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クイーンC(G3)

クイーンC・男の解の公式 アガリ3F34秒台のマイル以上実績が必須!

■ 経緯

昭和41年に創設された3歳牝馬限定の重賞競走。
創設時は1800mで争われていたが、昭和46年から1600mとなり、
同距離で行われる牝馬クラシック第一弾の桜花賞を占ううえでも重要な競走となっている。

年度 1着
母父
人気
上3F
2着
母父
人気
上3F
3着
母父
人気
上3F
タイム
馬場
ラップ メモ 勝負
結果
2012年 ヴィルシーナ イチオクノホシ デルマドゥルガー   ×
 
2011年 ホエールキャプチャ クロフネ 2 マイネイサベル テレグノシス 5 デルマドゥルガー リンカーン 4 1.35.4 12.3 11.1 11.7 12.3     
サンデーサイレンス 34.7 サンデーサイレンス 34.4 ジェイドロバリー 34.5 12.8 11.7 11.2 12.3  
2010年 アプリコットフィズ ジャングルポケット 1 プリンセスメモリー スウェプトオーヴァーボード 10 テイラーバートン ジャングルポケット 2 1.34.4 12.4 11.0 11.6 12.1     
サンデーサイレンス 35.1 バブルガムフェロー 34.3 ノーザンテースト 35.5 12.1 11.7 11.4 12.1  
2009年 ディアジーナ メジロマックイーン 4 ダノンベルベール アグネスタキオン 2 エイブルインレース フジキセキ 8 1.35.7 12.6 11.1 12.2 12.5     
ビショップボブ 34.7 Bering 34.6 デピュティミニスター 34.6 12.4 11.4 11.5 12.0  
2008年 リトルアマポーラ アグネスタキオン 1 ライムキャンディ タニノギムレット 8 ラルケット ファルブラヴ 4 1.35.5 12.6 11.0 11.7 12.3     
コマンダーインチーフ 34.4 サンデーサイレンス 34.9 サンデーサイレンス 35.4 12.6 11.4 11.7 12.2  
2007年 イクスキューズ ボストンハーバー 3 カタマチボタン ダンスインザダーク 1 ハロースピード マヤノトップガン 2 1.34.5 12.5 11.0 11.6 12.0   ×
Majestic Light 34.3 カーリアン 34.3 セクレタリアート 33.9 12.3 11.4 12.0 11.7  
2006年 コイウタ フジキセキ 1 アサヒライジング ロイヤルタッチ 6 マチカネタマカズラ キングマンボ 11 1.35.6 12.5 11.3 12.2 12.5     
ドクターデヴィアス 34.4 ミナガワマンナ 34.8 El Prado 34.5 12.4 11.5 11.5 11.7  
2005年 ライラプス フレンチデピュティ 1 ジョウノビクトリア サンデーサイレンス 6 ラドランファーマ ホワイトマズル 4 1.38.1 12.8 11.5 11.8 12.1   
サンデーサイレンス 36.8 ノーザンテースト 36.3 マルゼンスキー 37.2 12.7 12.3 12.2 12.7  
2004年 ダイワエルシエーロ サンデーサイレンス 1 クリスタルヴィオレ スキップアウェイ 3 フォトジェニー スペシャルウィーク 5 1.34.3 10.5 11.0 11.8     
ドクターデヴィアス 34.9 フォーティナイナー 35.1 ヌレイエフ 35.0 12.1 11.9 12.4 12.0  

■ 傾向

【レースラップ傾向】 2〜3F、6〜7Fでペースが上がり、ラスト1F雪崩れ込み

6F目−直線入り口で、一気に速くなっている。
直線を向いて加速する形だと、前の馬から順次加速に入る事になるから、
どうしても前有利になると考えていて、
過去5年を見ても、基本的には直線入り口で前にいた馬での決着が多い。
データ上も比較的前目の位置からの、差しタイプが中心。
評価順位が低くても、先行力がある馬には注意が必要。

この時期にはもう完成されてる必要がある。
だから既にアガリ34秒台の脚を使ってきた馬を中心視する。


【ステップレース傾向】 前走オープン特別組が好成績
前回走った条件別に成績をまとめてみると、オープン特別から臨んだ馬の成績が群を抜いてよいことがわかる。

・クイーンカップ/前走データ
重賞(4-3-5-24)
├阪神JF(1-2-2-11)
└フェアリーS(1-0-2-12)

