トップ > 男の馬券戦略 > 重賞戦略 > ガーネットS

ガーネットS

■ 解の公式

リピーター注意!

アサカデフィート アドマイヤフジ コスモファントム
なぜリピーターを狙うか?ここを目標にしてくる馬が少ないレースだからだ。
中山巧者も狙いか。

■その他の傾向
□人気薄にもチャンスあり 1番人気は6勝となかなかの好成績なのだが、3着以内でみると、どの人気からもまんべんなく好走馬が出ている。
多少人気のない馬にもチャンスがあるといえるだろう。
ちなみに過去10年で8番人気以下の馬が3着以内に入った年は6回を数える。
□負担重量は・・・ 出走馬の中山金杯での負担重量(ハンデ)と、前走時の負担重量を比較してみると、好成績を残しているのが前走と同斤量の馬と、斤量が増えていた馬。
負担重量が減っていないということは、ある程度、実力が評価された証拠といえるかも。
ちなみに前走より斤量が軽くなって勝った2頭は、ともに前走のオープン特別で4着と善戦していた。

■ ステップ

12月 ディセンバーステークス 1月 中山金杯
12月 中日新聞杯
11月 福島記念

■ 過去の結果

昭和27年に創設された重賞競走。創設当時は芝2600mのハンデ戦で争われていたが、
昭和29年から負担重量が別定に変更され、昭和36年に芝2000mのハンデ戦という競走条件となって現在に至っている。
本競走は、春の中・長距離の重賞レースを目指す古馬にとっては1年のスタートであり、天皇賞(春)、宝塚記念へと続く中・長距離路線の開幕戦ともいうことができる。

重賞 日付 コース 勝ち馬
2着馬
3着馬
走破
タイム
LAP 3連複 3連単 メモ
第11回ガーネットS(G3) 2007/01/07 中山ダ1200m スリーアベニュー 11.8-10.2-10.7-12.0-12.3-13.0 不良馬場・前崩れ
第10回ガーネットS(G3) 2006/01/08 中山ダ1200m リミットレスビッド

■ 傾向

平成9年に創設された重賞競走。創設時はダート1200mの別定戦で争われていたが、平成15年に負担重量がハンデキャップに変更された。なお、競走名の『ガーネット(Garnet)』とは、1月の誕生石である「ざくろ石」のこと。古代よりお守りとして用いられ、十字軍の兵士が肌身離さず持っていたという逸話もある。水晶と同じように、ごくありふれた鉱物だが、色石としては高価で、特に大粒でワインレッド色の石は貴重である。

大柄な馬が好成績
ダート短距離戦ということからか、パワーがあって筋骨隆々のタイプに好走例が多くなっている。480キロから519キロまでの範囲の馬たちが好成績を挙げており、要注目といえるだろう。ただし520キロ以上の超大型馬は、これまで1頭も3着以内に入っていない。ちなみに最軽量でこのレースで連対したのは1999年のイソノウイナー(434キロ)、最軽量の勝ち馬は2002年のブロードアピール(468キロ)だ。

前走着順に注目
前走で1着から4着までに入った馬の成績がよい。前走6着以下で連対した馬は合計6頭いるが、そのうち5頭は過去に重賞勝ちの実績があった。

父内国産馬は苦戦?
競走馬のプロフィールには大きくわけて3つある。父親が日本で生まれた馬である「父内国産馬」(マル父マーク)、外国で生まれて日本に輸入されてきた「外国産馬」(マル外マーク)、そして日本で誕生したが父親が外国生まれという馬である。この3種類別に成績を集計すると、父内国産馬の成績がまったくふるわないのがわかる。延べ17頭が出走し、連対したのが2004年のブルーコンコルド(2着)だけという低調ぶりなのだ。ちなみにもっとも活躍馬を送っている種牡馬の系統は、北米の快速血統・ミスタープロスペクター系。フォーティナイナーやアフリートなどがこれに該当する。〔

■ 2007年回顧

直線一気の豪脚を見せて、スリーアベニューが重賞初挑戦初制覇を果たす

不良馬場でおこなわれたガーネットS(GIII)では、サンアディユ、ジョイフルハート、ニシノコンサフォス、コパノフウジンといった先行勢によって、
テンの3ハロン32秒7という息の入らない猛烈なラップが刻まれました。

