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マイラーズC(G2)

【マイラーズC・男の解の公式】 持続力タイプの快速馬を買え!
モデル馬 ダイワメジャー・カンパニー

■ 傾向

日付 馬場状態 ラップ RPCI 3連単 勝負
結果
着順 馬名 種牡馬 母父馬 調教師 人気 着差タイム 補正 走破タイム 枠番 通過順1-4 上り3F 前走レース名 前走着順 前走場所 前走距離
120422 12.1-10.8-
11.4-11.9-11.3-
11.2-11.8
-12.7
41.0 36870 シルポート ホワイトマズル サンデーサイレンス *(栗)西園正都 3 -0.2 119 1332 8      01-01 35.7 中山記念G2 中山 芝1800
ダノンシャーク ディープインパクト Caerleon (栗)大久保龍 6 0.2 117 1334 2      12-08 34.8 東京新聞G3 東京 芝1600
コスモセンサー キングカメハメハ リヴリア *(栗)西園正都 7 0.4 115 1336 3      04-03 35.6 東京新聞G3 東京 芝1600
110417 12.4-11.0-11.6-
11.6-11.4-10.9-
11.5-11.9
49.1 1234360 シルポート ホワイトマズル サンデーサイレンス *(栗)西園正都 7 -0.3 117 1323 8      01-01 34.3 大阪城SH 阪神 芝1800
クレバートウショウ フジキセキ トウシヨウボーイ (栗)崎山博樹 14 0.3 114 1326 4      02-02 33.9 六甲S 阪神 芝1600
ダノンヨーヨー ダンスインザダーク フォーティナイナー (栗)音無秀孝 1 0.3 114 1326 6      04-05 33.4 東京新聞G3 東京 芝1600
100417 12.5-10.9-
11.4
-12.0-
11.8-
11.3-11.1-11.9
50.8 46440 リーチザクラウン スペシャルウィーク Seattle Slew (栗)橋口弘次 3 -0.0 117 1329 8      03-02 34.0 フェブラG1 10 東京 ダ1600
トライアンフマーチ スペシャルウィーク ダンシングブレーヴ (栗)角居勝彦 6 0.0 117 1329 1      13-14 33.3 ダービーHG3 10 中山 芝1600
キャプテントゥーレ アグネスタキオン トニービン (栗)森秀行 5 0.2 115 1331 6      04-04 34.0 アメリカG2 11 中山 芝2200
090418 13.0-11.8-
11.4
-12.1-11.9-
11.0-11.0-11.7
58.6 14010 スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ エルセニョール (栗)矢作芳人 1 -0.0 115 1339 3      06-06 33.0 香港MG1 香港 芝1600
カンパニー ミラクルアドマイヤ ノーザンテースト (栗)音無秀孝 3 0.0 115 1339 5      07-06 33.0 中山記念G2 中山 芝1800
スマイルジャック タニノギムレット サンデーサイレンス (美)小桧山悟 9 0.0 115 1339 8      03-03 33.4 東京新聞G3 東京 芝1600
080419 12.8-11.3-
11.4-11.7-11.6-
11.2-11.2
-12.4
48.9 21710 カンパニー ミラクルアドマイヤ ノーザンテースト (栗)音無秀孝 1 -0.0 116 1336 2      05-06 34.3 中山記念G2 中山 芝1800
ニシノマナムスメ アグネスタキオン Majestic Light (栗)河内洋 8 0.0 116 1336 6      08-08 34.1 中山牝馬HG3 中山 芝1800
$エイシンドーバー Victory Gallop Kris S. (栗)小崎憲 3 0.1 115 1337 4      10-10 34.0 中山記念G2 中山 芝1800
070414 12.4-11.4-
11.1-11.7-11.6-
11.4-10.7-11.9
51.1 281610 $コンゴウリキシオー Stravinsky Hansel (栗)山内研二 9 -0.2 119 1322 6      01-01 34.0 中京記念HG3 12 中京 芝2000
スイープトウショウ エンドスウィープ ダンシングブレーヴ (栗)鶴留明雄 2 0.2 117 1324 4      09-09 32.7 有馬記念G1 10 中山 芝2500
マイネルスケルツィ グラスワンダー Machiavellian (美)稲葉隆一 5 0.5 114 1327 6      02-02 33.9 高松宮記G1 中京 芝1200
060415 13.2-11.5-
12.0-12.5-12.1-
11.7-11.3-11.9
55.6 2450 × ダイワメジャー サンデーサイレンス ノーザンテースト (美)上原博之 1 -0.1 119 1362 8    04-02-03 34.7 中山記念G2 中山 芝1800
ダンスインザムード サンデーサイレンス Nijinsky (美)藤沢和雄 2 0.1 118 1363 6    06-06-06 34.6 マイルチG1 京都 芝1600
ディアデラノビア サンデーサイレンス Potrillazo (栗)角居勝彦 4 0.3 116 1365 3    06-07-07 34.5 中山牝馬HG3 中山 芝1800
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■ 2012年回顧

