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2009年5月3日(日)

■ 天皇賞・春〜解の公式

「人馬の格、狙いはアガリ馬のステイヤー」

■ 京都10R 天皇賞・春

■ 予想

春天の解の公式は、
「人馬の格、狙いはアガリ馬のステイヤー」
にするぜ…

矛盾するようだが、ステイヤーは番組数が限られてるため、使えるレースが少ないので3200mを走る天皇賞で力を見せ付けるだけの格を産まれ持って備えている、と決め打ち。

同じ京都でも、どう見てもマイルCSと春天では登録してくる顔ぶれが違う。
スプリンターに必要なのはスピード能力だけだし、延長線上にあるマイラーもステイヤーと要求される能力が違うと思い直した。

でもって、これならビッグゴールドやイングランディーレの激走も説明がつく。わりとゆったり目のローテーションで来た馬が、本番では 仕上がってて、激走するパターン。
これはダイヤモンドSから来たエリモエクスパイヤやトウカイトリックがそうだ。ヒシミラクルもこれに近いタイプで、大 舞台に強い格を備えていた。(角田とセットで)
ディープインパクトは別格だぜ。

そして阪神大賞典組の扱いだが、今年のような消耗戦の場合は、余程馬がタフじゃないと、反動がデカそうだろ…
そもそも、中1ヶ月で3000mと3200mを使うのは、いくら軽い芝の京都コースでも負担がデカい、という読みだ。

だから、まず、アサクサキングスは阪神をちょっと走り過ぎの感じで、完全に回復していなければパフォーマンスを落とすのではないかという読みが一つ。

ダイヤモンドSをレコード勝ちしたモンテクリスエスなんかは、テーマに沿っていそうだが、問題はヤネだ、腕を負傷してからの武の不振をみるにつけて、
人気を裏切り続けてるし、全盛期の騎乗ができるとはとても思えない。
それでハンパ人気ならば軸にはできるわけねえだろ。一応馬優先主義だが、格は人+馬という読みが前提ならテーマとは少し外れる。
それにディープインパクトで勝ったレースだからな…あのイメージで乗られた日にゃまた仕掛け遅れて脚余して届かないかも知れん。

スクリーンヒーローだが、こいつも3末の阪神を使ってしまったので、あの激しいレースから1ヶ月で立て直しているか怪しいし、横山ノリがヤネでも頭から買うのは避けたい。

ヒカルカザブエは秋山がG1ぽくないからな…人気薄を巧みに捌いて後方からノーマークを利用して一気捲りってイメージで、
王道の競馬をやらせたら、長距離うまいノリや絶妙のペース読み、空気読めない系・蛯名よりも劣る感じ。

狙いは……右肩アガリにタイムを詰めてきている別路線組のステイヤーだろうか。
レベルの高かったアルゼンチン共和国杯組が中心だが、ゼンノグッドウッドから行こうと思う。

10.ゼンノグッドウッド 武幸四郎 10番人気
3.ジャガーメイル 安藤勝己 3番人気
4.アルナスライン 蛯名正義 4番人気
2.6.11.12.15.16.17.18


★ゼンノグッドウッドのいいところ。

1)ダートからの転入でパワーの必要なレースを多く経験していること。
2)芝の1800で覚醒してから3連勝でしかも上向きのベクトル。
3)武幸四郎で2勝。しかも京都コースで脚を貯めるのがうまい幸四郎。GI勝ちもある幸四郎。人気薄で最後方から飛んでくる幸四郎。
4)芝2400mで最後方から一気にまくった大阪ハンブルグCは上がり33秒台。テイエムプリキュアの大逃げで厳しいペースになればまくりがはまりそう。


