■ 解説
サッカーボーイの現役時代は驚異の中距離レコードメーカー。
”弾丸シュート”と形容された凄まじい瞬発力を見せた名マイラー。
サッカーボーイ自身は、現役時代マイルから中距離で活躍したが、血統はサンクタスからファイントップに遡る長距離血統で、
ヒシミラクル、ナリタトップロード、キョウトシチー、アイポッパー、ゴーゴーゼットなど長距離馬を多数輩出し、
中央競馬で1600mの重賞を勝ったのはブルーイレヴン一頭である。
牝馬の代表産駒は秋華賞馬ティコティコタックがいる。
また母の父としてもツルマルボーイ(安田記念)、チョウサン(毎日王冠)、メジロマイヤー(きさらぎ賞、小倉大賞典)、マイネルキッツ(天皇賞・春)を送り出し成功している。
産駒のヒシミラクルはダンス産駒やタップダンスシチーを連れてきて、サンデー産駒を沈ませるという特徴がある。
ブルーイレブンもタップダンスと一緒に好走し、スーパージーンは好走するとやはりサンデー産駒が沈む。
宝塚記念でもこのパターンがあった。
サンデー得意の瞬発力勝負とは対極の持久力勝負で発火のスイッチが入り、ドカンと来る。
それは叩き3〜4走目だったり、外人・地方騎手だったり、坂の減速がない京都やローカルだったり。
このパターンがまた再現したら憶えておこう。
夏に成長し、夏秋に稼ぐというディクタス譲りの成長曲線もある。
ローカル好走馬を「平坦が向いたのだろう」などと決めてかかると秋の中央開催でも続けてやられる。
平坦巧者(地力が付くと坂もお構いなし)。
半年以上の長期休養明けは買えない。
使い詰めると良くないので軽く間隔(中3週以上)を取りながら走ると良い(ただし2〜3歳は別。下級条件から叩かれつつ上昇する)
重賞1〜2戦目に要注意。能力のある馬はここで結果を出す
激走後の反動に注意。
道悪は斬れ味が殺されて不振。冬の芝も成績が落ちる。
ダートは阪神が得意で、京都の勝利数と大きな差があることに注目。
中京ダート2300や札幌ダート2400などの長距離も持ち場にしている。
新馬戦は苦手としている。3歳新馬・未出走戦はあまり買えない(初戦は走らず叩いて変わる馬が多い)
5歳6歳で完成する晩成血統。
■ 代表産駒
■ 系統図
Fine Top (牡 1949年) *トピオ (牡 1964年 黒鹿) Sanctus (牡 1960年) |サンシー (牡 1969年 黒鹿) ||サクライツトー (牡 1982年 黒鹿) ||トウショウバルカン (牡 1986年 青鹿) ||ニツポースワロー (牡 1981年 青毛) ||ハツノアモイ (牡 1981年 鹿毛) ||トウシヨウサミツト (牡 1982年 青鹿) ||ニツポーハヤテ (牡 1978年 黒鹿) ||ミヤマユーホー (牡 1980年 黒鹿) |ゲイサン (牡 1969年 鹿毛) |*デイクタス (牡 1967年 栗毛) ||メジロデリー (牡 1985年 栗毛) ||ムービースター (牡 1986年 栗毛) ||キングイール (牡 1985年 黒鹿) ||ナスノタイザン (牡 1982年 鹿毛) ||スクラムダイナ (牡 1982年 鹿毛) ||サツカーボーイ (牡 1985年 栃栗) || キョウトシチー (牡 1991年 鹿毛) || ナリタトップロード (牡 1996年 栗毛) || ゴーゴーゼット (牡 1991年 鹿毛) || ヒシミラクル (牡 1999年 芦毛) |Dictus (牡 1967年) | Magwal (牡 1979年) Topyo (牡 1964年)