トップ > 勝負伝説 > 2009年11月29日(日)

2009年11月29日(日)

■ 作戦

【JC〜男の解の公式】

ペース読み必須!
緩まないラップに耐えられて、11秒ラップであがれる馬。
東京の2400ってことで、グレイソヴリン系が狙い!
キツイラップを刻む頂点のレース。
スローの瞬発力勝負で勝って来た馬は疑ってかかる。

■ 東京11R ジャパンカップ

勝負度A

≫出馬表

■ JCの特注血統

日付 開催 馬名S 人気 着順 距離 馬場 種牡馬 母父馬 ペース
08年 5東8 スクリーンヒーロー 9 1 芝2400 グラスワンダー サンデーサイレンス 12.6-11.6-12.4-
12.6-12.6-12.8-
12.6-12.0-11.9-
11.2-11.3-11.9
5東8 ディープスカイ   1 2 芝2400 アグネスタキオン Chief's Crown
5東8 ウオッカ      2 3 芝2400 タニノギムレット ルション
07年 5東8 アドマイヤムーン  5 1 芝2400 エンドスウィープ サンデーサイレンス 12.9-10.7-12.0-
12.3-12.2-12.7-
12.8-12.6-12.2-
11.3-11.1-11.9
5東8 ポップロック    4 2 芝2400 エリシオ サンデーサイレンス
5東8 メイショウサムソン 1 3 芝2400 オペラハウス ダンシングブレーヴ
06年 5東8 ディープインパクト 1 1 芝2400 サンデーサイレンス Alzao 13.1-11.5-12.4-
12.1-12.0-12.7-
12.7-12.4-11.9-
11.5-11.3-11.5
5東8 ドリームパスポート 5 2 芝2400 フジキセキ トニービン
5東8 ウィジャボード   3 3 芝2400 Cape Cross Welsh Pageant
05年 5東8 アルカセット    3 1 芝2400 Kingmambo Niniski 12.5-10.7-11.5-
11.8-11.8-11.9
-
12.0-11.8-11.8-
11.9
-12.0-12.4
5東8 ハーツクライ    2 2 芝2400 サンデーサイレンス トニービン
5東8 ゼンノロブロイ   1 3 芝2400 サンデーサイレンス Mining
04年 5東8 ゼンノロブロイ   1 1 芝2400 サンデーサイレンス Mining 12.8-11.2-11.9-
11.7-11.8
-12.0-
12.3-12.8-12.7-
11.7-11.4-11.9
5東8 コスモバルク    2 2 芝2400 ザグレブ トウシヨウボーイ
5東8 デルタブルース   7 3 芝2400 ダンスインザダーク Dixieland Band
03年 4東8 タップダンスシチー 4 1 芝2400 Pleasant Tap Northern Dancer 12.9-11.7-13.1-
12.4-11.8-12.2-
12.2-12.8-12.2-
12.0-12.4-13.0
4東8 ザッツザプレンティ 5 2 芝2400 ダンスインザダーク Miswaki
4東8 シンボリクリスエス 1 3 芝2400 Kris S. Gold Meridian
02年 4中8 ファルブラヴ    9 1 芝2200 Fairy King Slewpy 12.8-11.4-12.4-
12.2-12.1-11.7-
11.9-11.7-11.6
-
12.0-12.4
4中8 サラファン     11 2 芝2200 Lear Fan Caro
4中8 シンボリクリスエス 1 3 芝2200 Kris S. Gold Meridian
01年 5東8 ジャングルポケット 2 1 芝2400 トニービン Nureyev 12.9-11.0-12.4-
12.7-12.6-11.5-
11.2-11.6
-12.2-
12.5-11.2-12.0
5東8 テイエムオペラオー 1 2 芝2400 オペラハウス Blushing Groom
5東8 ナリタトップロード 5 3 芝2400 サツカーボーイ Affirmed

マイルCSと打って変わって、グレイソヴリン系の好走が目立つ。とくに母父。
やはり東京コースで2400mともなるとこの辺が台頭してくる傾向にあるようだ。
少ないのがネイティヴダンサー系だが、まったくないというわけではない。
グレイソヴリン系優位だが、マイルCSのような極端な偏りはない。
異系はタップダンスとナリタトップロード、ウイジャボードとちらほらだが、個体数がもともと少ないので注意。

