内は十分可能性ありとみた。
こういう気ムラ馬はハミあたりの柔らかい福永ではダメだろう。
岩田の豪腕に期待を込めて3番手評価。
スマートファルコンの背中を知っている鞍上なので立ち回りには期待が膨らむ。
相手は強いが、兄ヴァーミリアンと同じ王道路線に軌道修正する転機になるとみた。

△ニホンピロアワーズ
上位2頭とは差がありそうだが、
勢いがあるのでよもやの2着は考慮すべきかもしれない。
第二勢力の中では一番死角が少ない。
過剰人気の感じもあるが、酒井の腕を見込んでいるので外すに外せない。
フリオーソの状態次第かな…

×ボランタス
相手関係が勝ち馬のフリオーソ以外は楽だった去年の3着。
それほど大きくは評価できない。
今回はフリオーソ・スマートファルコンの隣の枠で外から被される形になるので、追走に苦しむように思える。
ボアレスやシビルウォーを負かしたのはそれなりに評価できるが、
東京記念ごときで取りこぼしてるようでは今回の相手には苦戦必至。
2010年の浦和記念にしてもスマートファルコンに大差をつけられての2着、これもそれほど価値なし。
いかにホームの利があるといえど少なくとも2着はない、とみた。
鞍上の山崎は戸崎と同程度以下の評価。

★マイネルアワグラス
2強には歯が立たないだろうが、第二勢力が全滅すれば3着はある。出来は良さげ。
来週のG3佐賀記念とのW登録で本当の狙いはここではないだろうが、
スマートファルコン以外の馬には死角があるのであわよくば…を狙っているかもしれない。
つまりG1・G3両睨みとみた。
脚抜きの良い馬場なら最後方から飛んで来そうだろ。
できれば平安Sのほうに出走してほしかった。
柴田大知か…川崎経験が少ない分、不利かな。
行けそうなら行くが、ダメなら無理をせずに途中で競馬をやめるだろう。

ランフォルセ
こいつも来週の佐賀記念とのW登録。
休養明け初戦でどこまで馬を造ってこれるかにもよるが、
スタートに難あり、となるとこの枠では外から2強に被されて
ジ・エンドが濃厚のような気がする。
うまくスタートが決まったとして、不良馬場を生かして東海Sのような逃げ一発を狙う手もあるが、
同型2頭が強すぎるので直線で失速がオチ?
ソエによるパワーアップも期待できるものの、治療に必要な期間もあっただろうし、
急仕上げの感じも否めない。
よほどの好調でない限り、一線級の壁は破れないだろう。
キャロットファームの馬はなぜかやたら雨のレースに強いから若干心配だが根拠ないので無視。

スマートファルコン
フリオーソ
キングスエンブレム
ニホンピロアワーズ
× ボランタス
マイネルアワグラス

3連単
◎→○→▲△ 各2000円 2点
◎→▲→○ 2000円
◎→○→× 1000円
◎→△→○ 1000円
◎→▲→△ 1000円
◎→○▲→★ 各1000円 2点

計 1万1000円


≫結果

ノーテン。

着順 馬番 馬名 騎手名 タイム/着差
1 5 スマートファルコン 武豊 R 2.10.7
2 1 ランフォルセ 横山典 4馬身
3 4 フリオーソ 戸崎圭 4馬身
4 6 マイネルアワグラス 柴田大 クビ
5 2 ニホンピロアワーズ 酒井学 アタマ
× 6 3 ボランタス 山崎誠 3/4馬身
7 10 キングスエンブレム 岩田康 6馬身
8 11 タンゴノセック 赤岡修 4馬身
9 8 グランドバイオ 繁田健 3馬身
10 9 ベルモントサーガ 坂井英 2 1/2馬身
11 12 グランシュヴァリエ 本橋孝 クビ
12 7 ロードキャニオン 服部茂 3/4馬身

固定の◎と対抗の○は正解だったものの、ランフォルセ2着が拾えず。

なぜ蹴飛ばしたか?長期休養明けで、馬体が絞りにくい冬場でかつ、パドックで+20キロ
の太めで出走してきたからだ。
(グリーンチャンネル解説では+20キロでも太め感はない、とは言っていたが、腹回りが微妙に太かったようにも見えた)
「逃げれば」しぶといというのはわかっていたが、今日の不良馬場がまんま有利に働いてしまった。

直前の10レースもチェックして馬場状態を確認してはいたものの、
「脚抜きが良い」という読みはまあ悪くはないと思うが、やや馬場が高速化していたかもしれない。

コーナーのカーブがきつく、ジョッキーの腕により結果に差がでる、という着眼点は悪くはないが、
今までどおり、もっとシンプルに考えれば「コーナーで着順の入れ替えは難しい」直線もけして長くはないので「差しずらい」、
だから前が残る→直線の長い大井とは事情が違う。
…というシンプルな発想があれば素直におさえても良かったのかもしれない。

レコード決着はスマートファルコンの勝負度合い(海外遠征前の取りこぼせない一戦)からして想定の範囲。

もうひとつ、予想のもうひとつのキモ、穴人気を被って飛んでしまったキングスエンブレム。
ノーザンファームしがらきでの稽古はどんなものだったかは完全にブラックボックス、
一般には公開されないところなので、例えば有馬記念を制したオルフェーブルのようか絶大な効果から類推するしかないのだが、
「ブレ」も加味するべきなのかもしれない。
「見えないもの」への期待を少し持ちすぎたか。