こうなると直線では差し・追込み馬が台頭。好スタートからスっと中団に下げた昨年の覇者リミットレスビッドが、いったんは抜け出したニシノコンサフォスに並びかけます。
さらに馬群の真ん中を割るようにして伸びてきたのが、道中では後方に控えていたスリーアベニュー。
ダート1200mでは、11戦して5勝・2着5回・3着1回というこのスペシャリストが、鮮やかな末脚で差し切りを決めてみせました。

同コース・同距離だった前走のアクアラインSに続いての直線一気で、重賞初挑戦初制覇を達成したスリーアベニュー。
今後はより長い距離でも、この安定感を持続できるか、この強烈な追い込みを発揮できるかが問われることになりそうです。


全後半の差が4秒6もある、超ハイペースのレース。
展開がはまった馬と展開があまりにきつかった馬を、しっかり見極めておきたい。

このレース予想の肝の1つは、人気のサクラバクシンオー産駒の取捨。
この産駒は、オープン以上での活躍はかなり厳しく、ダート戦はとくにその傾向が出ているということを覚えておいたほうが良さそう。


勝ったスリーアベニュー。展開が向く組み合わせではあったが、2走続けてかなり凄い差し脚が決まり、まさしく本格化した感じ。
またリミットレスビットは完全に復調した感じを受けるレース内容。次走、距離が長くなれば、スリーアベニューを逆転する可能性は高い。

ダート重賞の第11回ガーネットSが中山競馬場で行われた。
3番人気スリーアベニューに騎乗した田中勝春騎手は14番目から直線一気のゴボウ抜きを決め、昨年のリミットレスビッドに続く2連覇を達成した。
そして中山金杯から自身初の2日連続重賞勝利を飾った。
1番人気のジョイフルハートがハナに立ったのが3コーナー。前半のテンの3Fが32秒7と超のつくハイペース。
重賞初挑戦のスリーアベニューも追走に苦労した。しかし、外に出さないコース取りがうまく功を奏した。
直線、先行馬の脚色が鈍ると馬群を割ってゴール前伸び、リミッドレスビッドを差したところがゴール。
前半が後半より4秒6も遅いラップも向き、すべてこの馬の展開になった格好だ。次走はG1フェブラリーSが視野に入っているという。


スリーアベニューが最後方の絶望的な位置から直線末脚を爆発させて差し切り勝ち。軽量ハンデが味方したとは言え、物凄い切れ味でした。2着リミットレスビッドは完全な勝ちパターンでしたがハンデの差でゴール前交わされてしまいました。両馬ともに次走はフェブラリーS、定量戦で斤量がガーネットSよりも斤量が軽くなるリミットレスビッドと斤量が重くなるスリーアベニュー。ガーネットSの勝ちっぷりと若さと勢いから定量戦で斤量条件が同じになってもスリーアベニューが上位ではないかと思います。サンアディユはハイペースで逃げて勝負処の手前で早々と失速。コパノフウジン も好位追走から直線失速、2頭にとってはペースが早過ぎたのかなと思います。

デビュー以来オール連対。まだ底を見せていないジョイフルハートの可能性に期待しましたが、初重賞のガーネットSで脆くも崩れました。
大外枠からの発走で、道中の途中からハナを奪う形になりましたが前半3ハロン通過が32秒7。
これだけあからさまに逃げ・先行馬が揃うと案外競らないかも、という思いもあったのですが、実際は甘くありませんでした。
やはり厳しい展開。近年のガーネットSでは逃げ切った馬がいないという事実の意味をかみ締めるべきでした。

勝ったのはガーネットS男(?)の田中勝春騎手のスリーアベニュー。前走で見せた強烈な追い込みをここでも再現。
小回りで多頭数、後ろから捌くのは決して容易ではないレースですが、本当にいい仕事をしますね。
2着は昨年の覇者×リミットレスビッド。準連闘、59キロの酷量で差してこれるのですからたいしたものです。
3着は2番手からギリギリ粘り込んだニシノコンサフォス。同馬も展開は厳しかったのですが、番手からの好走経験と、中山ダ1200mのOPの勝ち星が大きかったですね。

≫ページ先頭へ