■ 解説
父ニジンスキーは最後のイギリスクラシック三冠馬で、母フォアシアーはアメリカで走り3勝を挙げた競走馬である。
1980年、この両親の間にクレイボーンファームで生まれた。1歳下の全弟にセクレタリアトステークス(G1)に勝ち、日本に種牡馬として輸入されたヴィジョンがいる。
初期の頃は早熟なマイラーが目立ったが、晩年になってジェネラス(イギリスダービー馬)や、マリエンバード(凱旋門賞馬)を出した。
引退後は当初早熟傾向が強いと見られていたが、1991年にはジェネラスが英愛ダービーとキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスを制し、
同年サドラーズウェルズから種牡馬ランキングトップの座を奪取した。
その後も凱旋門賞馬マリエンバード等を輩出しニジンスキーの後継種牡馬の1頭となっている。
日本にも持ち込み馬や外国産馬として多数の馬が導入され東京優駿(日本ダービー)に勝ったフサイチコンコルドを始め5頭がG1馬となった。
そのため日本で人気が高く、前述のジェネラス、マリエンバードの他テンビー等が日本に輸入された。1998年2月2日、心臓麻痺により死亡。
母父としても大成功。特に日本との相性が良く、他にもシルクフェイマス、チャクラ、アドマイヤジャパンなどを出している。
種牡馬の持ち味を尊重しつつ、自身の長所である持続力あるスピードや成長力を伝えている。
仕上がり早く新馬から走り、成長力は個々によって違う。
ローカル短距離専門の早熟馬が結構いる。
休み明けはよく走り、実力馬の2〜3ヶ月の休養明けは狙える。
その分叩いての上積みは期待できず、また使い詰めるとよくない。
ダートは苦手。
■ 代表産駒