OP特別(4-4-1-31)
├エルフィンS(0-1-0-3)
└紅梅S(1-0-0-4)

500万下(2-1-2-39)
└菜の花賞(1-0-0-3)

新馬(0-2-2-13)
未勝利(0-0-0-18)

前走重賞・OP特別で負けていた馬の巻き返しがあるが前走着差と人気はチェック。
前走500万下だった馬は、馬券になった全てが前走特別戦。
また、前走5番人気以下、5着以下は割り引き。
前走未勝利は3着以内がなく、新馬は少し注意が必要。
あとは、前走ダート、間隔中2週以内も割り引き。

【馬体傾向】 小兵が活躍!
出走馬を馬体重別に分類してみると、420キロから439キロの間という、比較的小柄な馬の勝率が高いことがわかる。
ちなみにこの範囲内の体重で勝利した5頭からは、ウメノファイバーとダイワエルシエーロというオークス馬も誕生している。
また、500キロ以上の大型馬は3頭すべてが3着以内に入っているが、うち2頭(1998年ヤマノセンプーと2006年アサヒライジング)は逃げ粘ってのもの。
もう1頭のマチカネタマカズラ(2006年)も先行して粘った3着だった。
前に行ける大型馬が出走してきたら、面白い存在といえるかもしれない。

【デビュー戦傾向】 短距離戦デビュー組に注目
クイーンカップは先々につながるレースであるが、連対馬のデビュー戦を調べてみると、短距離戦で初陣を迎えた馬が多い傾向があった。
短距離戦でスピードに目覚め、そして距離を延ばして力をつけてきた馬には、注目する必要がありそうだ。

【血統・適性傾向】 母父サンデーサイレンス
やたら母父サンデーサイレンスの好走が目立つ。
父方もサンデー系が、圧倒的とまではいかないまでも強い。

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■ 2007年回顧

レースのレベルとしては、「ウォッカやアストンマーチャンへの挑戦者決定戦」ではなくて、どちらかと言えば「第2グループの準決勝」というイメージ。
ただ、上位4頭はけっこう強くて、桜花賞でも3着争いなら十分、と思える馬もいました。

イクスキューズは前走の菜の花賞と同じく外目の枠からのスタート。
できれば内目の枠を引きたかったところで、予想の段階からその点は心配事でありました。
今回、スタートは普通でしたが、やはり懸念したように掛かり気味に先行。
前に壁を作りにくい場所からの発走で、少し持っていかれてしまいました。

しかし、鞍上の北村騎手が懸命に抑えにかかり、外からコスモフライハイが行ってくれたのが幸い。
3コーナーにかかるまでに内のポジションに入れて、2、3番手からの追走。
ここで折り合うことができ、そこからはスムーズに流れに乗ることができました。
最後の直線も内に入り、手応え十分の持ったままで抜け出す構え。
残り200m付近で外からカタマチボタンが並びかけてきたところを満を持して追い出されると、瞬時に反応して鮮やかに抜け出しました。
鞍上の好騎乗もあって、完勝の内容だったと思います。

血統・レースぶりから距離はマイルがギリギリだと思いますが、初コースの東京のマイルで結果を出したことは大きな価値。
と、同時にやはり今年は阪神JFの上位組が強いということがあらためて証明されました。
そうなると、逆に本番の桜花賞への見通しとしては、楽しみが減ってしまった感も。

イクスキューズを含む阪神JF組以外の馬が勝っていれば話は別ですが、
同レースでイクスキューズを0.7秒突き離したウオッカの存在はあらためて大きいということです。
あとは、シンザン記念2着のダイワスカーレット。
競馬は何があるかわかりませんが、今回のクイーンC出走馬が本番で勝ち負けに持ち込むのは容易ではないでしょうね。

カタマチボタンはデビュー戦から一貫してマイル戦を使われてきた馬。
安定感と先行力があって連軸向きのタイプでしたが、重賞は今回が初めてで試金石。
1番人気の期待に完全には応えられなかったものの、力は出して、責任は果たしたのではないでしょうか。

3着のハロースピードは今回もスタートで難。あとは、阪神JFからの直行というマイナス材料も抱えていた分の差だと思います。
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