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2010年6月16日(水)

■ 川崎10R 関東オークス

≫出馬表

≫関東オークス

クール 11-3
元手

5600円

予定プール

30%

6.ショウリダバンザイ 5番人気
12.スターオブジュリア 6番人気

14.エレーヌ 4番人気
2.トーセンウィッチ 8番人気
4.ギンガセブン 10番人気
10.アドマイヤオンリー 2番人気
7.ナムラフェアリ 9番人気
E…K E…M
E…A
E…I E…C
E…F

過去10年で8勝・2着7回と圧倒的に優勢なJRA勢。
なのでまずは、JRA勢と地方勢のどちらが上か?ここから入らないと絞りきれない。
競馬ブックとGallopで見解がまったく逆になっている。

馬名 前走 2前 3前 4前 5前
シンメイフジ
アドマイヤオンリー 89 78 69 75 71
ナムラフェアリ 90 88 85 84
アイシークレット 92 87 84 86 80

芝戦しか経験していないシンメイフジは別として、JRA勢4頭の補正タイムは正直低レベル。
なぜ低レベルかと言うと、あおぎりSのタイムと比較してみればわかる。

あおぎりS 3歳1000万下 京都ダート1800m 雨 良馬場
馬名 性別 斤量 騎手 タイム 補正
タイム
1 ミラクルレジェンド 54 岩田康誠 1.51.2 105
2 ナリタスプリング 56 幸英明  1.51.4 103
3 ミッキーバラード 56 和田竜二 1.51.6 101
4 ソリタリーキング 56 浜中俊  1.51.7 100
5 メイショウツチヤマ 56 武幸四郎 1.51.8 99

関東オークスの過去の好走馬の前走成績を見ると、昇竜Sや端午SなどのOP実績かもしくはそれに準ずる実績が必須。
これに該当する馬は1頭もいない。
ダート馬3頭は1頭もオープンでの出走歴がなく、500万止まり。
シンメイフジにいたっては初ダート。芝からの転戦馬で初ダート馬は苦戦傾向だ。
なので、軸は「地方勢」とする。


◎ ショウリダバンザイ
ホッカイドウ競馬から大井に転厩すると、浦和桜花賞を含めて3戦2勝2着1回と、
いずれも連対を外さない見事な走りを見せている。
長い脚を使える馬、前走の東京プリンセス賞では出遅れて後方待機から早めに進出するも、
直線でさらに後ろにいたトーセンウィッチにアタマ差捕まってしまった。
浦和桜花賞でも大外枠からの完勝で一冠ゲット。
展開のアヤから足元をすくわれる形になったが、底力はアピール。
メイチの仕上げでこの後は休養だから、全力で勝負してくるはず。
追い切りの動きも申し分なく、小回り替わりもプラス。
このレースで3着以内となれば GRANDAME−JAPAN 3歳シーズンで2位となる。
牝馬三冠レースの最終戦で取り逃した1冠を狙う同馬としては勝負度が最も高いはずだ。
今回も首位争いは必至だろう。
先行馬ではないが、4角では常に5番手以内につけているところも軸にした理由。
直線の短い川崎でも力でねじ伏せて欲しい。

○ スターオブジュリア
デビューから3連勝した勢いで挑んだ東京ダービートライアルでぶーびー負け。
しかし1番人気を背負ってのもので、おそらく力負けではない。
そこから5番人気の東京プリンセス賞で3着に食い込んだレース内容が光る。
ハイペースの先行勢を追走し、積極果敢に早め先頭。
戸崎の3連騎乗で好勝負は必至。
キャリア5戦で実りある競馬が出来たので前走以上を見込んでもいいだろう。
今回は距離があるのでペースは落ち着くだろうから見せ場、それ以上のものが見れるかもしれない。
器用なタイプで、前に行ける脚があるのもプラス。この3着をフロック視することはできない。
ただ、新・公営のサンデーサイレンスと言われたゴールドヘイロー産駒に2100は2ハロン長い。
戸崎の腕を信頼して、4コーナーまで力を残しつつ先行するという読みに賭ける。
JRA勢が低レベルのここは再度チャンスありとみて、対抗以下には落とせない。

