■ 解説
抜群のスピードとここ一番の破壊力を持ち、勢いのある上昇期は短期間に勝ち星を積み重ねる。
その反面、気性的に危うく、嫌気を出すとすぐに走るのをやめたり、ヤンキー度は満点。
楽勝と惨敗が紙一重だから、買ったときの着差は参考にせず気分良く走れる展開になるかどうかを慎重に見極めること。
年齢を重ねるとレース振りも安定してくるから、人気馬を蹴飛ばすなら若い時期だ。
得意はダート1400。この距離の重賞とオープン特別はフォーティナイナーを無視した馬券は買えない。
好位差しの馬より逃げか後方一気タイプのほうが、上級クラスでの一発大駆けが期待できる。
京都のダートに強い。 芝は急坂のないコースに向き、東京や京都の重賞好走もちらほら。中山は勝ちきれない。
「芝のトニービン」「新馬のジェイドロバリー」「阪神ダートのターントゥ(ヘイロー)」「函館ダート千7のブライアンズタイム」に加え、
顕著な傾向の1つとなっているのが、「函館ダート1000mにおけるフォーティナイナーの活躍」。
ダート1000mに強いと言うのは、一本調子の競馬に強いと言うこと。
そしてこれはミスプロ系全体に言える事ではありますが、中でもフォーティナイナーは特にその色が濃い。
「一本調子の競馬」というのは別に悪い意味ではなくて、「ワンペースで、しかも速めに流れる展開」という意味。
フォーティナイナーのダート短距離での強さは、まさにその点。 ハイペースで飛ばし(逃げるという意味ではない)、しのぎ合いに強い。
なおツルマルファイターやシャドウスケイプなど、後方から行くフォーティナイナー産駒は気性面の問題からそうしているだけで、
本来はそういう競馬は向いていないはず。
もちろんミスプロ系らしく、上級へいく産駒にはやはり母父ノーザンダンサー系との配合が多い。
ビワシンセイキ(母父ノーザンダンサー)、ユートピア(母父ノーザンテースト)、アドマイヤジャック(母父ノーザンテースト)、
トーホウダイオー(母父ストームバード)など。
ただし、フォーティナイナー自身の母父がリボー系なので、ムラというか、たまに意味不明の大敗を喫する恐れはある。
またクーリンガー(母父リローンチ)、ツルマルファイター(母父サッカーボーイ)、シャドウスケイプ(母父サンデーサイレンス)、
タガノフォーティ(母父プロパーリアリティー)、フローラルグリーン(母父アファームド)のように、
ノーザン系以外の牝馬と配合されると、ムラ傾向がさらに強まる傾向がある。
フォーティナイナーに上級条件で大金を貼り付けるなら、母父ノーザン系の馬にした方が良いのでは??
また、全体的に仕上がりは遅めで、新馬戦は苦手とする印象がある。
(データ本には新馬が好成績となっているものが多いが、これは現在廃止された折り返しを含めてのものでは?)
基本的にデビュー戦のフォーティナイナーを買って良い思いをした記憶はない。
ちなみに先述した産駒の内、デビュー戦を勝ったのはビワシンセイキとフローラルグリーンだけで、あとは人気で飛びまくっている。
「仕上がり遅め」と書きましたが、別に何走も要するという事ではなく、あくまでも初戦に向かないという意味。一度使われると激変する。
芝をこなす馬はアフリートやジェイドロバリーに比べるとかなり少ないのも特徴。
こなすとしても、しまいに急坂のないコースでの2歳戦や下級条件に限られる。
かなり傾向がハッキリしている種牡馬なので、うまく付き合うとかなり得をするだろう。
なおフォーティナイナーの子供の種牡馬(トワイニング、コロネーズクエストなど)の産駒も走っているが、
これまでのところ父を縮小した感じで、オッと感じさせるような走りを見せてくれるような馬はまだ皆無。
特注馬
スリージェムは1回おき好走馬で、重賞の穴一発があるのはこうゆうタイプ。京都ダート1400で買い。
フルブラストは関西遠征で力を出せない。なのに人気を背負って負けている。