■ 特徴
■ 解説
ノーザンダンサー系のスピード血脈として発展した父系で、その祖となったストームバードは、
1979年の米国キーンランドの1歳せりで100万ドルで取引きされた。
欧州で走り、2歳時は英G1のデューハーストSを勝つなど5戦全勝。この時点で早くも3000万ドルの高額のシンジケートが組まれた。
当時のレートに換算すると約70億円で、異常ともいうべきシンジケート額だった。
だが、ノーザンダンサーの良血馬やせりの高額取引馬は、単に2歳戦だけでもそこで高い資質を見せれば、種牡馬となって成功することが多かった。
これが世界的な投機の対象となって、ノーザンダンサーの種付料、産駒の価格、シンジケート額は天井知らずの高騰を続けていったのだった。
事実、ストームバードは3歳時1戦したのみで故障し、そのまま引退したにもかかわず、種牡馬としては高額シンジケートに見合う大成功を収めた。
代表産駒にはストームキャット(北米リーディングサイヤー)、サマースコール(プリークネスS)らがいる。
仕上がりに優れた北米向きのスプリンター、マイラーが多かったが、配合によってはバランシーン(愛ダービー)、インディアンスキマー(仏オークス)のような産駒も出した。
また、その血はストームキャットが立派に引き継ぎ、アメリカではキャットシーフ(BCクラシック)、欧州ではジャイアンズコーズウェイ(全欧年度代表馬)を出している。
ストームキャット後継種牡馬もヘネシー、バーンスタインらが成功。日本の競馬にもなかなかの適性を示している。
この系統は、母父としてのストームキャットやブルーバード、
種牡馬としてはプリンスオブバーズ、サマースコール、スキーキャプテン、マウンテンキャットの産駒を見るくらいですね。
来年以降はフォレストリーやジャイアンツコーズウェイの子もマル外として走ることになるんでしょうか。
アメリカではストームバードを父方に持つ馬が大活躍していますが、日本でははっきり言って母父系に入った馬以外は軽視して良いと思います。
父がこの系統では、日本だと2流のダート馬が関の山。
ただし母父ならファレノプシス、ブレイクタイム、タガノマイバッハなどが出ています。
このストームバード系は、基本的には母方に入ってスピードの持続力を増す効果があると思っています。
だから母父ストームバード系はダート、それからローカルの芝、あるいはその馬が逃げ馬の場合(持続力が問われるので)、一考の余地ありです。
■ 代表種牡馬