▲ エレーヌ
今年から実施されている牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」の対象レース3連勝を含め、
5連勝中と勢いに乗るエレーヌは注目の存在。
スプリング賞、新緑賞、留守杯日高賞、ル・プランタン賞、のじぎく賞、東海ダービーと5競馬場で重賞6勝を挙げている。
牡馬相手で遜色ない走りは、評価できる。
南関東は初めての参戦となるが、笠松→水沢→佐賀→園田→名古屋と全国各地を転戦して結果を残しており遠征への不安はない。
同厩のコロニアルペガサスが浦和の桜花賞で4着に入った。

浦和桜花賞
馬番 馬名 騎手 タイム 着差 上がり3F コーナー通過順 人気
1 8 11 ショウリダバンザイ 真島大輔 01:42.5 - 39.6 7-7-4-2 3
2 1 1 バックアタック 坂井英光 01:43.0 2.5 40.5 1-1-1-1 1
3 4 4 トーセンウィッチ 張田京 01:43.2 1 39.6 8-9-9-7 8
4 7 8 [笠]コロニアルペガサス [愛]吉田稔 01:43.2 クビ 39.9 9-10-6-5 5
5 6 7 ギンガセブン 本橋孝太 01:43.5 1.5 41 3-3-3-3 4
6 7 9 レギュラーサヤカ 町田直希 01:43.7 1 40.4 10-8-8-6 9

コロニアルペガサスは兵庫CSで牝馬最先着の6着だ。
このレースのレベルの高さはユニコーンSの結果から計れるだろう。

ユニコーンS
馬番 馬名 性齢 騎手 タイム 着差 上がり3F コーナー通過順 人気
1 2 2 [J]バーディバーディ 牡3 [J]松岡正海 01:59.6 - 38.9 4-4-4-4-1-1 1
2 8 11 [J]サンライズクォリア 牡3 [J]福永祐一 02:00.4 5 38.3 7-7-7-7-6-4 3
3 3 3 [兵]フィオーレハーバー 牡3 [兵]木村健 02:01.0 4 39.2 6-6-6-6-5-3 6
4 5 5 [兵]ハイパーフォルテ 牡3 [兵]田中学 02:01.1 クビ 38.8 10-10-10-10-7-5 7
5 6 7 [J]タマモアルプス 牡3 [J]藤岡佑介 02:01.2 1/2 41.4 1-1-1-1-2-2 4
6 4 4 [笠]コロニアルペガサス 牝3 [笠]吉井友彦 02:02.3 7 40 9-9-8-9-10-8 10
7 1 1 [兵]タガノパンデミック 牡3 [兵]下原理 02:02.6 1.75 40.4 7-8-9-8-8-6 11
8 7 10 [兵]フウリンカザン 牡3 [兵]川原正一 02:03.1 3 41.2 5-5-5-5-9-8 8
9 5 6 [高]リワードクラウン 牡3 [高]赤岡修次 02:03.8 4 39.3 12-12-12-12-11-11 9
10 7 9 [J]アースサウンド 牝3 [J]岩田康誠 02:03.8 ハナ 43 3-3-3-3-3-6 2

そしてエレーヌは、その馬より明らかに実力が上。
コロニアルペガサスを物差しにすればショウリダバンザイと同等の評価は当然。
比較は難しいが、時計的にもここでも十分勝負となるだろう。
前走も「着差以上に楽」という内容なら、左回り不安を割り引いても単穴の魅力がある。
左回りの中京の沈丁花賞9着だが、勝ち馬から0.9秒差まで追い込んでいる。
前走後は調子上向きとの話もあり最外枠となるもこの距離なら包まれる危険のある内枠より良いかも。
父ダイタクリーヴァはターントゥ系ということを考えると血統背景的には勝つまではどうか。

△ トーセンウィッチ
前走、東京プリンセス賞の直線。3頭の接戦を真ん中から抜けて華麗にゴールしたのが、トーセンウィッチ。
展開も味方した上に、鞍上の仕掛けたタイミングもドンピシャだった。
そんなパフォーマンスダウンの懸念があるなか、JRA馬と対抗できる力はあるのか?
そこでレベルを測るために過去の東京プリンセス賞のタイムを調べてみた。