これまでのステップがどんな成績だったか。
馬場差補正した指数(1000万クラスの勝ちタイム=100基準)の遷移をアサクサキングスを基準に作ってみた。



阪神組はテイエムプリキュアの日経新春杯1着=117、スクリーンヒーローのJC1着=122、ヒカルカザブエの阪神大賞典2着=118が目立つ。
スクリーンヒーローもまあ、圏内か。前走走りすぎてないので、まずまずいい感じかも。
テイエムプリキュアは確実に力をつけてきているし、逃げ一手だからといって侮れない、今回も逃げ宣言をしている。
アルゼンチン共和国杯のラップは、7.3-11.3-11.4-11.9-12.2-12.0-12.1-12.3-12.2-12.0-11.6-12.3-12.2と緩みないラップを4着に粘っているのだから、
消耗戦でのパワーはあると見るべきだろう。日経新春杯も12.7-11.3-11.7-12.7-12.7-12.6-12.6-12.1-11.6-11.9-11.9-12.8と冬場にしてはけっこうきついラップ。
ヒカルカザブエの充実振りもすごいが、阪神大賞典がアサクサと同タイムで反動が気になる分△までだな。



アルナスラインの日経賞勝ちはかなりいいタイムで、マツリダゴッホの勝ち時計よりも上。
中山でのパフォーマンスなので京都の3200で通用するか微妙だが、蛯名が屋根なら折り合いは心配なし、ペース判断も精度が高く、大崩れなしとみる。
ネヴァブションも高値安定してAJCCくらいは走りそうだ。なんか前走がぱっとしなかったので人気いまいちだが、力を発揮できれば3200mくらいはこなしてもおかしくないだろ。
モンテクリスエス地力強化してきているからはずせないが、武との折り合いのみが心配だ。
ホクトスルタンは去年の春天がピークとみると、よくてまた4着ってとこか。ヨコテンでも4着がいっぱいいっぱいで上積みも見込みにくいならいらない。



サンライズマックスはちょっと足りない感じ。
ジャガーメールの折れ線はすごいだろ。まだまだ底というか、グラフ的には天井がありそうだ。
テンのりの分は割引だが、アルゼンチン共和国杯組はハイレベルだった、とみているのでここは上位評価。
アルゼンチンは2着だったが、勝ち馬のスクリーンヒーローよりもハンデが重かったわけだから、同斤量なら勝っていたかもしれない。
現にその前のオクトーバーSはスクリーンヒーローに勝っているしな。
ドリームジャーニーは距離が長すぎると思うが力はつけてきている。ただ有馬や大阪杯以上からの大きな上積みまでは見込みにくいだろ。
デュランダル池添とあわせ技で△で。

3連単F ◎○▲→◎○▲→◎○▲△△△△△△△△ 各100円(54点)5400円
3連単BOX ◎○▲ 各100円(6点)600円
3連単F ◎○→△△△△△△△△→◎○ 各100円(18点)1800円
3連複F ◎○▲−◎○▲−◎○▲△△△△△△△△ 各100円(25点)2500円
計 10300円


■ 結果

もちろんノーテンだ…

1着 2マイネルキッツ 松岡
2着 4アルナスライン 蛯名
3着 12ドリームジャーニー 池添

もちろん超タテメだ…
◎ゼンノグッドウッドは狙いすぎだったかもしらん。スローのアガリ勝負で勝ったレースでは通用しなかったっぽいな…
しかし、予想の輪郭は合っていた気がする。
やはりステイヤーの血は強かった。


母父
2マイネルキッツ チーフベアハート サツカーボーイ
4アルナスライン アドマイヤベガ El Gran Senor
12ドリームジャーニー ステイゴールド メジロマックイーン

もっとステイヤー血統を見ていれば1、3着馬は強くプッシュできた。
ドリームジャーニーはメジロマックイーンの血が入ってるので、先入観以上にステイヤー適性を備えていたのかも知れない。

しかしアサクサもスクリーンヒーローも消えたな…
それどころか阪神大賞典のメンツも掲示板すらなかった。
最高でもトウカイトリックの6着とはやはり消耗戦とローテの短かさがたたったとしか思えない。
日経賞組のワンツー。これは阪神組とは臨戦過程の差がモロ出たな。
○ジャガーメイルは5着だったが、海外帰りで久々を考えたら悪くないだろ。
モンテクリスエスの武はやはりダメだったか。(3番人気12着)今の武ではとても軸にできねえ。
前哨戦に調整の難しい冬場を使うわけだから、臨戦過程をみるのが解の公式的かもしれない。


■ 天皇賞・春〜結果から見た解の公式

「人馬の格を備えた冬の臨戦過程が順調な馬で、狙いはアガリ馬のステイヤー」