トップ > 勝負伝説 > 2007年5月2日(水)

2007年5月2日(水)

■ 作戦

■ かしわ記念 

注目馬: アジュディミツオー


・フェブラリーS寸評

1着 サンライズバッカス

出遅れたが二の脚は速くて中団の外目。うまく流れに乗り切り、勝負どころの4角を楽な手応えで進出。直線半ばで先頭に立つとそのままアッサリ抜け出してしまった。ブルーコンコルドには迫られたが、まずは完勝といっていい。腰の弾力をしっかり使って歩いている。いつものように出遅れた瞬間にはまずいと思いましたが、いつも以上にその出遅れをカバーする形で早めに前にとりつきましたので、今本当に体調もいいのでしょう。安藤騎手もすぐにとりつくことができたので、何とかなるだろうと思ったとレース後のコメントで言っていました。あとは本当に横綱相撲で、コーナーではシーキングザダイヤにふたをする形で外を上がっていき、最後の直線では早めに外をとおり一気に抜け出すというレース内容で、最後も余裕たっぷりの感じで、しかもメンバー中最速タイの上がりの脚(35.0)をマークしつつのゴールでした。前走京都戦の際にも述べたが、元々が細手に映る馬で、これ位の数字で丁度。叩いた効果で張りや毛ヅヤも良化している。半馬身程出負けしたが、自分より外枠の馬が全部、そして自分より内枠の3頭も前へ行って、帳消しになって中段。昨年のカネヒキリもそうだったが、勝った馬が一番スムーズな競馬になった。距離が延びると、気持ちが続かなくなるので、距離短縮も良かっただろう。馬体の印象から、本格化した可能性も有るが、一応距離延長はネガティヴファクターとして捉えておきたい。やや出遅れ気味だったが道中の行きっぷり素晴らしく、完勝だった。けっこう差が開く競馬となったが、これはこの馬の実力が突出していたということではなくて、アンカツの騎乗が凄かった、という要因のほうが大きく思える。4角でまったく躊躇することなく大外に持ち出して、追い出しのタイミングもズバリ。それに応えた馬ももちろん強かったが、同じメンバーでやると枠順によっては勝ったり負けたりもある、という感じではあった。しかし今季好調で、JRAの競馬に出るなら必ず買い。

2着 ブルーコンコルド

二の脚がつかない感じで後方から。コーナーは少し内にモタれ気味で、そのせいか4角でサンライズに置かれてしまった。坂を上がってからの伸びが強烈だっただけに惜しかった。騎手の差と太目の馬体が響いたのでしょう。安藤騎手が最後の直線で上がって行った際に一緒に上がっていかないといけないのに、一瞬仕掛けが遅れてしまい、最後にそれが響きました。それと太目残りの馬体(+8キロ)ですが、もともとかなり太かったので、あれほどの調教を積んだんでしょうね。それでも太目が残ったからこそ最終追い切りで最後の1ハロン脚が上がったのでしょう。もう少し絞れて仕上げていれば、もう少し仕掛けを早くするなど上手く騎乗できていればと陣営にとっては悔いの残るレースだったことでしょう。+8kg。デキそのものは良いが、一枚重い分、造りにメリハリが無い。ゲートは出ているが、外枠の馬に叩かれて、枠なりに走らせている間に、サンライズバッカスにも来られて結局は後方。左回りは内にモタれる癖が有るそうで、成る程今日もそういう癖を見せていたが、終いはサンライズバッカスと同じ脚で上がっている訳で、結局は道中の位置取りの差。枠が悪かった分も有るが、戦前述べた様に、幸騎手は多頭数の捌きが下手。勝ったサンライズバッカスが4コーナーでまったくロスなくスッと動けているのに対して、ブルーコンコルドはコーナリングで内にもたれて、外に持ち出すまでに一瞬のロスがあった。ここが勝負の分かれ目で、勝ち馬との差は、端的に言うとコース適性だったかもしれない。直線の伸び脚は素晴らしく、JRAの競馬でも出るたびに買いだろう。(次走名古屋大賞典3着)

