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チューリップ賞(G3)

【チューリップ賞・男の解の公式】 人気馬の紐を狙え!
モデル馬

■ 経緯

オープン競走として施行していたものを、平成6年から重賞競走に格上げしたもの。
桜花賞と同コース・同距離で争われるトライアルレースで、1〜3着までの馬には桜花賞の優先出走権が与えられる。
なお、競走名の『チューリップ(Tulip)』はユリ科の球根植物。園芸植物としての人気が高く、品種改良によってさまざまな色・形が存在する。
茎が出て幅広い葉が数枚つき、4〜5月ごろに大きい花を1個咲かせる。花言葉は「永遠の愛情」「愛の告白」。

■ 波乱度

日付 馬場
状態
勝負
結果
3連単
馬名 人気
2012年 1
2
3
2011年 2930 1 レーヴディソール 1
2 ライステラス 2
3 メデタシ 6
2010年 186190 1 ショウリュウムーン 9
2 アパパネ 1
3 エーシンリターンズ 8
2009年 24740 1 ブエナビスタ 1
2 サクラミモザ 7
3 ルージュバンブー 8
2008年 9500 1 エアパスカル 5
2 トールポピー 1
3 オディール 2
2007年 × 2250 1 ウオッカ 1
2 ダイワスカーレット 2
3 レインダンス 5
2006年 357600 1 アドマイヤキッス 2
2 シェルズレイ 6
3 ウインシンシア 11
2005年 1237200 1 エイシンテンダー 3
2 アドマイヤメガミ 7
3 ダンツクインビー 10
2004年 1 スイープトウショウ 1
2 アズマサンダース 3
3 ヤマニンシュクル 2
2003年 1 オースミハルカ 4
2 スティルインラブ 1
3 チアズメッセージ 2
2002年 1 ヘルスウォール 5
2 オースミコスモ 1
3 チャペルコンサート 3
2001年 1 テイエムオーシャン 1
2 ポイントフラッグ 3
3 ビッグエリザベス 11

■ タイム

日付 馬場
状態

馬名 補正 走破
タイム
着差 ラップ 2角 3角 4角 上り3F 斤量
体重比
2011年 1 レーヴディソール 105 1345 -0.7 12.5-11.3-11.7-12.2-12.4-11.7-11.1-11.6 9 9 33.6 11.7
2 ライステラス 98 1352 0.7 6 4 34.7 11.9
3 メデタシ 98 1352 0.7 6 4 34.7 12.8
2010年 1 ショウリュウムーン 102 1361 -0.1 12.7-11.0-12.3-12.3-12.5-11.9-11.3-12.1 7 5 34.7 12
2 アパパネ 101 1362 0.1 4 3 35.0 11.3
3 エーシンリターンズ 101 1362 0.1 5 5 34.9 12.3
2009年 1 ブエナビスタ 104 1365 -0.2 12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9 12 7 34.7 12
2 サクラミモザ 102 1367 0.2 1 1 35.4 11.8
3 ルージュバンブー 100 1369 0.4 8 7 35.0 11.1
2008年 1 エアパスカル 100 1358 0 12.6-11.2-12.3-12.6-12.6-12.0-10.7-11.8 1 1 34.5 12.9
2 トールポピー 100 1358 0 6 5 34.1 11.5
3 オディール 100 1358 0 13 11 33.5 12.3
2007年 1 ウオッカ 104 1337 0 12.4-10.9-12.1-12.2-12.2-11.1-11.0-11.8 5 5 33.5 11.1
2 ダイワスカーレット 104 1337 0 1 1 33.9 11.1
3 レインダンス 94 1347 1 7 7 34.2 11.1
2006年 1 アドマイヤキッス 100 1365 0 12.7-11.5-11.4-12.3-12.2-12.4-11.6-12.4 13 11 6 35.6 11.8
2 シェルズレイ 100 1365 0 6 4 5 35.9 12
3 ウインシンシア 97 1368 0.3 16 15 14 35.7 12.1
2005年 1 エイシンテンダー 101 1353 -0.4 12.8-11.1-11.6-12.3-12.1-12.0-11.6-11.8 4 4 3 34.9 11
2 アドマイヤメガミ 97 1357 0.4 15 14 14 34.7 12.2
3 ダンツクインビー 96 1358 0.5 4 4 3 35.4 11.3
2004年 1 スイープトウショウ 100 1355 -0.1 12.5-11.4-11.7-12.3-12.2-11.9-11.5-12.0 14 14 14 34.3 12.1
2 アズマサンダース 99 1356 0.1 5 8 5 35.0 11.3
3 ヤマニンシュクル 97 1358 0.3 13 13 11 34.9 11.3
2003年 1 オースミハルカ 102 1359 -0.1 12.4-11.3-11.7-12.1-12.0-11.9-12.0-12.5 6 6 4 35.9 12.3
2 スティルインラブ 101 1360 0.1 6 6 6 35.9 12.2
3 チアズメッセージ 101 1360 0.1 3 3 4 36.1 11.1
2002年 1 ヘルスウォール 101 1352 -0.1 13.0-11.7-11.5-11.4-11.5-11.6-11.8-12.7 1 2 1 36.1 11.3
2 オースミコスモ 100 1353 0.1 4 3 2 36.1 12.8
3 チャペルコンサート 99 1354 0.2 9 6 3 35.8 13
2001年 1 テイエムオーシャン 107 1353 -0.7 12.7-11.0-11.4-11.8-11.8-12.2-12.2-12.2 3 2 2 35.4 12.4
2 ポイントフラッグ 100 1360 0.7 2 2 2 36.2 10.6
3 ビッグエリザベス 99 1361 0.8 7 7 7 35.7 12.2

