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マッチェム系

■ 特徴


■ 解説

 ゴドルフィンアラビアンから数えて3代目、1748年に生まれたマッチェムは偉大な競走馬ではなかった。
 しかし種牡馬としては優秀で、さらに後継種牡馬も次々と育った。このうち1767年に生まれたコンダクターの子孫が発展し、今日まで父系血脈を残した。
 他の後継種牡馬の子孫は早くに絶えてしまい、残ったのはこのコンダクターの系統のみである。

 それがこの父系の発展をかぼそいものにしていたが、1853年、マッチェムから数えて8代目のウエストオーストラリアンがイギリスの初代三冠馬に輝いて、飛躍するきっかけをつかんだ。
 後世、この系統からハリーオン(1916年の英セントレジャー馬)が誕生し、種牡馬としても成功。
 それをプレシピテーションが繁栄させて、1950〜70年代の欧州においてなかなかの勢力を誇った。
 この時代の代表馬にはササフラ(凱旋門賞)、サンタクロース(英ダービー)がいる。ただ、これ以後は後継がなかなか育たず、この系統のマッチェム系はすたれていった。

 同じウエストオーストラリアンの仔でも、アメリカに渡ったオーストラリアンの子孫は、今日も活力を維持している。
 オーストラリアンの仔のスペンドスリフト(1879年のベルモントS優勝馬)は、後継種牡馬となって大成功し、
 さらにその仔のキングストン、ヘイスティングも米リーディングサイヤーに輝いて、今日に至る発展の基礎を築いた。
 マッチェム系がアメリカという新天地を得て、復興への足がかりをつかんだのである。

 そして1917年、スペンドスリフトから数えて4代目に誕生したのが、アメリカが誇る歴史的名馬マンノウォーだった。
 マンノウォー系はかなり少数だが、スピードを持続させるのが最大の持ち味。
 前に行けば飛ばしてバテにくいタイプの馬が多く、差せばズブい代わりにジリジリと伸び切るようになる。
 道悪は芝もダートも大の得意。


■ 小系統