14着 アジュディミツオー

馬体は良くなっていたが、芝のところでダッシュがつかなかった。何とか先団直後につけられたが、この形だと持ち味の生きないタイプ。まだ全体に少し間延びしていて、いまひとつピリッとしない、という感じ。2人曳き。-9kg。万全とは思わないが、良い時の雰囲気はそれなりに戻って来た。見た目には走れる状態。ゲートは出たが、出脚が無くて好位がやっと。ただ、行ってナンボの馬とはいえ、追い出してからは頭が上がり、直線はサッパリだった。出負けした昨年の方がまだ内容に見どころが有った。デキの問題も有るが、メリハリの無い競馬は合わない。好位を取るまでに脚を使いすぎで、ラストハ2ハロン標で大幅に失速。府中は鬼門で、コースがまったく向かないのだろうとしか言いようのない敗戦。JRAに参戦してきたときは、一枚割引き。

・ダイオライト記念寸評

3着 ナイキアースワーク
 昨年9月のダービーGP以来、約半年ぶりの実戦で、川島正行厩舎への移籍緒戦。馬体重はプラス26キロの519キロ。昨年7月にジャパンDDを使いに来た際が491キロ。その時の印象としては、いかにもブライアンズタイムのダート馬。少し太く映るくらいでも、なかなかの馬っぷりで気合乗りも十分。馬を大きく造る厩舎だけに馬体増は想定内ですが、さすがに少々太くみえました。レースは横山典騎手が多少気合をつけて5番手から。そして1周スタンド前では2番手に進出。向流しでペースアップした際に6番手までポジションを下げましたが、最後は盛り返して3着。休み明けでイキナリ長丁場、太目残り、そして出入りの激しいシビアな流れを考えると大健闘でしょう。川島正行厩舎にまたまた強力馬が一枚加わりました。2000メートル以上の長目の距離が合いそうです。

5着 マルカカイゼル
 これで重賞3戦を含めて10戦連続掲示板(5着以内)。無類のタフネスを誇る8歳馬、依然健在です。レースは後方10番手から。自分のペースに徹して一つでも上の着順をという競馬。幸い上がりのかかるレースになり、バテた馬を交わして5着。予定通りといったところでしょうか。ハッキリしているのは、長距離が合っているということ。もし来年もこのレースを使ってきたら、また入着はあるかもしれません。デキ自体も、このところ非常に覇気があり好調です。

7着 パーソナルラッシュ
 JRA在籍時にダービーGPを破格のレコード勝ち。そして海外遠征。当レースは1、2着。実績は申し分ありませんが、今回も人気を裏切る結果に。どうもレースぶりにメリハリがないというか、いい時の爆発力がない。スタートはまともに出て流れには乗っているのに。パドックでの気配は特に目立たず。実績を深追いは危険かもしれません。

≫ページ先頭へ

■ 船橋10R かしわ記念

≫出馬表

1600m:上がり3Fベスト順(全場) 1600m:持ちタイムベスト順(全場)
順位 馬番 馬名 3F 順位 馬番 馬名 タイム
1 10 ブルーコンコルド 35.0 1 14 サンライズバッカス 01:34.8
1 14 サンライズバッカス 35.0 2 10 ブルーコンコルド 01:35.0
3 2 アジュディミツオー 36.5 3 2 アジュディミツオー 01:35.9
4 3 マルカカイゼル 36.6 4 5 パーソナルラッシュ 01:36.4
5 5 パーソナルラッシュ 36.8 5 4 ナイキアースワーク 01:37.2
6 8 タイキサファリ 37.1 6 9 ディープサマー 01:38.0
7 13 ボンネビルレコード 37.3 7 13 ボンネビルレコード 01:38.7
8 4 ナイキアースワーク 37.4 8 8 タイキサファリ 01:39.4
9 12 コガネウキョウ 38.3 9 12 コガネウキョウ 01:39.6
10 9 ディープサマー 38.5 10 3 マルカカイゼル 01:39.9
11 1 オグリホット 39.5 11 1 オグリホット 01:41.5
- 6 ナムラコロンブス --- 12 7 バクシンテンニョ 01:42.0
- 7 バクシンテンニョ --- 13 6 ナムラコロンブス 01:45.3
- 11 アサカディフィート --- - 11 アサカディフィート ---
1600m:上がり3Fベスト順(船橋) 1600m:持ちタイムベスト順(船橋)
順位 馬番 馬名 3F 順位 馬番 馬名 タイム
1 10 ブルーコンコルド 37.6 1 2 アジュディミツオー 01:38.6
2 2 アジュディミツオー 38.0 2 10 ブルーコンコルド 01:38.9
3 3 マルカカイゼル 38.4 3 3 マルカカイゼル 01:41.5
- 1 オグリホット --- - 1 オグリホット ---
- 4 ナイキアースワーク --- - 4 ナイキアースワーク ---
- 5 パーソナルラッシュ --- - 5 パーソナルラッシュ ---
- 6 ナムラコロンブス --- - 6 ナムラコロンブス ---
- 7 バクシンテンニョ --- - 7 バクシンテンニョ ---
- 8 タイキサファリ --- - 8 タイキサファリ ---
- 9 ディープサマー --- - 9 ディープサマー ---
- 11 アサカディフィート --- - 11 アサカディフィート ---
- 12 コガネウキョウ --- - 12 コガネウキョウ ---
- 13 ボンネビルレコード --- - 13 ボンネビルレコード ---
- 14 サンライズバッカス --- - 14 サンライズバッカス ---