今年は、11月のマイルチャンピオンSと同じ京都の外回り1600mに舞台を移して行われた。
そのマイルチャンピオンSの勝ち馬5歳エイシンアポロン、昨年のNHKマイルCの勝ち馬4歳グランプリボス、
安田記念の4歳馬リアルインパクトがそろったから、マイル重賞とすれば現在の国内でもっともレベルの高い組み合わせだろう。

「マイルのチャンピオンは、めったなことでは崩れない」とされる。
近年では、ダイワメジャー(マイルCS2連勝)、ウオッカ(安田記念2連勝)、デュランダル(マイルCS2連勝)、
ちょっと以前のアグネスデジタル、タイキシャトル、オグリキャップ…など、自分の守備範囲の距離では決して大きく崩れることはなかった。

よほど体調でも悪くないかぎり、スピード能力をベースとする総合能力で他馬と一戦を画すケースが多いからである。
これが、マイル戦が基本の距離とされる理由のひとつだろう。レースの流れうんぬんはさして関係ないからでもある。
圧倒的な能力差という視点は別にして、フランケル、ゴルディコヴァ、ロックオブジブラルタル…など、海外のマイルのチャンピオンも自分の距離ではまず崩れていない。

それを考えると、6月のGI安田記念のステップにあたるGII重賞ゆえまだ完調ではなかったとはいえ、
人気のリアルインパクト(1番人気で18着)は、鼻出血でも起こしたのかと心配される内容。
前出フランケルにも挑んだグランプリボスは13着、エイシンアポロンは少々太め残りだったとはいえ、4番人気で14着。
GIホース3頭はしんがり争いをしてしまった。
東京に移ったからといって、たちまちそろって巻き返してくるとはさすがに考えにくい。
古馬のマイル路線、混迷の勢力図はつづきそうである。

勝ったのは、昨年のマイラーズCの勝ち馬シルポート(父ホワイトマズル)。シルポートの逃げ一手はもう知られるところで、
今回のような快勝もあれば、凡走もある。
オープン馬になって以降、これで1600mは9戦して[4-0-0-5]。
この時期に良績が集中する季節ホースの一面もあり、今回の内容が素晴らしかったからといって、
昨年8着(1分32秒4で、差は0秒4。4番人気)の安田記念で、今年はさらに内容アップとも思えない。
難儀な馬である。
しかし、稍重の馬場を1分33秒2(レースバランス46秒2−47秒0)は高く評価しなければならない。
昨年、阪神のこのレースは良馬場で1分32秒3(46秒6−45秒7)だった。

シルポートはスローの逃げもあれば、昨年のマイラーズCを、前半1000m58秒0で行って後半3ハロンを34秒3でまとめた平均(標準)ペースの逃げも打てる。
すっかり手の内に入れた小牧太騎手の思いのままのペースをこなせる。
昨年は58秒0で1000mを通過したあと、後続を引きつけるどころか、他馬が差を詰めようとスパートをはじめる勝負どころでまったくペースを落とさず、
むしろピッチを上げてセーフティリードをつけた。
これが、ほかの逃げ馬とは異なるシルポート(小牧騎手)の最大の武器。
これだと最後は自分も苦しくなるが、並みのスパートでは追いつけない相手もやっぱり苦しい。
動けばゴールまで伸び切れない。

