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アフリート

■ 特徴

■ 解説

 阪神のダートで行われたプロキオンSを、着差以上の強さで連覇したのがスターリングローズ。
 この馬の父は日本でのミスプロ系の主役となったアフリート。
 競走馬としては3歳にしてカナダの年度代表馬に輝き、種牡馬としてもアメリカでG1馬を出し、重賞勝ち馬を輩出していた。
 95年から3年連続で全米リーディングサイアートップ10に入っているのだから、日本の我々が思う以上に大物種牡馬だった。
 持込として日本ではゴールデンジャック(母父ダンチヒ)が活躍していたが、
 その優秀さは日本での供用初年度から桜花賞馬プリモディーネ(母父マルゼンスキー)を出したことからも明らか。

 フォーティナイナーとダートbPサイアーを争うミスプロ系の重鎮。
 ダートの先行ちょい差しや、粘りこみを得意とし、自分より格下の相手には安定して力を発揮するマイラー血統。
 得意コースでの出入りの激しくない展開なら大崩れしないから人気馬を連軸にしやすい。
 ただし中央のダート重賞を勝ったのは2頭だけ。準オープンやオープン特別をたくさん勝つわりには重賞には壁がある。
 得意科目はいつも80から90点の答案を出すが、120点もないという優等生タイプで、フォーティナイナーのような不良性や爆発力はない。
 アフリートとフォーティの違いは、芝におけるフジキセキとダンスの違いに似ている。

 芝におけるアフリート産駒は、プリモディーネやリキアイタイカン(母父ニジンスキー)、
 あるいはチェックザラック(母父サドラーズウェルズ)のように、マイル以下で好走する傾向が強い。
 中にはタヤスマサル(母父サティンゴ)のように2000しか走らない仔もいるが。

 芝で大物を出すタイプかと思われたが、その後はダートでの安定度が目立つ。
 このアフリート、とにかく脚抜きの良いダート、時計の出易いダートが大変巧い!特に福島、函館での強さは折り紙つき。
 ジェイドロバリーも同様の馬場を得意とするが、ジェイドよりもパフォーマンスは上で、
 今や1000万では苦戦が目立つジェイドとは対照的に、高額条件へ行くほどその強さが際立ってくる。
 ただ、ダートにおいては、距離的にオールマイティではない。
 短距離を得意としていたアフリート産駒が、千七へ守備範囲を延ばすことは少ないし、その逆も然り。
 スペシャリスト傾向が強く、スプリンターはずっとスプリンターのまま、千七巧者はずっと千七、千八で走るということ。
 この辺はスターリングローズ(母父ダンチヒ)、プリエミネンス(母父カーリアン)、キミモール(母父ジムフレンチ)を見ればよくわかる。

 アフリートの子は仕上がりも比較的早く、新馬戦からよく走る。
 逆に3,4戦しても勝ち上がれないアフリート産駒は、見込みが薄いと言い切って構わない。
 アフリート自身の母方には日本では異系の血を集められているからか、
 どんな血統にも和合し(特に良いのはやはりノーザンダンサー系とですが)、またタフで使い減りしない。
 距離的には限界はあるし、スケールと云う点ではいわゆるクラシック血統ではないが、とにかくお金になる種牡馬。
 一度フォーム(走り方ではなくタイプとしての)を作ると、引退するまでそのフォームを守る子が多いので、とても付き合いやすいという意味。

 特注馬
 サカラートが重賞で通用するとしたらダート1400かダート1800の重不良。ダート1800の良は微妙に足りない。
 サミーミラクルは母父クリスタルグリッターズで好調期と不調期が分かれそう。不調期は追いかけないこと。


■ 代表産駒