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コロナドズクエスト

■ 特徴


コロナドズクエスト編 Part1

 今週はコロナドズクエスト産駒を見ていこう。まだ4歳世代が初年度産駒ということで、出走数は少ないが、徐々に上級条件でも顔を見せるようになってきた。

 基本はS系(M3タイプの闘争心系)で、強引に一本調子に走る。ただ体力の継承は比較的しっかりしているために、一本調子なS系にしては、それほど成績に波のあるタイプでもない。

 したがって、そのクラスのペースに慣れて好調期になるとそれほど大崩れせずに、似たような着順を続けやすい。ドリームクラウンという産駒は、5戦連続500万で3着以内を続けた後、8着に1度崩れたが、その後、3着、1着と、ほとんど崩れることなく500万を勝ち上がった。ただ、続く1000万への昇級戦では12着と大きく崩れる。一本調子に体力を伝達させるので、クラスが上がると流れに戸惑うのだ。鮮度のプラス以上に「戸惑い」のマイナス要因の方が大きいというのは、M的に見れば比較的珍しいタイプになる。

 ただその後の1000万では、6戦連続4着以内を続け、過去最高馬体重になって太目で9着に崩れた後、絞れた次走で1000万を勝ち上がった。慣れて好調期になると淡々と体力を出し続けるというのが特技である。したがって、前走同級で1、2着だった馬の成績は回収率を含め、安定している。しかし、昇級戦では複勝回収率で40円を割るという惨憺たるものになっているのだ。

 昇級で狙うなら、勢いのある段階の馬が好ましい。まだデビュー間もない馬や、休み明け間もない馬などだ。逆に言うと、昇級に時間が掛かったタイプの昇級初戦はより期待値が低いということである。


コロナドズクエスト編 Part2

 もちろん、そういうタイプだから相手が弱くなって流れが単調になる降級戦では安定していて、特に単勝回収率が高い。

 ただ、前走7着以下に惨敗した馬の期待値が高いという、異なる側面も持っていることには注意したい。

 これはコロナドズクエスト産駒の得意技の1つ、「短縮ショック」への食いつきの良さが、惨敗馬の急変に一役買っているのだ。

 短縮馬の複勝回収率は90円に近い。逆に延長馬の複勝回収率は40円台である。S系ということもあるが、なんと言っても、距離短縮の穴に妙味があるわけだ。

 特に芝はその傾向が顕著で、距離短縮だと100円近い複勝回収率だが、距離延長は10円台になってしまう。芝なら、断然、距離延長より短縮という種牡馬になる。

 ムラマサノメイトーという産駒は、前走芝1600mを14着惨敗後に、直線1000mで10番人気1着と大激走している。短縮幅が大きいと、より大穴の期待が膨らむタイプだ。また、短縮ショッカーの効きも良い(前走先行した馬が短縮で出走する形)。つい先日もCBC賞でエイシンタイガーが短縮ショッカーで、5番人気で2着と好走している。


■ 代表産駒