■ 解説
ミスプロのイメージから想像するとダートの短距離が向きそうだが、実はそうではない。
ダートなら短距離はさっぱり、長距離に強い。
だから狙いはダートの距離延長。
短距離ダートのイメージが先行するのか、そこばかり使ってしまい、活躍馬が少ないが、
長距離ならばG1クラスになってもちらほら活躍馬が見られる。
3/4同血のスマートストライクもG1馬フリートストリートダンサーを出した。
ダートの中長距離が活躍の場。函館ダートではダントツの勝ち星をあげたこともある。
新潟や小倉も向く。
地方競馬では羽田盃で勝ち馬を出しており、輸送のない競馬が合うのかもしれない。
ダンチヒが入ると輸送に敏感な馬が多くなる。
★ 母方ブラッシンググルーム
2007年ダイヤモンドS出走馬の血統表を見ていて面白かった点をひとつ。それは、Blushing
Groomという種牡馬です。
長いあいだ血統表を見ていると、ときどき「特別な種牡馬」というのがいるのに気がつくんですが、
このBlushing Groomというのは、母系の中に入ったときには一級品です。とくに底力を補給するという点において、
この馬が母系にいれば、黙ってプラス1ポイントぐらいに考えてもいい、というタイプの種牡馬です。
今回出走した15頭で、母系にBlushing Groomを持つ馬が3頭いたんですが、その3頭がきれいに2着・3着・4着でした。
まあ偶然なのかもしれませんし、例外もたくさんありますが、一般論としては母系にBlushing
Groomがいればプラス1ポイント。
2着のエリモエクスパイアは、母母の父がBlushing Groom。
3着のアドバンテージは、母の父がBlushing Groom。
4着のバイロイトは、母の父の父がBlushing Groom。
それにしても、府中の3400の重賞が、1着馬も2着馬もMr.Prospector系の馬というあたりが、面白いもんですね〜・・・。
ミスタープロスペクターは言うまでもなく、アメリカが生んだ20世紀の大種牡馬ですが、競争成績は完全にスプリンターだったらしいです。
だから、イメージとしては、サクラバクシンオーの孫が春の天皇賞を勝つような感じ・・・ですかね?
このあたりがまた、血統の不思議ですね。
■ 代表産駒