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ティンバーカントリー

■ 特徴

■ 解説

 父はウッドマン、母フォールアスペンは数多くのG1競走優勝馬、重賞優勝馬を輩出している。アメリカで現役生活を送った後、種牡馬として日本に輸入された。
 1994年6月のメイドン(未勝利戦)でデビューし3着。この後3戦目で初勝利を挙げると次走バルボアステークス(G3)に勝ち初重賞制覇を飾る。
 G2競走3着の後シャンペンステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルとG1競走を連勝。この活躍が評価され、エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出された。
 1995年は勝ちきれない競馬が続き、3戦して3着、2着、4着という結果だった。次のケンタッキーダービーでもサンダーガルチの3着に敗れる。
 だが次走プリークネスステークスでは一転変わり身を見せ、最後の直線コースで鋭く伸び優勝を飾った。
 この後ベルモントステークスを目指したが熱発で回避。さらに屈腱炎を発症していることが分かりそのまま引退した。引退後は種牡馬として日本へ輸入された。


 ティンバーカントリー産駒は早熟傾向あり。
 そして、とにかくゴツイ。500キロを超える大型馬が多くパワーで押し切る競馬が得意。反面、ゴツさが飛躍の妨げになっている。
 500キロ以上の大型馬が多いにもかかわらず、新馬戦や休み明けに強い。反面、使われてからの良化が少ない。

 距離はダートの中距離、マイル〜千8がベスト。
 関東オークスで好走したトーヨーサンバを含め、ダートではいずれも公営競馬が好走の場。
 対して芝戦線では、アドマイヤドンにヤマカツリリー、スズノマーチ、トウショウナイト。過去にはレディミューズもいる。
 中央のダート上級クラスでは過信は禁物で、本来は芝向き。
 これはハイペリオンの強度のインクロス(スワップスの4×3)、マンノウォーのインクロス(ウォーアドミラルの5×4)、を持ち、
 しかも父も母も強度のインクロス(父はナスルーラ、母はハイペリオン)で作られていることが理由ではないだろうか。
 だから、ダートのイメージに反して、本来は芝向きの血統であるので、狙いはむしろ芝。ただし上級条件では厳しい。
 ヤマカツリリー(母・エ女王杯馬リンデンリリー)、アドマイヤドン(母・二冠馬・ベガ)、レディミューズ(母・マイルCS馬シンコウラブリイ)の共通してるのは母系が良血というところ。
 だから芝馬は「母系の良血」が飛躍の条件となる。

 走る馬と走らない馬の差が激しい。
 走る馬はアドマイヤドンやヒシアトラスのようにレースが上手。走らない馬は未勝利や500万でモタつく馬はとにかくズブい。
 ヒシアトラスは砂の深い中山のダート1800mをかきわけて、2番手から早め先頭で決める競馬が得意。同様に阪神の1800mも得意。
 逆に京都ダート1800mだと速い脚が不足して、取りこぼすことが多い。
 深いダートが得意で、浅いダートで弱く、一雨降った湿った脚抜きの良いダートで弱く、水浸しのグチャグチャのダートではパワーが活きるので強い。
 だから、砂の深い交流重賞は得意だ。(トーセンジョウオー)
 中央なら、中山1800か阪神1800で買いで、砂の浅い京都1800では消し。札幌や中京なども向く。
 ダートの1400は苦手。
 走らない馬のブリンカー初戦は積極的に買いたいが、ブリンカー2戦目以降は徐々に効果が薄れていくので初戦以上の走りは求めない方がいい。

 先行・好位といったしぶとさを生かす脚質が基本で、切れ味とは無縁なため、積極的な騎手やペリエのような追える騎手が良い。

 精神力がない。先行してなだれ込むタイプが多いせいもあり、
 弱い馬相手には強いが、キツい相手ではすぐ諦めるので、昇級初戦などは凡走しやすい。先行してバテないタイプが多い。


■ 代表産駒