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ハイペリオン系

■ 特徴


■ 解説

 1930年代のイギリス生産界は、強力な遺伝力を持つ種牡馬を渇望していた。そこに颯爽と登場したのが、英ダービーをレコードで勝ちしたハイペリオンだった。
 たしかにその遺伝力は素晴らしく、産駒は5大クラシックを全制覇。1940年〜54年にかけて6回にわたり英リーディングサイヤーとなった。

 また。その血はまたたく間に世界に伝播し、それぞれの国で父系を繁栄させた。
 本質はステイヤー血統だが、近代競馬に要求されるスピードも内在していたことが繁栄につながった。

 ハイペリオンの支流父系としては、オリオール系、オーエンテューダー系、ロックフェラ系、フォルリ系が有名である。
 オリオールはエリザベス女王の所有馬で、キング・ジョージVI&クイーン・エリザベスSなど7勝した名ステイヤーだった。
 種牡馬となっても一流のスタミナを伝え、セントパディ(英ダービー)、セントクレスピン(凱旋門賞、輸入種牡馬)を出している。
 オーエンテューダーは父子2代の英ダービー馬だが、種牡馬としてはスタミナよりもスピードを伝えた。
 後継ではアバーナントとテューダーミンストレルが成功し、ともにマイラー血統として栄えた。
 ロックフェラは二流の競走馬だったが、種牡馬としては母系の良さを伝えて成功し、日本の競馬にも高い適性を示した。

 とくにチャイナロックは力強いステイヤー血統として成功し、
 ハイセイコー(皐月賞)、タケシバオー(天皇賞)、アカネテンリュウ(菊花賞)ら数多くの一流馬を出した。
 またハイセイコーは種牡馬となってカツラノハイセイコ(日本ダービー)を出している