コースが変わった今年、稍重馬場で前半1000m通過57秒5はかなりきついハイペースである。
もっと馬場コンディションのいい11月のマイルチャンピオンシップ(GI)でも、前半1000m通過57.5秒を上回るハイペースはわずか3〜4例しかない。
しかし、今年も4コーナーにさしかかる1000〜1200mの1ハロンは11.2秒だった。
どのレースでももっとも速いラップの刻まれる2ハロン目を別にすると、後続が進出開始の勝負どころでレース中の最速のラップを刻んで、差を詰めさせていない。
当然、最後は12秒7。
ラップは落ちたが、シルポートにとってはもう勝敗の帰趨は決したあとの、2着馬との1馬身差なのである。

もう賢明なファンは推測できる。
ダンシングブレーヴ系の最大の長所(行っても控えても、どこかで一気にスパートしないと変幻自在の鋭さは発揮しにくい)を武器にするシルポートにとって、
もしこれが最高の戦法とすると、東京では少々難しい。一番苦しいところに坂がある。

昨年のシルポートは、安田記念で1000m通過57.0秒。
いつもの逃げ作戦。
そこからペースダウンして引きつけたらシルポートは(たぶん)アウトなので、やっぱり11秒2とペースアップした。
しかしあまり後続をつき放せず、坂を含めての長い直線の残り400mをしのぎ切ることはできなかった。
大バテしたわけではないが、0.4秒差の8着だったのである。
おそらくシルポートにとって最良の「肉を切らせて…」の戦法は東京ではベストではないのである。
今年も主導権は譲らないと思える。どんな形の逃げ作戦にでるのか、実に楽しみ、興味深い。

2着ダノンシャーク(父ディープインパクト)は、これでマイル戦[1-4-1-2]となった。
連を外した3回は、出負けが最大の原因で、それでも1600mでは負けてもすべて0秒5差以内である。
今回はスタートもうまく出て、巧みに中団のインで脚をためることができた。
最内を通って追走しながら、上がり35秒7まで落ち込んだシルポートを捕まえ切れず、今回は1馬身の差以上の力の開きを感じさせてしまったが、
こちらは上昇一途の4歳馬。
同じような位置取りの安田記念を展望するなら、シルポート逆転は十分可能と思える。

3着コスモセンサー(父キングカメハメハ)は、シルポートと同じ西園厩舎。
同じような好スタートからこちらは先手を譲る形になり、結果、シルポートの援護に回ったようにとらえるむきもあるが、
ではシルポートに接近して離れず、京都16000mの前半を46.2-57.5秒…に近いペースで先行したなら、勝機はあったか、2着はあったか。
と考えると、いったん控えて、幸騎手があれだけ最高に乗ったから3着を確保できたのではないか、そちらの見方に賛成したい。
自分でレースを作った東京新聞杯では、非の打ちどころなしの完ぺきなレースでガルボに差されている。
コースは異なるが、自己最高の1分32秒4で抜け出したニューイヤーSと同様、2〜3番手から抜け出す戦法がベストだろう。

2番人気トーセンレーヴ(父ディープインパクト)は、マイル戦は今回が2戦目。
まだ自分の形ができていないところがあるうえ、身上の切れ味を、流れのきびしいマイル戦でいかに生かすか、きわめて難しい馬と思える。
再三の日本のスピードレース経験を糧に、やがてトップ騎手に育ったO.ペリエ騎手や、M.デムーロ騎手を思うに、
この先はともかく、好漢ながらピンナ騎手(23)ではまださすがに役者不足というものだろう。彼は、東京コースの方がいい。

人気のエイシンアポロンは、最終追い切りの迫力は目立ったが、プラス10キロはさすがにちょっと太め残りだったか。
止まってしまった。
グランプリボスの試行錯誤(停滞)は、完全復調までにもう少し時間を要する気がする。
また今回は、体調からしてあまりいいとは思えなかった。

一方、リアルインパクトの今回の動きは上々とみえたが、関西圏に遠征するとレース内容が急に悪くなってしまう。
今回は滑る芝もあったか、最初からレースの流れに乗れなかった。
東京で巻き返さなくてはいけないが、GI馬のしんがり負けは自身のプライドが傷ついた危険がある。