東京プリンセス賞
回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手
第17回 2003/05/15 ディーエスメイドン 牝3 川崎 01:53.7 森下博
第18回 2004/05/21 ブルーロバリー 牝3 川崎 01:55.5 今野忠成
第19回 2005/05/12 テンセイフジ 牝3 川崎 01:55.5 石崎駿
第20回 2006/05/24 チャームアスリープ 牝3 船橋 01:53.9 今野忠成
第21回 2007/05/10 アグネスターフ 牝3 川崎 01:54.5 町田直希
第22回 2008/05/15 ブライズメイト 牝3 船橋 01:56.3 山田信大
第23回 2009/05/14 ネフェルメモリー 牝3 船橋 01:53.5 戸崎圭太
第24回 2010/05/20 トーセンウィッチ 牝3 船橋 01:55.1 張田京

これをみると、馬場差を無視するとおよそ平均レベル、例年並み。
第23回の優勝馬ネフィルメモリーはこのあと東京ダービーでサイレンとスタメンの0秒3差の4着だ。
第20回の優勝馬チャームアスリープは三冠馬でこれも格が違うという見方が出来る。
第19回の優勝馬テンセイフジは関東オークス馬でもある。
…となると、トーセンウィッチの時計は決して悪くはなく十分圏内だといえる。
相対的に見てJRA勢がロバ揃いなので余計に好走する可能性が出てくる。
ただ、内枠を引いてしまったので鞍上のハリタが馬込みを捌けるかどうかが不安。
それにスピードタイプのキンカメ産駒でこの距離は微妙では?
羽田盃で得た牡馬のペース経験、グレードレースで生きるかもしれない反面、直線が短い川崎では届かない危険性もある。
その分、印を落とした。仕上げは前走並。

△ ギンガセブン
東京プリンセス賞で主導権を奪って逃げたスピードは軽視できない。
名手・本橋がアイシークレットとの先手争いを制すれば、中距離のタップダンスシチー産駒、逃げ粘りがありそうだ。
チューリップ特別、さくら特別での優勝はあるが自分のペースでレースを進められた時のもので、
今回中央所属馬にも前へ行きたい馬がおりどこまで?
桜花賞、東京プリンセス賞ともに5着。
いずれも正攻法のレースで、敗れたとは言え積極性は評価できる。流れ次第では穴で一考。

注 アドマイヤオンリー
前走の500万下は、大方が勝ち上がった後のレースで、若干低レベル。
実績面では強調できないが、デビューが遅かった事と近2走500万クラスながら連勝している勢いも加味して中央では筆頭格。
先行力を生かして残ってしまう可能性もある。
逃げても番手に控えても良く、この春になって馬が良くなってきた。
2勝とも左回り、過去に実績のあるクロフネ産駒と、強調材料が多い。
3歳牝馬全体のレベルから今どの位置にいるか?疑問なので、この程度だろう。
そもそもJRAってだけで人気しすぎ。押さえ程度にとどめたい。

注 ナムラフェアリ
JRA7戦2勝。勝ち鞍は2勝ともダート。ダート1800m1分54秒8は、平凡だがメンバー中最速の持ち時計。
ダートのOP特別で馬券になっているタイムカード相手に0.7差っていうのも、このメンバーでは威張れるのか?
スタート下手な馬で、中団〜後方からの差しとなるが、早めに動けば川崎なら問題なかろう。
しかし500万下の勝ち時計が同日の未勝利より遅く、レベル的に厳しそうだ。
上積みがある可能性はあるが、タヤスツヨシはサンデーの仔、サンデー系はこのレースに適性がない。
また、オオバ→勝浦の乗り替わりはレベルダウンなのであまり開拓はないが、シンメイフジ消しならギリギリ拾うか。

消 アイシークレット
一気の距離延長が心配で、走法的にも長距離のイメージが湧かない。
また父ゴールドアリュールは血統から人気しそうだが、ターントゥ系はこのレースでは不振傾向がある。
1400mまでの距離経験はあるが、勝ち鞍は1000mと1200mだけ。
折り合いとスタミナにかなりの不安が残る。
去年12月にはアイアムルビー、ベビーネイル相手の3着もあるのでバカにはできないが、ぶっちぎられている。
昨年11月にはラブミーチャンに1秒2千切られて7着と惨敗。
前走は逃げて勝っているが、ココカラ(馬名)と同タイムの勝利。ココカラはこのあとOP戦(端午S9着)で惨敗している。