まず、フェブラリーS組の3頭について。かなり時計の速い決着だったので、上位の馬は激走による反動が気になるところ。
現にフェブラリーS組のあとの成績を見ると人気を裏切ってる馬が目立つ。

日付 レース名 馬名 距離
2007. 4.29 谷川岳S ダイワバンディット 6 14着 芝1400
2007. 4.22 アンタレG3 メイショウトウコン 1 3着 ダ1800
2007. 4.22 アンタレG3 タガノサイクロン  7 4着 ダ1800
2007. 4. 1 ダービーHG3 ダイワバンディット 12 10着 芝1600
2007.3.28 名古屋大賞典G3 ブルーコンコルド 1 3着 ダ1900
2007. 3.25 高松宮記G1 オレハマッテルゼ  6 5着 芝1200
2007. 3.25 マーチSHG3 ビッググラス    1 9着 ダ1800
2007. 3.18 東風S  ダイワバンディット 7 9着 芝1600

デキさえあれば、ミツオの取りこぼしは考えにくい。鞍上込みでだ。
地方ダートで地の利があるのに、ホームグランドで負けるわけには行かない。しかも絶好の2枠。
ウチパクの絶妙の逃げが見れそう。

サンライズバッカスは地方ではまだ様子見。中央の高速ダート→底力のダートへの対応力を見るレース。
マイルは合いそうだが、懸念の出遅れがあったら致命傷になりかねない。
ブルーコンコルドと同様に反動も気になるところで人気ほど信頼できず、連下まで。

ディープサマーはデキがありそうなのと、米子Sで道悪をこなしてることから時計の掛かるコースは向いている。
いかにも地方の重いダートが合いそうなタイプで、人気しそうにない分、爆弾マーク。

馬の力ではブルーコンコルドだが、フェブラリーの消耗戦の反動も気になり、
幸では捌けない恐れがある。とにかくダートの仕掛けがヘタすぎる。
それでも名古屋大賞典で3着に来ていることから、外せないが軽めの印で。

去年ドンクールとマイネルボウノットに離された3着のアサカディフィートはやはり届かないとみた。
しかも去年よりも相手が悪い。

馬名 斤量 騎手 性齢 単勝式オッズ 複勝式オッズ 人気順
1 1 [笠]オグリホット 57 筒井勇介 牡4 サラ タバスコキャット 364.2 20.0- 46.0 11
2 2   アジュディミツオー 57 内田博幸 牡6 サラ アジュディケーティング 4.1 1.3- 2.2 3
3 3   マルカカイゼル 57 金子正彦 牡8 サラ アサティス 300.4 12.0- 27.0 10
4   ナイキアースワーク 57 横山典弘 牡4 サラ ブライアンズタイム 10.1 1.4- 2.6 4
4 5   パーソナルラッシュ 57 山田信大 牡6 サラ Wild Rush 75.3 4.6- 9.9 8
6 [愛]ナムラコロンブス 57 山田崇史 牡7 サラ アマジックマン 481.5 44.0- 99.0 12
5 7 [愛]バクシンテンニョ 55 清家義徳 牝5 サラ エアジハード 518.3 33.0- 76.0 13
8 [愛]タイキサファリ 57 尾島徹 牡9 サラ Wild Again 621.0 66.0- 99.0 14
6 9   ディープサマー 57 酒井忍 牡5 サラ タイキシャトル 68.1 4.4- 9.4 7
10 [J]ブルーコンコルド 57 幸英明 牡7 サラ フサイチコンコルド 2.0 1.0- 1.3 1
7 11 [J]アサカディフィート 57 小牧太 セ9 サラ パラダイスクリーク 38.3 3.0- 6.2 6
12 [愛]コガネウキョウ 57 山本茜 牡9 サラ ランニングフリー 262.9 23.0- 53.0 9
8 13 [J]ボンネビルレコード 57 武豊 牡5 サラ アサティス 26.1 3.0- 6.3 5
14 [J]サンライズバッカス 57 安藤勝己 牡5 サラ ヘネシー 2.6 1.1- 1.5 2