■ 臨戦過程

日付 馬場
状態

馬名 前走レース名
芝・ダ
前距離 前走
馬場状態
前走
人気
前走
着順

2角

3角

4角
前走
上り3F

騎手
前走
斤量
前走
タイム
前走
着差
前走
日付
2011年 1 レーヴディソール 阪神ジュG1 1600 1 1 10 11 33.9 福永祐一 54 1357 -0.1 101212
2 ライステラス 阪神ジュG1 1600 8 3 7 4 34.5 M.デムー 54 1360 0.3 101212
3 メデタシ エルフィ 1600 7 5 8 8 34.6 藤田伸二 54 1352 0.8 110205
2010年 1 ショウリュウムーン 未勝利・牝 1600 4 1 4 4 34.8 小牧太 54 1357 -0.3 100214
2 アパパネ 阪神ジュG1 1600 2 1 10 10 34.3 蛯名正義 54 1349 -0.1 91213
3 エーシンリターンズ エルフィ 1600 11 1 3 3 34.8 四位洋文 54 1361 -0.1 100206
2009年 1 ブエナビスタ 阪神ジュG1 1600 1 1 16 16 34.8 安藤勝己 54 1352 -0.4 81214
2 サクラミモザ 500万下・牝* 1400 1 1 2 1 38.7 藤岡佑介 54 1263 -0.3 90125
3 ルージュバンブー 未勝利・牝 1600 2 1 6 8 35.7 小牧太 54 1374 -0.2 90221
2008年 1 エアパスカル こぶし賞500* 1400 3 13 7 9 41.2 藤岡佑介 54 1292 4.5 80224
2 トールポピー 阪神ジュG1 1600 3 1 11 8 35.2 池添謙一 54 1338 0 71202
3 オディール 阪神ジュG1 1600 1 4 6 2 35.8 安藤勝己 54 1341 0.3 71202
2007年 1 ウオッカ エルフィ 1600 1 1 5 4 34 四位洋文 56 1337 -0.5 70203
2 ダイワスカーレット シンザンG3 1600 1 2 3 3 33.7 安藤勝己 54 1353 0.2 70108
3 レインダンス 未勝利 1800 1 1 10 4 2 35.9 鮫島良太 53☆ 1487 -0.4 70127
2006年 1 アドマイヤキッス 未勝利* 1800 1 1 3 3 2 36.6 横山典弘 54 1506 -0.8 50904
2 シェルズレイ エルフィ 1600 2 4 2 2 35.9 福永祐一 54 1354 0.6 60204
3 ウインシンシア 紅梅S 1400 6 7 10 11 35.4 秋山真一 54 1244 0.7 60115
2005年 1 エイシンテンダー 菜の花賞 1200 4 1 6 9 34.6 横山典弘 54 1086 -0.2 50122
2 アドマイヤメガミ エルフィ 1600 4 4 10 10 34.2 安藤勝己 54 1364 0.4 50205
3 ダンツクインビー 未勝利・牝 1800 3 1 3 2 1 36.2 中舘英二 54 1489 -0.1 50212
2004年 1 スイープトウショウ 紅梅S 1400 1 1 7 5 34.3 角田晃一 55 1219 -0.1 40118
2 アズマサンダース 阪神ジュG1 1600 5 6 9 8 4 35.2 蛯名正義 54 1362 0.3 31207
3 ヤマニンシュクル 阪神ジュG1 1600 6 1 14 14 11 34.5 四位洋文 54 1359 0 31207
2003年 1 オースミハルカ 阪神ジュG1 1600 3 7 6 10 13 35.5 O.ペリエ 54 1352 0.5 21201
2 スティルインラブ 紅梅S 1400 2 1 8 8 34.3 幸英明 54 1221 -0.1 30119
3 チアズメッセージ エルフィ 1600 4 1 2 2 35.3 吉田稔 54 1354 -0.2 30208
2002年 1 ヘルスウォール 全日本G2 1600 3 9 石崎隆之 53 1441 1.6 11225
2 オースミコスモ 阪神ジュG1 1600 2 3 3 3 4 35.6 常石勝義 54 1352 0.1 11202
3 チャペルコンサート エルフィ 1600 3 1 4 4 35.6 熊沢重文 53 1356 0 20202
2001年 1 テイエムオーシャン 阪神3歳G1 1600 1 1 3 2 2 35.5 本田優 53 1346 -0.3 1203
2 ポイントフラッグ エルフィ 1600 2 2 9 8 35.2 武幸四郎 53 1361 0.1 10203
3 ビッグエリザベス エルフィ 1600 9 9 6 4 37 飯田祐史 53 1376 1.6 10203