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■ 2007年回顧

コンゴウリキシオー
2人曳き。前走中京戦からそうだったが、気配抜群。馬体も迫力満点。それ程出脚良かった訳では無いが、何が何でもの構えで押してハナへ。この馬場で1000m通過58.2秒、外回りという部分も大きいが、この勢いに各馬が騙された面も。4角では既にセーフティーリード。次走へ向けて、手の内がバレた面は否めないが、元々この形になれば渋太いタイプ。

スイープトウショウ
+6kg。良い時の張りが戻って来た。仕草に集中力が有って、昨秋とは一変の気配。半馬身程出負けも、出脚で出して中段。4角で前が壁になっていたが、内に切り替えて、この馬独特の豪脚が出た。最後は相手が前で楽をしていた分、今日は文句の付け様の無い内容。今季はデキが有るのも大きい。次走の限定戦は確勝級。

マイネルスケルツィ
前走中京戦は良く見えたが、歩様やトモの張りが少し落ち気味。出脚は有るのだが、無理に出すと折り合い面で不安が有り、コンゴウリキシオーに譲って2番手で控える形。ただ、今日はコンゴウリキシオーに並び掛けるシーンが無かった。前へ行った者勝ちの阪神外回りで、その利は享受してこの結果。少なくとも一線級の馬では無い。

アドマイヤキッス
2人曳き。+4kg。気持ち重いだろうが、中身は有りそう。時々ゲートをやらかす馬だが、今日は五分に出て中段。意外に出脚も悪くなく、この辺りは成長が有りそう。直線、狭いところをコジ開ける脚が無く、ジリジリになってしまったが、牡馬相手でも有り、これは仕方が無い部分。復活してしまったスイープトウショウを負かすのは難儀だが、それ以外とは差の無い競馬が出来る筈。

サクラメガワンダー
2人曳き。数字上は帳尻合っているが、造りが緩慢。今季はデキが無い。好発。出脚良く出しておいて、好位に控える理想的な展開。折り合いも付いていた筈だが、追ってからが案外だった。今日は言い訳の利かない負け方。これでマイネルスケルツィに2戦2敗で、単純に弱いという話も有るが、それ以前にデキが無い。暖かい時期がダメ?

ハットトリック
-10kg。もっと煩い方が走るのは確かだが馬体に張りが出て、今季は良い方のこの馬。何時もゲート悪い馬だが、今日も出負けして後方。ズブいので、早目に外へ出してという競馬は予定通りだっただろうが、ここで脚を使うと、今の阪神は伸び切れない。今日は展開が無かった。下見の気配も含めて復調ムードは有るのだが、もう少し機動力が出て来ぬと。

エイシンドーバー
毛ヅヤが落ちて来た。歩様や張りも案外。少しゲート悪かったが、出脚で出して中段。直線迄は上手く回って来たが、そこからが伸びない。これもサクラメガワンダーと同じ事が言えて、能力も足りないが、デキも落ち気味。

エアシェイディ
-18kg。元々がスカッと見せる馬で、シルエットそのものは悪くないが、張りが無いのは確か。ゲートは出たが、例に依って下げて後方。直線迄は大事に乗って、そこからは外へ回したが、追ってサッパリだった。馬体減以外に敗因が無い。

ローエングリン
歩様もスムーズで、トモも充実。サクラメガワンダーやマイネルスケルツィに出脚でやられる形で好位。まあ、行き切れた時より成績が落ちるのは止むを得ぬが、それにしても止まり過ぎ。まあ、高齢馬は時計勝負に弱いという面も有るが、それ以前の問題。エアシェイディと同じ馬運車で来ている筈だが、輸送上のトラブルが有ったのか...。

■ 回顧

1番 サクラメガワンダー 5着
先行したが意外に味がなく、瞬発力不足と思えるレースぶりだった。3か月ぶりで馬体が少し緩かったのもあるかもしれないが、なし崩しに脚を使う先行策はあまり向いていない印象でもある。マイル路線にこだわったローテを組むのなら、やや買いにくいタイプ。

2番 マイネルレコルト 8着
道中ややハミにもたれて走るようなシーンもあって、フットワークに緩いところがある。直線でも全くはじけずに中団のまま終了。2走ボケかもしれないが、次走もやや買いにくい感じの、見栄えの悪い競馬だった。

