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テディ系

■ 特徴


■ 解説

 1880年の英ダービー馬に輝いたベンドアは、子孫にネアルコとネイティヴダンサーを出し、今日の主流血脈を形成する重要なつなぎ役を果たした。
 ベンドアの支流からはもう1頭、やはり20世紀後半のサラブレッドに重要な影響を与えたテディが誕生している。
 1歳になった年に第1次世界大戦が勃発。ドイツ軍がパリに向かって進むと、フランス人のオーナーは将来を悲観し、テディを含む1歳馬をすべて売り払った。
 だが、テディは疎開先のスペインでチャンピオンとなり、第1次世界大戦中に走った最良のフランス産馬の評価を得た。
 戦渦がなければ英仏の大レースを楽に勝っていたことだろう。
 だが、種牡馬となったテディはその鬱憤を晴らすかのように、
 オルテロ(凱旋門賞)、サーギャラハッド(仏2000ギニー)、アステリュー(仏2000ギニー)といった一流馬を次々と世に出していった。
 また後継種牡馬もサーギャラハッド、ブルドッグが米リーディングサイヤーに輝くなど相次いで大成功。
 これら子孫の拡大発展が著しく、やがてベンドア系から分離独立し、新たにテディ系が確立していった。
 その血は母系に入っても優れ、ナスルーラ系やノーザンダンサー系の種牡馬を相手に数多くの一流馬を出していった。
 1970年の英三冠馬ニジンスキーにも母の父にテディ系のブルページが入っている。
 日本でもダラノーア、ネプテューヌス、タマナーらが成功して一時代を築いたが、
 母系に入ってもやはり優秀で、ダラノーアはカブラヤオー(日本ダービー、皐月賞)の母の父となった。

 オジジアンやソウルオブザマターが代表産駒。
 典型的なダート血統。オジジアンは産駒数が少ないが、ダート短距離ならかなり堅実。


■ 代表種牡馬