ミツオも歳なので、去年ほどのデキがあるかやや疑問、100%の確信はない。
ならばここは、セオリー破りの馬単表裏が妙味とみた。よもやのアサカ3着も考慮して3連単の保険。
ディープサマー1着!なんてこともありうる。

馬単表裏 ◎=○▲△★ 2=4・9・10・14 各400円(8点)
3連複 ◎軸−○▲△★ 2−4・9・10・14−4・9・10・14 各300円(6点)
3連単 ◎→○▲△★→○▲△★ 2→4・9・10・14→4・9・10・14 各200円(12点)

3連単 ○▲△★→◎→○▲△★ 4・9・10・14→2→4・9・10・14 各200円(12点)

計 9800円

番号 場名 レース 式別 方式 馬/組番 金額
1 船橋 10R 馬単 1着流し
マルチ
軸:2
4,9,10,14
(各400円)
計3,200円
2 船橋 10R 三連複 1軸指定
BOX
軸:2
4,9,10,14
(各300円)
計1,800円
3 船橋 10R 三連単 1着指定
BOX
1着:2
4,9,10,14
(各200円)
計2,400円
4 船橋 10R 三連単 フォーメーション 1着:4,9,10,14
2着:2
3着:4,9,10,14
(各200円)
計2,400円
合計 9,800円

≫結果

着順 馬番 馬名 騎手名 タイム/着差
1 10 ブルーコンコルド 幸英明 1.37.4
2 2 アジュディミツオー 内田博 1 1/2馬身
3 9 ディープサマー 酒井忍 2 1/2馬身
4 13 ボンネビルレコード 武豊 クビ
5 14 サンライズバッカス 安藤勝 クビ
6 4 ナイキアースワーク 横山典 4馬身
7 11 アサカディフィート 小牧太 4馬身
8 5 パーソナルラッシュ 山田信 1馬身
9 7 バクシンテンニョ 清家義 1 1/2馬身
10 6 ナムラコロンブス 山田崇 1 1/2馬身
11 3 マルカカイゼル 金子正 1 1/2馬身
12 12 コガネウキョウ 山本茜 1 1/2馬身
13 1 オグリホット 筒井勇 1馬身
14 8 タイキサファリ 尾島徹 クビ

馬単・3連複・3連単ツモ!

番号 場名 レース 式別 方式 馬/組番 金額 結 果
1 船橋 10R 馬単 1着流し
マルチ
軸:2
4,9,10,14
(各400円)
計3,200円
的  中
2 船橋 10R 三連複 1軸指定
BOX
軸:2
4,9,10,14
(各300円)
計1,800円
的  中
3 船橋 10R 三連単 1着指定
BOX
1着:2
4,9,10,14
(各200円)
計2,400円
 
4 船橋 10R 三連単 フォーメーション 1着:4,9,10,14
2着:2
3着:4,9,10,14
(各200円)
計2,400円
的  中

馬単 10→2 400円×8.0=3200円
3連複 2−9−10 300円×68.4=20520円
3連単 10→2→9 200円×218.0=43600円 万馬券

計 67320円

1着 10 △ブルーコンコルド 2着 2 ◎アジュディミツオー 3着 9 ★ディープサマー

ブルーコンコルドは東京大賞典・川崎記念がダテじゃなかったということが証明された。もうフェブラリーの反動もないだろうな。
ディープサマーも重いダートは相性が良く、期待に応えてくれた。
5着サンライズバッカスは最初外そうとしたけど、中央の実績は勿論、ゆったりコースの船橋は脚質に合いそうなので外せなかった。

≫ページ先頭へ