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小倉大賞典

小倉大賞典・男の解の公式 開幕後半、内の荒れたCコースなら穴は「差し」。 モデル馬:アサカディフィート

■ 経緯

昭和42年に創設された4歳以上、芝1800mのハンデキャップの重賞競走で、春の小倉競馬の名物レースとして親しまれている。

年度 1着
2着
3着
タイム ラップ 3連複 3連単 メモ 勝負
結果
2012年 エーシンジーライン 5 スマートギア 10 コスモファントム 12 1.46.3 12.3 11.6 12.0 11.5 11.4 11.6 11.7 11.9 12.3 13600 127400 ×
2007年 アサカディフィート
2006年 メジロマイヤー
2005年 メイショウカイドウ

■ 傾向

開幕後半、内の荒れたCコースを使用なら
Cコースを使用、1角の先行争いが激しくなりやすく、
内を廻らざるを得ない非力な先行馬にはロスが大きい。
ここで漁夫の利を得るのが中〜外枠の差し馬。
ゴール前の直線が短いので、4角で5番手以内につけられる差し馬は、溜めた末脚を爆発させることが可能。

関西勢が連勝中だが…
美浦トレーニング・センターからは、輸送に十数時間かかるというのが小倉競馬場の立地条件。
それだけに関東馬の参戦が少なく、関西馬が圧倒的な成績を残している。
しかしながら数字上は未勝利の関東馬も、労力をかけて挑んでくるだけあって、連対率と3着内率は関西馬のそれを上回っている。

4歳と6歳が好成績
昨年は7歳馬のメジロマイヤーが勝利したが、これは10年ぶりのこと。
基本的には6歳以下の馬が好成績をおさめている。
なかでも好相性なのが4歳馬と6歳馬。
中京競馬場で行われた2年間は、4歳馬がともに3着までを独占したことを考えると、
ここは6歳馬に要注目といえそうだ。

小柄な馬が活躍
小倉大賞典に出走した馬の馬体重別に成績を分類してみると、好成績をおさめているのが439キロ未満の小柄なタイプ。
440キロ〜459キロの馬たちと比較すると、不思議なほどに結果を残しているグループなのだ。
ここ2年は出走馬がいないが、もし出走してきたら面白い存在といえるかもしれない。

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■ 2007年回顧

このレースを展開面で穴を狙うならば迷わず「前」。
過去は人気薄の逃げ切りが目立っていたのですが、
今年はテイエムプリキュア、マチカネオーラといった思わぬ馬が積極的な競馬をしたために、
平均より少し速めにレースが流れました。

そんな中、期待したエイシンドーバーは好位の内々のポジション。
昨年よりも内目の枠だったこともあって楽に内に潜り込み、
結果的には昨年のVTRを見ているようなコース取りになりました。
鞍上の蛯名騎手は非常に丁寧な騎乗で、道中の不利もなくこちらが期待したような理想的な競馬。
直線に入って外のマヤノライジンを競り落とし、
1頭抜けてあとはゴールに飛び込むところでしたが、大外から1頭凄い脚を使った馬がいました。

勝ったのは9歳馬のアサカディフィート。
冬場は非常に動く馬ですが、この年になってもあの脚を使うのですから恐れ入ります。
昨年はスタートで出遅れましたが、今年は五分以上の出。

しかし、4コーナーではかなり大外を回っており、内のエイシンドーバーらとは物凄い距離ロスがありました。
それでいながら上がり3ハロン34秒9で最後は1馬身半も抜けるパフォーマンス。

小倉大賞典特有の脚質のバイアスにも関連して、
小倉の1800mで突き抜けるのは厳しいかと思いましたが、圧巻の内容でした。
しかし、それでも単勝10番人気はいくらなんでも軽く見られすぎ。
事前の予想では4番人気ぐらいかな、と想定していたんですけどね。
馬券的には美味しくなりました。

3着のマヤノライジンは正攻法の競馬。
やはり道悪の前走は論外。
重賞では外を回らされる競馬が続いていただけに、ようやく出し切ったという印象でしょうか。
しかし、それでも今回も3着。
もうワンパンチ欲しいところです。

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