最も相性の良いのはキャリア4戦の馬
チューリップ賞に出走した馬がそれまでに出走したレース数ごとに、成績をカウントしてみた。目立つのは、キャリア4戦の馬が3勝を挙げているところ。
スイープトウショウ、テイエムオーシャン、オレンジピールを輩出したこのグループには注目する必要がありそうだ。
また、ほかに注目したいのがキャリア8戦以上の経験豊富な馬たち。3着以内に入った5頭のうち3頭は、単勝オッズが90倍以上の人気薄だった。


馬体重増の馬が好成績
当日の馬体重の増減別に成績をまとめてみると、前走から2ケタ増の馬たちの成績がとてもよいことがわかった。
この中で3着以内に入った5頭のうち、オレンジピール(1997年1着)以外の4頭は、中5週以上での出走馬。ひと息入れて馬体重が10キロ以上増えている馬には要注目だ。

■ 馬キャラ

日付 馬場
状態

馬名 騎手 調教師 種牡馬 母父馬
2011年 1 レーヴディソール 福永祐一 松田博資 アグネスタキオン Highest Honor
2 ライステラス 岩田康誠 和田正道 ソングオブウインド スピードワールド
3 メデタシ 浜中俊 音無秀孝 ディープインパクト クロフネ
2010年 1 ショウリュウムーン 木村健 佐々木晶 キングカメハメハ ダンスインザダーク
2 アパパネ 蛯名正義 国枝栄 キングカメハメハ Salt Lake
3 エーシンリターンズ 岩田康誠 坂口正則 キングカメハメハ キャロルハウス
2009年 1 ブエナビスタ 安藤勝己 松田博資 スペシャルウィーク Caerleon
2 サクラミモザ 藤岡佑介 畠山吉宏 ティンバーカントリー サンデーサイレンス
3 ルージュバンブー 小牧太 佐藤正雄 マリエンバード サンデーサイレンス
2008年 1 エアパスカル 藤岡佑介 池江泰寿 ウォーエンブレム サンデーサイレンス
2 トールポピー 池添謙一 角居勝彦 ジャングルポケット サンデーサイレンス
3 オディール 安藤勝己 橋口弘次 クロフネ Darshaan
2007年 1 ウオッカ 四位洋文 角居勝彦 タニノギムレット ルション
2 ダイワスカーレット 安藤勝己 松田国英 アグネスタキオン ノーザンテースト
3 レインダンス 武幸四郎 宮徹 ダンスインザダーク Bob Back
2006年 1 アドマイヤキッス 武豊 松田博資 サンデーサイレンス ジェイドロバリー
2 シェルズレイ 岩田康誠 松田国英 クロフネ ウイニングチケット
3 ウインシンシア 秋山真一 石坂正 ダンスインザダーク ジヤツジアンジエルーチ
2005年 1 エイシンテンダー 武幸四郎 武邦彦 エイシンサンディ Time for a Change
2 アドマイヤメガミ 池添謙一 松田博資 エルコンドルパサー サンデーサイレンス
3 ダンツクインビー 小牧太 石坂正 スペシャルウィーク Storm Cat
2004年 1 スイープトウショウ 池添謙一 鶴留明雄 エンドスウィープ ダンシングブレーヴ
2 アズマサンダース 蛯名正義 藤岡健一 サンデーサイレンス シンボリルドルフ
3 ヤマニンシュクル 四位洋文 浅見秀一 トウカイテイオー Nijinsky
2003年 1 オースミハルカ 安藤勝己 安藤正敏 フサイチコンコルド リンドシェーバー
2 スティルインラブ 幸英明 松元省一 サンデーサイレンス Roberto
3 チアズメッセージ 武豊 領家政蔵 サンデーサイレンス アンバーシヤダイ
2002年 1 ヘルスウォール M.デムー 森秀行 エリシオ Spectacular Bid
2 オースミコスモ 後藤浩輝 中尾正 フジキセキ モーニングフローリツク
3 チャペルコンサート 熊沢重文 池江泰郎 サンデーサイレンス Sharpo
2001年 1 テイエムオーシャン 本田優 西浦勝一 ダンシングブレーヴ リヴリア
2 ポイントフラッグ 武幸四郎 須貝彦三 メジロマックイーン プルラリズム
3 ビッグエリザベス 村本善之 中尾正 サンデーサイレンス マルゼンスキー