消 シンメイフジ
まず父フジキセキはサンデー系(ターントゥ系)なのでこのレース傾向には合わない。
それと、初ダート・初コース・初騎乗・重馬場と悪条件が多すぎる。
関東オークスで中央所属のダート未経験馬は、1頭も連対していない。
傾向からも初ダート馬はまず苦戦だろう。
たとえ父フジキセキ×母父ティンバーカントリーでも、軽い走りはこの舞台では合わない公算が大とみる。
JRA勢は、JRAの看板だけで必ず人気になる上に、当然実績から1番人気は間違いない。
ワイド狙いならあえて無印。

消 ハーミア
2走前は大楽勝の手応えながらちょっとした間違いで2着。
その影響で東京プリンセス賞に出走できなかったのは痛いが、前走のJRA遠征で猛然と差して2着に入り、大舞台に上がる糸をたぐり寄せた。
今回出走するアドマイヤオンリーの2着。
出遅れてほぼ殿からのレースだったが、終い38秒1の上がりで、半馬身差まで追い込んだ。
ただ、レースのレベルを考えると、この程度では足りない感じ。
ハーミアを破ったケルナーカーニバルが東京プリンセス賞でトーセンウィッチに0.8秒差4着ということを考えると、やはり足りない感じ。
強気のコメントのせいか、人気しすぎの気がする。
フィガロとジェイドロバリーの配合からしても短距離〜マイルくらいまでが守備範囲だろうし、2100mは明らかに長いだろう。
ガス欠予想で消した。

消 ケルナーカーニバル
東京プリンセス賞4着だったが、インの窮屈なところに入った。
それにしてもやや離された感じだが、ローテーション自体は無理なく、一番余力を残していると言える。
どちらかと言えば、川崎より大井向きか?

キョウエイトリガー、レギュラーサヤカは、プティフルリールはロバなので省略。

番号 場名 レース 式別 方式 馬/組番 金額
1 川崎 10R ワイド 通常 6-12 1,200円
2 川崎 10R ワイド 通常 6-14 1,200円
3 川崎 10R ワイド 通常 2-6 1,100円
4 川崎 10R ワイド 通常 6-10 800円
5 川崎 10R ワイド 通常 4-6 500円
6 川崎 10R ワイド 通常 6-7 800円
合計 5,600円

≫結果

クール 11-3
元手

5600円→0円

予定プール

30%

6.ショウリダバンザイ 5番人気 5着
12.スターオブジュリア 6番人気 11着

14.エレーヌ 4番人気 6着
2.トーセンウィッチ 8番人気 9着
4.ギンガセブン 10番人気 3着
10.アドマイヤオンリー 2番人気 14着
7.ナムラフェアリ 9番人気 7着
E…K E…M
E…A
E…I E…C
E…F

ドボンだ!

シンメイフジが来てしまったのは仕方ない。
2着ハーミア、3着銀河セブン。
前が溜めて逃げた感じだったので、ショウリダバンザイも差しきれず。


単純なタイム評価ならショウリダバンザイ軸で文句ないところ。
東京プリンセス賞の1〜3着馬は例年並みで、関東オークスでも十分圏内と考えていた。

しかし、激戦の内容からすると、交流重賞で凡走する危険はかなり高い。

まず、出遅れての差し決着だったという点。
そして今回は2100mと差し馬がストレスを感じやすい距離延長。
そして同じコース。 牝馬ならデリケートだから余計そうなる。

同じ川崎コースを、長い距離を追走しなければならないので、当然馬にとってはキツイレースになることは想定出来た。

逆に逃げ馬には楽になる。
ギンガセブンが馬券になったが、これも馬の力をフルに発揮出来ればJRA勢にも引けはとらないだろう。

2100ではペースも落ち着くので距離延長での逃げはかなり楽になる。

シンメイフジは馬の格が違うので、ダート適性さえあれば勝って当然。
1番人気も当然、だから嫌った。
これは来る来ないの賭けなので仕方ないところ。


結論としては、「リフレッシュ効果の高い逃げ馬を狙え!」だ。
川崎だし。。。(例としてはユキチャンやトーセンジョウオウ)

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