■ 解説
「ノーザンダンサー系 その他」
まず、ビーマイゲスト-ダンスホール(ミッキーダンス、マウンテンストーン、シンボリオレゴンなど)、そしてペンタイアのラインについて。
皆さんならすでにお分かりで今さら書くこともないとは思いますが、スピード不足で重さのある血統ですね。
基本的にはローカル得意、荒れ芝得意。オーストラリアではクラシックホースを出しましたが、
日本ではB級止まりでしょう。なおペンタイアはダートの短距離でも、低レベルメンバーなら、スタミナが幸いして中途半端に粘ることがあります。
ノーザンベイビーの系統はスリルショー(マイスタージンガー、タイキブライドルなど)くらいしか入っていませんね。そのスリルショーの子もかなり少なくなりました。
ダートがあまり巧くなく、ローカルの芝の中距離が稼ぎ所となっています。
最後に坂のあるコースでは今や黙って消していいのでは。逆にローカルなら積極的に狙いたいです。
トライマイベスト-ワージブ、ラストタイクーンの血は今でもよく目にします。
特にラストタイクーンはオースミタイクーン(母父マスターダービー)を嚆矢に活躍馬を細く長く送り込んでいます。
他にはアローキャリー(母父サンキリコ)、サダムブルースカイ(母父プルラリズム)、オースミブライト(母父モーニングフローリック)、
それから直子ビッグストーンの産駒であるメイショウドトウ(母父アファームド)。
どの系統とも和合性がありますが、自身がネアルコの強いインブリードを持つからか、
産駒にもインブリードが出る配合(必然的にノーザン系牝馬との配合が多くなりますが)をすると、
距離が持たない傾向があります(例・アローキャリー、サダムブルースカイ、ユキノスイトピー)。
また洋芝が滅法得意で、特に阪神での走りは信頼できますが、ダートは大きくマイナスです。
エルグランセニョール-ロドリゴデトリアーノの系統は、エリモエクセル、ミヤギロドリゴ、マイネルコンドル、イブキヤマノオーなどを見れば分かるように、
とにかく時計のかかる状態に強く、速さに欠ける代わりにしぶといタイプの子が多いです。高速馬場では割り引きですが、開催後半で芝が荒れてきたら好走する。
かといってダートはあまり向きません。
ノーザン系にはこういうタイプのラインが多く、芝で時計対応できないからといってダートが良いか・・・
と思うとむしろダメなタイプが多いですね。
ダートと言えば最後になりましたがトップサイダー-デュラブ、アサティスのライン。
ここはもう言うまでもなく、ダートでだけ買っておけばいい系統です。アサティスももう盛りを過ぎていますが、
低レベルの中距離戦なら3歳、2歳の産駒でもまだ活躍の余地が有ります。
ウイングアローやスマートボーイ級の馬は、中央ではもう出てこないのではないかと思います。