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ノボジャック

■ 特徴

■ 解説

 ノボジャックは僚馬ノボトゥルーとともに日本全国のダーと短距離重賞を渡り歩いた「流浪の賞金稼ぎ」
 母父アフリートと、母系も軽く、産駒は仕上がりの早いスピード型。


■ マイナーな名血の時代?

 天皇賞・秋はミラクルアドマイヤ産駒のカンパニーが優勝。

 ミラクルアドマイヤは父がトニービンで母父がサドラーズウェルズ。名血種牡馬で配合されているのだが「実は名血だけれども、産駒の数が少ないマイナーな存在」の種牡馬は、個人的にはとても気に入っている。

 ミラクルアドマイヤ産駒の人気別成績を調べてみても、当日1〜7人気に支持されたケースでは、すべてのレンジでプラス回収率を実現している。

 産駒数がさほど多くないマイナーな存在のため、人気にはなりにくいのだが、実は名血なので潜在能力を秘めている馬が多いことを示すデータといえる。

 メジャーな血統馬は、血統をさほど知らなくとも名血とわかるが、マイナーな種牡馬は血統をある程度は知る必要があるので、おいしい配当を得られるケースが多い。

 「工場と原材料は一流ブランドと実は同じ製品だけれども、ブランド名は使わないのでお値段据え置きの製品」を買っているようなお得感を馬券で味わえるのだ。

 たとえば、10月の競馬ではノボジャック産駒の活躍が印象に残った。

 ノボジャック産駒は10月の京都ダート1200m〜1400mでキリシマウイングとフリークヒロインの2頭が出走したが、2頭ともに2桁人気で3着に激走したのだ(出走機会は3回)。

 以前のコラムでも紹介したが、ノボジャックはフレンチデピュティとアフリートというダートの名血で配合されており、JRAでの勝ち上がり率も極めて高い。人気にもなりづらいため、非常に期待値の高い種牡馬だ。

 ちなみに、今開催の京都ダート1200〜1400mはノボジャックの父にあたるフレンチデピュティの産駒、そしてフレンチデピュティ産駒のクロフネの産駒も好成績を収めている。

 この3種牡馬は、前週までの4週間すべての週で2頭以上の馬券対象馬を出し、すべての週で複勝回収率はプラスを記録、うち3週は200%を越える回収率を記録していた。

 ノボジャック産駒の連続激走はフレンチデピュティの血を持つ馬が走りやすい馬場状態も味方していたわけだ。

 なお、3連単が800万馬券となった10月11日の1レース(京都ダート1200m)も、12人気で勝利したトシギャングスターはクロフネ産駒。15人気で3着だったフリークヒロインはノボジャック産駒だ。

 しかし、天皇賞・秋のカンパニーは、今の東京芝に向いた血統であったことも勝因のひとつであろうが、個人的には衝撃的な優勝劇であった。
 
 GIレースともなると、人気薄で走るのも、SS系のメジャー種牡馬、母父サンデーサイレンスが圧倒的で、実績はあるけれどもマイナーな種牡馬は人気でも走らないケースが多いからだ(終わってみれば、人気薄で激走したのは母父SSではあったが)。

 今後のGIも条件戦のような発想が通用するのかはわからないが、マイナーな名血狙いは、未勝利戦、条件戦では非常に効果的な戦術である。


■ 代表産駒

 なし