共同通信杯のラップは、アドマイヤムーンやフサイチホウオーよりも上の評価だ。
これは紛れもない事実、フロックでもなんでもない。
スローでも中弛みでも、スプリント戦でもないのにアガリが超速い。
ブレイクランアウトの血統も超アメリカンでいかにも東京マイルは走りそうだ。
父スマートストライク(父父Mr.プロスペクター)、母父フレンチデピュティ
どー考えてもこの馬の実力がメンバー中ナンバーワンだろ。
普通に考えたら展開不問で直線でぶっちぎってしまいそう。
しかし…一見死角がないようだが、どうみても
NHKマイルは「ダービーの叩き」に見えてしまう。
NHKマイルが目標ならば共同通信杯の後に1回くらい使うだろ。
本番はダービーだろうから、NHKマイルは行きがけの駄賃でダービーの叩き台、
6・7分の仕上げで無理せずに拾えれば拾う、そんな感じじゃないか?
鞍上の不振も合わせて考えると、この馬は1着に来ないような気がしてならない。
「叩き」でも、能力の差で押し切ってしまいそうではあるわな。。。
そんな思惑が見え隠れするので、この馬からは行かずに、より勝負度の高い馬から入りたい。
△ ミッキーパンプキン
こいつの実績で参考になるのは過去2走の阪神でのもの。
アーリントンCはマイネルエルフには遅れを取ったが、
アイアンルック、タイガーストーン、アドバンスヘイロー、ツクバホクトオーに先着している。
展開的には前2頭が残ったレースで、後方から追い込んできて頭差だけアイアンルックに先着した。
タイガーストーンが首差5着。
タイガーストーンが7番手で前者2頭が10、11番手からの追い込み。
前者2頭は位置取りを考慮してもほとんど差はなく、この結果は本番に直結しそう。
やや不利があって外を回して勝ち馬とコンマ2秒差。
2着のマイネルエルフは内を回したので、こいつとは差がないか、それ以上だ。
マイネルエルフもいい感じだが、キレるタイプではないので東京は合わないかも。
阪神のアーリントンCはわりとNHKマイルに直結してる。
また馬具をリングハミに変えてから、一変したらしいから、行きっぷりがよくなるかもしれない。
スポーツ報知でみた記事によると、調教でも新潟大賞典の登録馬よりもいい時計だったらしい。
毎日杯も0.2秒差4着と無難な結果。
△ サンカルロ
NZTのラップは、
12.5-10.8-11.6-11.3-12.2-11.7-11.9-11.8 |
中盤も10、11秒台ラップが続き、少し緩んだのは5F目だけ。
で、なおかつアガリ3Fもすべて11秒台、自身アガリが34.9で最速ならばこの時計は相当評価できる。
しかも、この結果をフロックだとしても、東京実績がかなりいい。[2−0−1−0]
しかし、右に凭れる癖があるのでそれが致命傷にならないか気になる。
現に東スポ杯はナカヤマフェスタとブレイクランアウトに負けているしな。。。
△ アイアンルック
毎日杯勝ちの実績はいいが、このときのラップが以下のように、
12.3-11.7-11.8-12.7-12.5-12.5-11.8-11.0-11.7 |
と、中盤が緩過ぎるだろ。
道中楽をして出したアガリはあまり信頼したくない。
アーリントンCはまずまずの内容で、この辺は信頼に足るかもしれない。
ステップに毎日杯を使うのは黄金のローテーションだが、
実戦経験の少なさは未知のペースになった場合崩れる恐れはある。
△ スガノメダリスト
NZTの7着はどうでもよくて、クロッカスSはサンカルロと0秒2差の2着。
上位が崩れれば東京での巻き返しがあるかも。
キングカメハメハ産駒なので、東京コースの適性は問題ないだろう。
NZTを負けてるが、外枠が祟っただけだ。マトモならもっとやれるはず。
△ レッドスパーダ
東京マイルで負けなし、いきなりパフォーマンスをあげてきたスプリングS。
スプリングS・中山芝18 12.3-11.5-12.8-13.0-13.0-13.0-12.3-11.4-11.5
ただ、この中盤の13秒台ラップの連発は緩過ぎるので、6ハロンまでは楽だったのかもしれない。
東京実績をみると、負けなし。どちらかというと東京向きか。
500万・東京芝16 |
12.3-10.9-12.0-12.3-12.3-11.7-11.3-11.7 |
新馬・東京芝16 |
13.0-11.7-12.2-12.5-13.1-12.0-11.2-11.5 |
中盤ゆるいレースしか使ってないので、キツイペースになったときは苦戦するかもしれない。
△ フィフスペトル
京王杯でゲットフルマークスごときに突き放されている程度の馬ではちょっと強くはおせないな。。。
アガリも最速ではなく切れ味が鋭いわけでもないしな。
ただ、レベルが高かった皐月賞を使った馬ってことで△程度は打っておきたい。
【消す馬】
ジョーカプチーノ
NZTは3着で評価できる。ただ東京コースのクロッカスSは負けすぎ?
切れる脚もないので、直線が長い東京マイルでは苦戦するのでは?
ツクバホクトオー
新潟実績はいいが、東京実績が悪い。
マイネルエルフ
前述のミッキーパンプキンのとこでも記載した通り展開に恵まれたアーリントンカップ、
東京のいちょうSでの11着と見せ場もなし。
札幌函館実績をみるにつけ、重い芝のコースに変わったときにまた見直したい。
グランプリエンゼル
短距離実績しかなく、東京は惨敗、速いアガリもない、いいのは内田への乗り替わりだけ。。。
単勝万馬券でもない限り手は出ないな。
ダイワプリベール
もっとも直結しそうな共同通信杯を2桁着順で、切れるタイプでもなさそう。
ラインブラッド
東スポ杯が大敗、前2走が阪神で2連勝はちょっと目立つ実績だが、買いたいようなオッズでもない。
タイガーストーン
実績いまいちで、しかも平行線。切れる脚もないのでいらないだろう。
アドバンスヘイロー
前残りを先行勢で残れなかったアーリントンCを考えると、とてもG1の器には見えない。
ゲットフルマークス
東京14の京王杯2歳Sはフィフスペトルに先着している。
ただし逃げ粘ったのみのレースで、果たしてマイルでも逃げ粘れるだろうかちょっと考えにくい。
カツハルならうまく逃がせるかもしれないが、
一貫ペースならまだしも、緩急のあるペースになったら厳しい。
レース経験の少なさも不利には違いない。