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京都金杯(G3)

• ■　経緯
• ■　傾向
• ■　回顧

昭和３８年に創設された迎春賞が前身で、昭和５５年までは芝２０００ｍの別定戦で争われていたが、昭和５６年にハンデ戦となり、長く関東の金杯と同条件で行われていた。
しかし、平成１２年より距離が１６００ｍに短縮され、高松宮記念や安田記念を目指すスプリンター・マイラーの1年の活躍を占うレースとなった。

伏兵にも注目！
単勝１番人気の連対率は70％と、上々の数字を示している。しかし、２番人気は過去10年で３着が１度だけと大苦戦。
３番人気が好成績を挙げていることと比べるとこの傾向は気にかかる。
また、４、５番人気が２番人気と同様、苦戦しているのに対し、６番人気以下の健闘ぶりが目立つ。
ちなみに昨年は、６番人気→12番人気→９番人気での決着だった。

負担重量増の馬が好成績
前走との負担重量を比較してみると、率がいいのは１キロ以上斤量が増えた馬。
それだけのハンデを課せられた馬は、それなりの評価が必要なのかもしれない。
ちなみにマイル戦になってからの７年間で、前走より斤量が軽くなって勝ったのは、
連勝中の勢いがあったハットトリック、重賞勝ちの実績があったマイソールサウンド、ビッグプラネットの３頭である。

若い力が大活躍！
年齢別に成績をみてみると、４歳と５歳が圧倒している。
６歳以上で勝ったのは、ＧIホースのキョウエイマーチだけという状況だ。昨年こそ２着に８歳馬、３着に６歳馬が入ったが、これは稀なケースと考えたほうがよさそうだ。
ちなみにもっとも安定した成績を残しているのは４歳馬で、過去20年でみても連対できなかったのは４回だけ、３着以内に入らなかったのはわずか１回だけと好相性だ。

京都金杯は好調な馬が多くて、なかなか面白い一戦。
好走馬の中で、流れにうまく乗っただけなのはどれか、あるいは着順下の中で展開が向かなかったのはどれか、しっかり見ておきたいレース。

明け４歳勢の強さを見せ付けたマイネルスケルツィ。
落ち着いたペースでの逃げは柴田善騎手が得意とする展開でマイネルスケルツィの能力を十二分に発揮して逃げ切りました。
ペースが落ち着いたことと馬場状態の良さから最後は瞬発力になり、道中脚を上手にタメたエイシンドーバーが２着、末脚に定評のあるサクラメガワンダーが３着。
馬場にも恵まれた感じは受け、パンパンの良馬場であったら、エイシンドーバーに逆転されていたかもしれないといった感じ。
明け４歳勢の強さ＋エイシンドーバーの復活がはっきりしたレースだった。
レースレベルは馬場状態を考えると時計・上りも優秀でＧ３では妥当なレベル。

　京都金杯は相性がいいレース。中山金杯とは違いますよ（笑）。年明けの京都の重賞は全般的に得意で、昨年同様にここからいいスタートを切りたいという思いは強かったです。今年本命に託したのはマイネルスケルツィ。このレースは基本的には前年のマイルＣＳ組から中心馬を探すのが筋で、実際に毎年のように好走馬が出ています。

　今回で言えば、マイネルスケルツィかキンシャサノキセキが中心となるべき馬。正直、本命はどちらでも良かったのですが、予想でも書いたようにマイルＣＳでのレース内容、今回の展開を考え、前者の方が確実に３着以内に好走すると判断しました。それに単勝オッズがマイネルスケルツィが12.2倍の７番人気に対して、キンシャサノキセキが4.0倍の１番人気。この点に関してはかなり疑問があるところで、３倍も開きがある勝負（レース）ではなかったはずです。マイネルスケルツィは自分が思っていたよりも低評価でしたが、自信を持って期待しました。

　さて、レースですがマイネルスケルツィがハナを切るいい展開。そして２番人気のサクラメガワンダーもすぐに前へ。同馬も前走ハナを切りましたが、今回のマイルだともう少し後ろになると読んでいたので、スタート直後はヒヤリとしました。しかし、絡むことなくすぐに隊列が落ち着いたので助かりました。

　前半３ハロンは35秒2。当然マイルＣＳよりもペースが緩くなるので、前に行っている馬が楽。直線入り口での好走はほぼ確信。あとは、何が突っ込んでくるか。サクラメガワンダーが粘りこむところを、エイシンドーバーが外から強襲。２、３着争いはかなり際どく、ハナ差でエイシンドーバーが先着しました。

　配当的には同馬が来てくれてラッキー。このあたりのツキも相性なのでしょうか（笑）。今年もいいお年玉をゲットすることができました。昨年はここからかなり失速してしまいましたが（苦笑）、今年は勢いに乗ってガンガン行きたいですね。