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2006年11月19日(日)

■ 京都11R マイルCS

≫出馬表

雨のG1。 ポイントは展開に合った脚質と道悪適性。

ダイワメジャー中心にレースが展開するので、高速馬場もペースに拍車をかけて、
逃げ馬は全滅、足りない追い込み馬も届かなくなり全滅。
さらに雨ときた。こうなったらもうダイワメジャーの天下だ。
持久力勝負なので、長く脚が使える馬じゃないときつい。

◎◎
◎◎
ダイワメジャー
コートマスターピース
ダンスインザムード
キンシャサノキセキ
シンボリグラン
プリサイスマシーン
マルカシェンク
テレグノシス

■ 道悪適性の比較

馬名 父名 母の父名
コートマスターピース Polish Precedent Prince Sabo
テレグノシス    トニービン ノーザンテースト
ハットトリック   サンデーサイレンス Lost Code
ステキシンスケクン Danzig Mr. Prospector
キンシャサノキセキ Fuji Kiseki Pleasant Colony
シンボリグラン   Grand Lodge Linamix
アグネスラズベリ  エアジハード トニービン
デアリングハート  サンデーサイレンス Danzig

■ 買う馬・消す馬


◎◎◎◎ダイワメジャー
パドックとか詳しくないんだが、競馬ブックの誌上パドックを見ると、あきらかにダイワメジャーのデキがいい。
ダイワメジャーは冬毛がでることなく、ピカピカの毛ヅヤ、天皇賞の疲労も回復してように見える。
もともと喉鳴り持ちだったので、雨が降ればなおいい。

○コートマスターピース、ダンスインザムード
コートマスターピースは今がピーク。
安田記念ブリッシュラックと差のない競馬をしたらしいので、上位に食い込んでも不思議はない。
デットーリを確保、帯同馬を連れてきて京都で意欲のメニューをこなし、かなり勝負度合いは高い。
「ダーレージャパン」との来春の種牡馬契約でのデモという意味でも必勝体制らしい。
国際レーティングはダイワメジャーと同じ119。アウェイという点が唯一不安点。

ダンスインザムードは冬毛が伸びてきて、前2走で見られた銭形はなくなり、
牝馬ということもあり秋前半に見せていたピークを過ぎたように見える。天皇賞6着はイレ込みが原因だった。
いまだ好馬体をキープしている程度でダイワメジャーのデキの良さに比べると物足りない。
ダイワメジャーとダンスインザムードはぶつかることが多いが、今回はダイワメジャーが明らかに優位。
今回は主戦の北村を降ろして武をのせてきたという点では勝負度合いは強い。

▲キンシャサノキセキ、プリサイスマシーン、シンボリグラン、マルカシェンク
キンシャサノキセキは桂川Sの時計を検証したらG1に通用する器と見た。アンカツが恐れている馬。
放牧後から馬のモチベーションが高まっているとのことなので、距離が伸びた今回が良さそうなのでおさえるしかない。
▲で一発があるとしたらここ。
南半球(オーストラリア)産で実際は3歳でなく2.5歳。初のG1経験でどこまでやれるか。しかも雨だ。
ペースも終始ハイペースなので厳しいレースになりそう。
ストライド走法なので、雨は若干割り引いたほうがいい。(父フジキセキという点でも)

プリサイスマシーンを残したのは、状態のよさと松岡に乗り替わってのスワンS勝ちを見て。
ここは大事に乗ると思う。好位からの競馬でいいだろう。
マイルは少し長いかもしれないが、状態がいいので、人気を考えたら買いだ。

シンボリグランはもともと道悪適性の高い血統の上、回転力の早いピッチ走法なので雨が味方しそう。
追い切りの動きから出来も上々。そもそも能力自体が高い。

マルカシェンクの菊花賞は距離が長かったので本来の走りではないと見るべき。
毎日王冠の4着がこの馬の地力と見るべきだ。ダイワメジャーとダンスインザムードには水をあけられた感じだが、
古馬初戦を考えれば健闘したといえるだろ。
ただ優勝経験がスローの瞬発力勝負「だけ」ってのが弱いな…雨に末脚を殺されそうだし。