また、年によってペースが違うが、全体的に速いペースで流れる。
世界レベルのアルカセットのような馬もいるのでペースは必然的にハイペースになるだろう。
07年、08年のようなスローの上り勝負にはならずに、05年のようなペースになると思う。
ペースを作るのはリーチザクラウンで、菊花賞のペースを参考にすると、
12.9-11.5-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-12.6-12.5-13.4-12.9-11.7-11.4-12.2-12.2
このような中盤だけ緩めて後半に脚を残す作戦が濃厚。
03年の重馬場でのタップダンスシチーの大逃げもむしろ例外的。(重馬場なのでラップは遅いが)

では、今回のメンツで有力馬を探してみる。ついでに雨適性も見ていく。

馬名 母父 グレイソヴリン系 雨適性
アサクサキングス ホワイトマズル サンデーサイレンス
インターパテイション Langfuhr Habitony
インティライミ スペシャルウィーク ノーザンテースト
ウオッカ タニノギムレット ルション
エアシェイディ サンデーサイレンス ノーザンテースト
エイシンデピュティ フレンチデピュティ Woodman
オウケンブルースリ ジャングルポケット Silver Deputy
コスモバルク ザグレブ トウシヨウボーイ
コンデュイット Dalakhani Sadler's Wells
シンティロ Fantastic Light Thatching
ジャストアズウェル A.P.Indy Nureyev
スクリーンヒーロー グラスワンダー サンデーサイレンス
ネヴァブション マーベラスサンデー Mill Reef
マーシュサイド Gone West Pleasant Colony
マイネルキッツ チーフベアハート サツカーボーイ
ヤマニンキングリー アグネスデジタル サンデーサイレンス
リーチザクラウン スペシャルウィーク Seattle Slew
レッドディザイア マンハッタンカフェ Caerleon

ウォッカが該当するのは納得だろう。オウケンも有力。バルクもJCに3歳で2着、5歳で4着の実績がある。
ネヴァブションも白富士S勝ちと地味ながら東京実績がある。
ダービー2着のリーチザクラウンも東京は走りそうだ。
この5頭は要注意。

雨で注意なのが、エイシンデピュティ、インティライミ、アサクサキングス、リーチザクラウン、コスモバルクの5頭。


武が主戦のリーチザクラウンは結構期待できるとは思う。
ダービーだって勝っていたかもしれないくらいだからな。
菊花賞も逃げるには距離長いがそれなりの頑張りを見せるだろうと思っていたがその通りだった。(結果は4着だったが)
あの距離を懸かりながら逃げ残ってしまうのは力以外のなにもんでもないやろ。

