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京都記念(G2)

京都記念・男の解の公式 G2レベルなら「古馬優勢」

過去5年の連対馬10頭中、9頭が「母父サンデーサイレンス」か「父父サンデーサイレンス」の重賞はどれでしょう?

A弥生賞 Bきさらぎ賞 C京都記念

○問題2。正解はCの京都記念。弥生賞やきさらぎ賞もサンデーサイレンス持ちは強いが、これらクラシックの前哨戦はノーザンダンサー持ちもそれなりに健闘できる。

10頭中9頭までの独占は京都の古馬GIIならでは。

■ 傾向

昭和17年に創設された重賞競走で、昭和58年までは毎年春秋の年2回施行されていた。
創設当初は2400m〜3500mで争われていたが、昭和27年以降は2000m〜2200mの中距離戦となり、昭和44年から2400mに、さらに平成6年から距離が2200mに変更された。
また、平成6年には負担重量も創設以来続いていたハンデキャップから別定に変更されている。

年度 1着 2着 3着 ラップ メモ 勝負
結果
2012年 トレイルブレイザー 5歳 ダークシャドウ 5歳 ヒルノダムール 5歳
12.6 11.7 12.0 12.0 12.0 12.2 12.4 12.0 11.3 11.8 12.4
×
2011年 トゥザグローリー 4歳 メイショウベルーガ 6歳 ヒルノダムール 4歳
2010年 ブエナビスタ 4歳 ジャガーメイル 6歳 ドリームジャーニー 6歳
2009年 アサクサキングス 5歳 サクラメガワンダー 6歳 ヴィクトリー 5歳
2008年 アドマイヤオーラ 4歳 アドマイヤフジ 6歳 シルクフェイマス 9歳
2007年 アドマイヤムーン 4歳 ポップロック 6歳 トウショウナイト 6歳 13.1-12.1-13.4-12.6-12.5-13.1-12.8-12.0-11.6-11.4-12.6=2.17.2 雨・やや重 ×
2006年 シックスセンス 4歳 サクラセンチュリー 6歳 マーブルチーフ 6歳 12.9-10.9-12.6-12.8-12.3-12.1-12.0-11.9-11.5-11.6-12.9=2.13.5
2005年 ナリタセンチュリー 6歳 トウショウナイト 4歳 ヒシミラクル 6歳 12.9-11.5-12.6-12.6-12.5-12.8-12.6-12.0-12.1-11.7-12.4=2.15.7 雨・重馬場
2004年 シルクフェイマス 5歳 テンザンセイザ 6歳 タガノマイバッハ 5歳 12.9-11.3-12.4-12.3-12.4-12.5-12.3-11.5-11.4-11.6-12.2=2.12.8
2003年 マイソールサウンド 4歳 イブキガバメント 7歳 トウカイパルサー 7歳 13.2-11.3-13.3-12.8-12.8-12.8-12.4-12.1-11.8-11.8-12.2=2.16.5 雨・やや重
2002年 ナリタトップロード 6歳 マチカネキンノホシ 6歳 テンザンセイザ 4歳 12.8-11.5-12.7-12.5-12.2-12.1-11.8-11.4-11.6-11.5-11.7=2.11.8
2001年 マックロウ 4歳 アグネスフライト 4歳 ナリタトップロード 5歳 12.8-10.7-12.1-12.2-12.0-12.3-12.9-11.9-11.9-11.8-11.7=2.12.3

4歳と6歳が好成績だがG2レベルなら「古馬優勢」
4歳馬と6歳馬の成績が良いというのが京都記念の傾向。
4歳の成績が良いのは、古馬に追いついてきた、世代交代から当然の流れと言えるが、
6歳の成績が良いということはどういうことか。ハンパなレース経験が浅い4歳ではまだ古馬の相手にならない。
現に勝っている4歳は抜けた素質を備えた馬が多い。(例)ブエナビスタ、アドマイヤムーンはG1馬。
4歳で京都記念を勝ったアドマイヤムーンは3歳で札幌記念を勝ち、天皇賞で3着という実績があった。
つまり古馬戦がすでにキャリア3戦目だったわけだ。
2006年まで遡ると、トゥザグローリー・ブエナビスタ・ヒルノダムール・アドマイヤオーラ・アドマイヤムーン・シックスセンス、すべて素質馬。
また、2011年は6歳のメイショウベルーガが2着だったが、
最強とも言われた4歳世代ですら2着食い込みを許してしまったのは経験の差という見方もできる。
つまり、京都記念はG2レベルの馬なら「古馬優勢」ということが言える。

1枠の馬に注目
京都競馬場の芝2200mは、外回りコースで行われる。
その枠番別の成績を過去10年分調べてみると、1枠の好成績ぶりが目立つ結果となった。
同じ内枠でも、2枠と3枠の数字を大きく上回っているのは不思議な傾向といえる。
1枠に入った馬に注目してみるのも面白そうだ。

名誉挽回レース
過去10年の連対馬を対象にみてみると、近4走内で2番人気以内に支持されていたにもかかわらず、
4着以下に敗れた馬が巻き返している例が多く見受けられている。
人気に応えることのできなかった馬が名誉挽回とばかりに頑張るのが、京都記念という舞台なのかもしれない。


1番人気は100%連対
過去5年(3−2−0−0−/5)

ノーザンFが4勝

前走は有馬記念組
過去5年(3−2−2−5/12)

■ 回顧(2007年)

アドマイヤムーンの強さが目立ったレースでした。
ポップロックとトウショウナイトにとっては、もう少し距離が必要でしたね。
まあ、結局、ドバイに遠征する2頭のワン・ツーとなったわけで、素直にこの一点で勝負していた方が儲かったという結果でした。
天気予報通り西はあいにくの雨。
トウショウナイトやポップロックにとってはありがたい馬場コンディションのレースだったはずですが、勝ったのはアドマイヤムーンでした。

アドマイヤムーンはG1未勝利ながら59キロの斤量。
4歳馬は56キロがベースですから、獲得賞金だけで3キロも背負わされたことになります。
前走の香港Cの2着の賞金がいくらかわかりませんが、結構な額だったことが推測されます。
過去10年、4歳馬で59キロ以上を背負ったケースは1度もなく、やってみなければわからないという感じでしたが、普通は厳しいと思うところです。

ところが、実際のレースは馬場も斤量も関係ないと言わんばかりの横綱相撲。
終始いつでも抜け出せる外目に位置し、4コーナーの入り口では前に行っていたトウショウナイトの直後にピッタリ。
直線は比較的馬場のいい外目に持ち出されると、迫力満点の末脚で一気に先頭に。
最後はポップロックにクビ差まで迫られましたが、着差以上の完勝だったように思います。

これで次走のドバイデューティーフリーが楽しみ。
国内においてもディープインパクトが引退した今、芝の中距離路線ではトップクラスに躍り出たのではないでしょうか。
春は宝塚記念、秋は天皇賞(秋)。このあたりは非常にチャンスではないか、と思わせる強い勝ち方でした。

ポップロックは有馬記念の時とは違い、中団以降に構えて外から差す競馬。そして、こちらも58キロを背負ってのレースでした。
有馬記念2着がフロックでないことを証明。
完全に本格化したようです。

トウショウナイトは3着。
G1で連対実績がある馬にまともに力を出されて完敗といったところ。
しかし、最後は内から迫った▲スウィフトカレントを交わして3着は確保。
最低限の仕事はしてくれました。

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