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ラムタラ

■ 特徴


■ 解説

 ラムタラ(Lammtarra)は、1992年2月2日に、父Nijinsky II、母Snow Bride(母父Blushing Groom)の間に生まれた、アメリカ産の栗毛の牡馬。
 現役時代はアラブ首長国連邦の構成国ドバイの王家であるマクトゥーム家の所有馬で、その馬名はアラビア語で「見る事ができない(ほど速い)」という意味である。

 1994年の2歳時に、イギリスで1戦1勝。しかし所属厩舎の調教師であるアレックス・スコットが元従業員のオブライエンという男に射殺され、転厩を余儀なくされる。
 明くる1995年、ダービーに向けて調整中の3月に突然肺の感染症を罹病し、やむなく3歳の初戦としてぶっつけでエプソムダービーに出走することになる。
 ところがそんな悪条件をはねのけ、2分32秒31のレコードで快勝。続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスはペンタイアらを破り完勝。
 さらに凱旋門賞までも制し、史上初めて無敗でヨーロッパ三冠を達成した。

 たった1戦のキャリアでダービーを制したこと、そして4戦4勝、無敗で駆け抜けたこともあり、馬名との連想から奇跡の名馬と呼ばれた。
 その直後に引退をし、種牡馬生活に入る。翌年、日本の日高のグループが約40億円で輸入し、現在は日本で種牡馬生活を営んでいる。
 「40億円」という額から見ると、現在の産駒実績は芳しくないように見えるが、
 ナリタブライアンでさえ(急死したことを考慮しても)重賞勝ち馬を出せず失敗に終わったことから見ると、やや成功の部類に入るだろう。
 2002年9月14日には阪神競馬場の特別レースをラムタラ産駒で3連勝したこともある
 (ミレニアムスズカ、イングランドシチー、メイショウラムセス。最終の特別レースもラムタラと同じNijinsky II産駒のマルゼンスキー産駒ミカダンディーが勝ち、Nijinsky II系種牡馬がこの日の特別レースを総なめにした)。