★テレグノシス
雨予報なので、雨で馬場が荒れたら末脚を武器にする馬は割り引く。
この中で光るのがテレグノシス。道悪の鬼、父トニービンは雨でも切れる脚が鈍らない。
他が雨に脚を取られたらチャンス。単勝50倍とはなめられたもんだ。

消デアリングハート
クイーンSのときと比べるとちょっとガレているような感じ。
エリザベス女王杯をスルーしたのは2000以上は使ったことがないのと、
それとデキと関係してるのかもしれない。

消ロジック
明らかに太りすぎだ。腹回りどころが、顔面にまで肉がついてボッテリしている。
+14キロ、+8キロと来てまだ絞れてない。ルメールが乗っても、こんなデキでは好走は期待できない。

消ハットトリック
実績のある去年の状態と比較するといいときのデキではない。ピークも過ぎたことだし。
去年1着の実績はあるが、デキの良くないことを考えると人気過剰。
それと馬場が渋ったら持ち前の息の長い末脚は殺されそうだ。
秋は走る馬だが、ここまで印が回らない。

消アグネスラズベリ

マイルの申し子エアジハード、道悪の鬼母父トニービンには食指が動くが、
切れ味が身上なので、重い馬場は厳しい。
事実やや重のCBC賞ではシーイズトウショウに格の違いを見せ付けられた。
そのときのコメントを拾ってみると、
本田「行きっぷりが本来のものじゃなかったし、パワーよりもスピード優先のタイプ。やっぱりこんな重い馬場だと、持ち味を生かせなかった。」


■ 馬券

3連単フォーメーション
◎→○○→○○▲▲▲▲★ 各300円
○○→◎→○○▲▲▲▲★ 各100円

一撃10万テレグノシス、
ちょっと怖いキンシャサ奇跡・シンボリグラン雨の激走3連単フォーメーション
◎★→◎★→○○ 各100円
◎▲1→◎▲1→○○ 各100円
◎▲2→◎▲2→○○ 各100円

計 6000円




カンファーベストの2・3着の目を追加(これきたら熱いから)


≫結果

3連単ツモっ!! 2年連続万馬券だ。ダイワメジャーが人気被りすぎて安いが。

馬名
ダイワメジャー  
ダンスインザムード
シンボリグラン  
マイネルスケルツィ
キンシャサノキセキ

3連単:10→7→16 300円×153.5=46050円 万馬券

馬場が雨で渋ってたから、ピッチ走法のシンボリグランの道悪適性が嵌ったな。
シンボリグランは良くはなっているが、G1には足りない馬だと思っているので雨でしか自信を持って買えない。
ダイワメジャーは強かった。ダンスインザムードに差しきられそうになると、抜かせまいと2枚腰の粘りを見せた。
ダイワメジャーに雨が味方した分割り引くべきだが、毎回こんな横綱相撲をされたら、ダンスインザムードは一生ダイワメジャーに勝てないかもしれない。
武はカンペキな騎乗をしたと言って、完敗を認めた。
ダイワメジャーを差しきるには溜めて一瞬の脚で差すしかない。今回は雨で末脚を殺されてそれもかなわなかった。
そして光ったのがマイネルスケルツィの粘り、キンシャサノキセキ、ハットトリック、コートマスターピースの驚異の末脚。
マイネルスケルツィは、同型のステキシンスケクンがダイワメジャーにプレッシャーをかけられてぶっとんでいることを考えると強い競馬だったといえる。
キンシャサノキセキ、ハットトリック、コートマスターピースのアガリ3F
 キンシャサノキセキ 35.3
 ハットトリック 34.7
 コートマスターピース 34.9
雨でなかったらこの3頭は上位に食い込んでいたに違いない。
ダイワメジャーの欠点は斬れる脚がないところ。負かすとしたら瞬発力で勝負するタイプだろう。
良馬場なら展開次第でこの3頭に差しきられていたかもしれない。
とくに2.5歳のキンシャサノキセキは、今後の本格化に注目ってことで。
コートマスターピースは馬場の悪い内を通らされた上に雨で渋った芝に脚を滑らせて、後方からの競馬。
しかし、デットーリは馬群の狭い隙間をこじ開けるようにあがってきた。それだけでも見ごたえがあった。

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