3番 ハットトリック 6着
レース後引退、種牡馬入り。

4番 エアシェイディ 11着
インベタキープから直線ではまったくロスなく大外に持ち出すキレイな騎乗だったが、馬がスピード負けしてしまった印象。右回りでは普通の馬だが、一線級に入るとやや格負けするのかもしれない。安田記念も買いにくくなった。

5番 ローエングリン 12着
前が速いので力んでしまって、完全にスピード負けという一戦。中山記念は上手く立ち回ったが、スピード能力を要求される競馬ではもうキツイ。現状では中山の1800以外に買いどころはないかもしれない。

6番 スイープトウショウ 2着
前の馬がスピードに任せて押し切ってしまったレースで、後方から一気に差し込んできたこの馬の能力の凄さを改めて見せ付けられた一戦。ラップが10.7を計時したラストから2ハロン目で、仕掛けられると一気にポジションを上げてきているから、瞬発力も抜群だし休み明けとしては持久力も十分。マイル戦への適性十分で、ヴィクトリアマイルは有力な候補。

7番 アドマイヤキッス 4着
キレイなフォームで走っていて力は出し切っていると思えるが、現時点ではマイルだとやや距離が足りないのかな、という感じのレースぶり。瞬発力が優れている方ではないので、どちらかと言うと、最近の実績どおり2000向きという感じの馬になってきた印象。ばてずに伸びてくるのでヴィクトリアマイルで3着ぐらいなら。

8番 アグネスアーク 10着
キビキビとしたいいアクションで走る馬で、やはり印象はそう悪くない。ここは相手がG1級だし、あっさり力負けだろう。2000ぐらいの距離のG3なら勝機も近いはずで、夏の重賞路線では注目だと思う。

9番 グレイトジャーニー 56キロ・13着
パドックでは相変わらず気配抜群だが、レースでは全く脚を使わない。去年のこのレースを1分32秒4で勝ってから全くダメで、まず復活は難しいのではないかと思えてきた。次も様子見。

10番 ピカレスクコート 55キロ・1着
馬が変わって実に強くなったもので、全体に速めの流れを楽々抜け出して圧勝だった。後半4ハロンで自然にポジションを上げてきているから、この馬はおそらく11.5 - 11.6 - 11.7 の部分を11秒4平均ぐらいにワンペースで走っているに違いない。これは力のある馬のレースぶりだと思う。瞬発力も持続力も合格点、ストライドも力感があり、次走も買いでいいと思う。

11番 ブラックカフェ 54キロ・5着
スタートでダッシュがつかずに後方から。フットワークが緩くてあまり感心しないが、前半脚を溜めた分だけ後半は差し込んでこられたという競馬。ただ、勝ちそうな感じは全くないし、これ以上やれそうな雰囲気もなくて、良くてもこれぐらいではないか、という印象。全体に迫力不足で、オープンでは入着までというタイプと思えた。

12番 ロジック 56キロ・11着
中団から競馬を進めたが、相変わらずフットワークのバランスが悪い。首を使って何とか補正しようというフォームになっているが、推進力が前に正しく行かずに、分散してしまっている感じ。かなりスランプ深刻か。

13番 ダンスインザモア 57キロ・7着
3馬身出遅れて、その時点で終了。いずれにしてもマイルだと脚を溜められる流れにならないので、どうしても後ろからの競馬になるこの馬にとって歓迎できる流れにはならない。重賞で好走できるとしたらコーナー4回の1800か、もしくは、まくりの利く福島2000ぐらいだろう。人気先行タイプで、重賞では買うとしても△の下のほうという感じ。

14番 ローマンエンパイア 56キロ・14着
道中のストライドは、一瞬この馬ならではの迫力が感じられたが、1年ぶりのレースで最後は大歩き。このあと変わってくるのかどうかは分からないが、次走いきなり馬券になる感じでもなかった。

15番 ニシノデュー 53キロ・12着
この馬はおそらく気性的に逃げなくてはダメなタイプで、大外枠から出て逃げられなかった今回は展開がきつかった。馬の形はいいので、スンナリ逃げられるレースなら残り目も出てくる、という感じ。ただ重賞ではやや力が下と思えた。

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