騎手の特徴
チューリップ賞は、乗り替わりで臨んだ馬の勝率が高いことがわかった。
ちなみに騎手の所属別の成績は、関西所属騎手が9勝、外国人騎手が1勝となっており、関東所属騎手は2着が3回あるものの、勝ち星はなし。
関東馬は過去10年で15頭が挑戦して、2着が1回という成績だから、やむをえないところはあるのだが……。
また、地方競馬所属騎手は延べ15名(うちJRA所属馬に騎乗したのは延べ12名)が参戦して、一度も3着以内に入っていないというのは、ちょっと気になるデータだ。

■ 2007年回顧

2強による激しい一騎打ちで、最後はクビ差。3着以下は大きく突き放される展開は、まるで先週のアーリントンCと同じようでした。
前評判通りの決着。実際の着差がそのまま能力差を示しているといってもいいと思いますが、コース改修によって、そのことがより鮮明になりやすくなっているような気がします。

中心に推した◎ダイワスカーレットは好スタートからジワっと前へ。
逃げるつもりはなかったようですが、スピードの違いでハナを切られる形となりました。対する1番人気の○ウオッカは、前半は意識的に控える競馬。
ところが、前走のエルフィンSの時も見られたシーンですが、少し行きたがって顔を外に向けるそぶり。完全に押さえ込むまでにはいかず、途中からは行かせて外の5番手あたりからの競馬となりました。

ダイワスカーレットはスローの楽逃げで、手応えよく最後の直線へ。しかし、外から進出してきたウオッカはそれ以上の痺れるような手応え。
この時点で両馬の着差はほとんどなく、もうすでにウオッカが勝ちそうな雰囲気でした。ダイワスカーレットも懸命に脚を伸ばして食い下がるも、外から末脚一閃。
ラストの決め手といい、威圧感といいスケールの違いをまざまざと。最後はクビ差でしたが、着差以上の何かを感じました。

この2頭は強いですね。特にウオッカは。もう本番の桜花賞も決まっちゃったかもしれません。
前述したように阪神のマイルは改装後、紛れが少なくなり、各馬の能力がストレートに出やすくなりました。本番も焦点は3着争いでしょうか。しかし、これが案外難しい。今回のレインダンスも抜けてしまいましたし、ここは悩ましいところです。


土曜のチューリップ賞はウオッカが勝ち、2着にダイワスカーレットがきた。
レース前日、「ウオッカがカリカリしていて馬体が細くなった」という情報が入った。
マイナス2キロの数字、レースで気難しい面を見せて引っ掛かった点からも、ある程度正しい情報だったものの、それ以上に馬の能力が違っていたということなのだろう。
能力的に言って、ウオッカは3歳牝馬の頂点にいる。普通に走れば、まず2冠は取れるだろう。
ただ、2つほど不安点がある。ひとつは、エルフィンS、チューリップ賞と、2度続けて1分33秒台のレースをしたことで、反動がないかということだ。負けたあと、「エルフィンに使ったのが余計だった」ということになったら目も当てられない。
もうひとつは、非社台系の馬である点だ。ウオッカに続く有力馬のダイワスカーレット、アストンマーチャンは、普通の世代ならかなり有力な候補なのだが、今年は巡り合わせが悪かったとしかいいようがない。
そこで、これ以外の社台系の馬が、本番でウオッカ包囲網を敷き、アストン、ダイワのアシストに回りることが考えられるのだ。もしウオッカが社台系であれば、勝つ確率はさらに上がるところなのだが……
もっとも、逆の考えもできなくはない。父が社台スタリオンで繋養しているタニノギムレットであるだけに、ウオッカの活躍は相当な宣伝になる。そう考えると、どちらに転んでも笑うのは社台Gということになる。
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