ムーア騎乗のコンデュイットはとにかく凄い馬らしい。
JCのコンデュイットについてnetkeiba.comの記事を抜粋。


合田直弘 世界の競馬 コンデュイットの状態がポイント
 今年のジャパンCを占う上でのポイントは、コンデュイットが本来の能力を出せる状態にあるかどうか、この1点に尽きるように思う。
 ジャパンCを勝つ「能力」と日本競馬への「適性」において、この馬が申し分のないものを持っていることは間違いない。
 今季の欧州中距離路線にはシーザスターズという怪物がいて、この馬とは2度戦い、10f7yのエクリプスSで5馬身半、2400mの凱旋門賞では2馬身半遅れをとっている。つまりは、シーザスターズとの間には覆しがたい力の差があったのだが、逆に言えば、近年最強の怪物と戦って、大きくは負けないところには常に来られる馬と、明言出来るだけの実績は残している。BCターフ連覇というのも、並みの馬に出来る芸当ではない。
 日本でやるジャパンCでは日本馬が強いことは重々承知だが、一方でコンデュイット級の馬の来日はここしばらく無かったことだ。また、今年の日本馬が悪いメンバーではないことも確かだが、一方で、現在の日本の芝2400m路線にはディープインパクトやエルコンドルパサーといったワールドチャンピオン級の馬がいるわけではない。能力的に、コンデュイットで充分勝負になる組み合わせと判断する。
 コンデュイットが、欧州では固めの馬場を得意としていることは、既によく知られている。重賞初挑戦となった、3歳6月のキングエドワード7世Sは、馬場発表が”Firm”。英国をはじめ欧州では、好天が続いて馬場が固くなると、びっくりするくらい散水して、少なくとも“Good to Firm”あたりまでは馬場を柔らかくするのが通常だ。キングエドワード7世Sはロイヤルアスコットを舞台としたレースで、アスコット競馬場も相当に水を撒いたのだが、それでも気象条件の綾で、昨年は「この開催がこんな馬場で行われたことはない」と言われたほど固い馬場になり、実際に、セントジェームスパレスSは、トラックレコードでの決着となった。固い馬場が苦手な馬が、2着に来られる条件ではなく、コンデュイットは間違いなく日本の馬場に合っている馬と言えよう。
 また、コンデュイットの最大の長所は瞬発力があることだ。3完歩あればトップスピードに乗ることが出来ると言われているから、器用さを求められる競馬にも対応できるはずで、そういう面でも日本の競馬に向いているタイプと見てよかろう。
 「能力」が高くて「適性」があれば、問題は「調子」だけである。
 名伯楽マイケル・スタウトが連れてきた以上、大丈夫と考えるのが本筋。また、7月25日にキングジョージを走った後、10月4日の凱旋門賞まで間隔を空け、凱旋門賞はぶっつけのローテーションとなったのも、明らかに凱旋門賞以降の連戦を意識したもので、シーズン終盤ではあるが、充分に余力を残しての来日と見るのが妥当である。
 だがその一方で、いささか気懸かりな要素もあることは確かだ。
 まず、今年はブリーダーズCの開催が例年に比べて1週遅く、ブリーダーズCとジャパンCの間隔が、日本式で言うところの「中2週」となっている。詰まった日程の中で、カリフォルニアに出向き、激走の後に本国に帰り、再び日本へやって来るという過程を踏むことが、馬の負担となっていないかは、じっくり見極める必要があろう。
 来年から日本で種牡馬として繋養されることが決まっているため、繋養先のビッグレッドファームが仕掛けた「顔見世興行」のように捉える向きもあるが、これは事実に反する。現役で走っているうちは、コンデュイットはオーナーブリーダーであるバリーマコール・スタッドの所有馬だ。ローテーションに関して、日本サイドが「要望」を出すことは出来ても、決定権はなく、どこを使うかを決めるのはバリーマコールである。
 今季キングジョージとBCターフを勝っているコンデュイットは、ジャパンCに勝てば1億3千万円、2着でも5200万円、3着でも3250万円のボーナスを、JRAから支給されることになっている。これは、バリーマコール側にしてみれば、実に魅力的なインセンティヴだ。
 一方、種牡馬の話が未定であれば、ここで無様な競馬をすれば、馬の価値が下がるという危険性があるが、既に種牡馬の契約がまとまっている以上、バリーマコール側にジャパンCを使うリスクは無い。
 インセンティヴがあってリスクがないとなれば、一般論で言うなら、馬の状態を見極める以前に遠征プランが決まっておかしくない。
 しかして、いつも以上に、コンデュイットの状態には気を配りたいのである。
2009年11月24日



◎ ウオッカ

距離適性疑問とか、東京向き云々よりもハイペース向きの馬ということで、結構考えたがこれにした。ルメールも魅力。デキは絶好。
ウオッカのJC追い切りの記事をつぶさにチェックした。 …申し分ない。
もし、ウオッカがウオッカでなかったら、ためらいなく買える。あれだけの東京巧者、さらに武でなくルメールと鞍上強化、本気度はMAXだ。
天皇賞のカンパニーは、現役の古馬最強だという見立てだったので、それと同じ上がり32秒9で上がったウオッカ、
カンパニー引退後は日本の古馬最強という見立てが必要かもしれない。天皇賞はどーみても脚を余してる。
個人的には、迷走を繰り返してきた陣営に対しての反発と人気に対する反発もあったので嫌うことが多かったウオッカだが、今回は軸。
距離の問題はあるがただのマイラーではないからな…ペースがきつくなるほど強さを発揮する馬だし、G2で負けてもらってG1で人気落としを狙う。
加えて、これが最後の勝つチャンスで、これを最後に有馬を待たずに引退してしまうかもしれない。
引退レースを意識した悔いの残らない(お釣りのない)仕上げをしてくるだろう。
でもって枠順確定。非社台のタニノギムレット産駒は干されてきたが、ウオッカは現在の日本競馬の人気を牽引してきた。
馬券の売り上げ伸ばすためにも、ウオッカを内枠に入れたのはJRAの配慮だろう。
だから去年の覇者と外国の最強馬は不利な8枠からの発走となった。というJRAの駆け引きが伺える。
この観点からの本命視だ。1番人気でも仕方ない。
今回は勝つための条件が全て揃った。
まとめると、

