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フレンチデピュティ

■ 特徴

■ 解説

 引退後は、現地で種牡馬入りした。その後、輸入産駒のノボジャックやクロフネらの活躍を受けて、2001年に社台グループが輸入した。
 輸入後に、現地に残してきた産駒から2002年のエクリプス賞の最優秀古牡・セン馬に選ばれたLeft Bankなどが活躍している。

 2004年に日本での産駒がデビューし、JRAファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝いた。
 また、2歳総合ランキングでもサンデーサイレンスに次ぐ2位となった。
 日本産の産駒からは、2006年にフレンドシップが交流G1初制覇。2007年にピンクカメオがNHKマイルカップで中央のG1級競走を制している。
 続く2008年にはレジネッタで初のクラシック競走を制すると、今度はアドマイヤジュピタが天皇賞・春を、エイシンデピュティが宝塚記念を制するなど、順調に活躍馬を送り出している。

 産駒の勝ち上がり率は高く、芝・ダートを問わず活躍し、重馬場も苦にしない傾向にある。
 短・中距離の競走を得意とする産駒が多いが、母父にリアルシャダイを持つアドマイヤジュピタが天皇賞・春を勝ったように、母系によっては長距離もこなす産駒もいる。

 また、フレンチデピュティはノーザンダンサー系の中でも特に北米を中心に発展したヴァイスリージェント系であるため、
 日本国内の繁殖牝馬に対しても近親交配の度合いが高くなりにくい利点がある。仮にノーザンテーストを父に持つ牝馬に交配しても、
 ノーザンダンサーの3×4のクロスが発生するに留まることになる。
 なお、現在でも日本国内屈指の勢力といえるサンデーサイレンス牝馬との配合からレジネッタを出しており、今後の主流となる可能性のある血統のひとつである。

 既に産駒のクロフネからも、GI馬で種牡馬のフサイチリシャールが出ており、父系は広がりを見せつつある。

 輸入後の初年度産駒からアンブロワーズやライラプスが登場し、2004年の2歳ランクは2位。
 さすがにクロフネを出したGI血統だ。

 ダートを得意としながらも芝もこなせる兼用型。ベストはダート1400あたり。
 距離適性も幅がある。
 道悪ダートの成績がアップするのもデピ系の特徴。
 中でも東京ダート1400〜1600のズバ抜けた成績が目を見張る。
 NHKマイルカップのワンツーにしろ、スピードに乗りやすい東京のマイルは芝ダートともにターゲットゾーン。
 一線級以外は芝で詰めの甘さが目立ち、2、3着を重ねる馬が多い。

 日本で走っている馬をみる限り、テンのダッシュ力に欠けるため、外枠から徐々に先団に向けて進出する。
 持続力ある脚を生かしたレース、クロフネのようなレースがベスト。
 素軽い先行スピードを持ち、好位からの抜け出しが得意戦法で、レースぶりには安定感がある。
 ダートの人気馬の信頼度は高い。

 砂を被ったり、揉まれるとかなり嫌がる素振りを見せる馬が多く、内枠では割引が必要。

 下級条件の弱いものイジメや格下に対してはめっぽう強く、好時計圧勝をよく見るが、
 自分より強い馬に喰らいつく根性や底力はないので、昇級して惨敗したら、巻き返しは困難だろう。

 使い込まれると成績が下降する傾向もあるからレース間隔は詰めないほうがいい。

 ブライトトゥモローはデヒア産駒のケイアイガードと似たタイプで小回りの中距離がベスト。
 ナチュラルメイクは芝ダートともに惨敗続き。こうゆうどっちつかずの馬は重のダートに向くはず。


■ 代表産駒