1)天皇賞のアガリ勝負から消耗戦シフトはペース適性からプラス 2)引退レースの仕上げ 3)枠順

雨降ったらどうするか?雨でも買うんだよ!名馬に雨は関係ない!
清水成駿はコンデュイットに◎を打っている。予想家として1番人気には◎は打てないだけだ。おそらく2番人気になっていたら◎を打ってくるはず。
レッドディザイアか立直ザクラウン、やや落ちてオウケンくらいだろ。マイネルキッツはキレ負け濃厚だしな…


○ コンデュイット
相手は億のボーナスがかかったコンデュイット。BC連覇は伊達じゃない。
ギングジョージは60.5キロ背負って1着。例のハーツクライが勝ったレースだ。凱旋門は59.5キロ背負って4着なら上出来。
返す刀でブリーダーズカップ勝ち。50年に1頭の名馬といわれるシーザスターズに次ぐ名馬。
しかし…BCターフとJCのレース間隔は中2週の強行軍。さらに8枠をツモらされた。
そしてJCのレコードよりもBCターフのタイムは遅いので評判ほどではないとみた。ウオッカよりの下の評価。
引退が確定して岡田スタッド入りする。それでも一応巨額なボーナスを取りに来るという観点で攻める。
外国馬の序列はコンデュイット>マシューサイド>ジャストアズウェル>インターパティション>シンティロ
インターパティションはダート馬の造りだから重馬場になったら注意。

▲ アサクサキングス
▲は絶好枠を引いたアサクサキングス。アサクサは今回好条件がかなり揃ってると思う。

△ レッドディザイア

古馬G1の最高峰のレースのペースにはさすがに戸惑うのではないかという読みがまずひとつ。
今回は馬のレベルも一部は最高峰で外国馬も超一流、リーチザクラウンかアサクサキングスがペースを作るので
緩みない流れとなるのは間違いなく、3歳G1と古馬G1のペース差を経験するのは軽量でもキツすぎる。
また、秋華賞の反動が怖い。あんだけ渾身の仕上げで望んだ秋華賞、相手もブエナビスタと強豪ぞろいだった。
エリザペス女王杯を回避せざるをえないほど消耗は激しく、まだ立ち直るには時間がかかるとみて評価を落とした。
ガレガレの馬体も心配。


消 エアシェイディ

有馬は3着に好走したが、基本的に小回りで脚の残しやすい中山以外では用なしでいい。
来るかこないかがはっきりと分別しやすいので今回は安心して消し。


5.ウオッカ ルメール 正直、コンデュイットもアテにできないところがあるので、ウォッカの単勝は買う。

単勝 ◎ 3万
馬単 ◎→印 各500円
馬単 ○→◎ 1500円 ▲→◎ 500円
3連単 ◎=○=印 各500円(28点)

計 5万
16.コンデュイット ムーア
1.殿様キングス 岩田
4.6.8.9.10.18

≫結果

ウオッカ大炎上! ツモっ!

1着 5.ウオッカ
2着 10.オウケンブルースリ
3着 4.レッドディザイア

単勝 5 3万×3.6=10万8000円
馬単 5→10 500円×20.2=10100円
計 11万8100円

かなり際どい写真判定の結果、ウオッカがJC馬になった。
ルメールの好騎乗というよりも、馬の力、やっぱハイペースには強いウォッカだった。
先行馬にはきっつい流れ、前で残ったのはウオッカだけ。
先団にいたリーチザクラウン、アサクサキングス、エイシンデピュティ、ヤマニンキングリーはペースに根を上げて全滅。
2、3着は4コーナーから追い上げてきた馬の瞬発力勝負になった。
オウケンブルースリがアガリ最速の34.1、レッドディザイアはbQの34.7、ウォッカは34.8だった。