「コーナリングの器用さ」が最も問われるコース。したがってストライド走法の馬、大型馬は大きく割引き。
今週から中京競馬が開催します。年末以来になりますから約2ヶ月ぶりになります。先日阪神開催が2ヶ月ぶりに行われましたが、芝もなかなか良好だったので中京も同じくらい良好な芝であることを期待したいところです。
2週間の2場開催後の3場開催となりますので、中山や阪神で走っていた騎手が中京に騎乗してきます。中山・阪神も東京とかに比べれば小回りなんですが、騎手の意識の中にはローカル小回りという意識が常に強くあるので、自然と仕掛けが早くなりやすいので注意が必要です。
小回りで前残りの予想をしてしまうと、ペースが過剰になって結果として中団からの差しが届きやすくなるのも開幕週の特徴です。展開を予想する上で私がちょっと意識することはペースをいつもよりも少し速めに考えて予想するということです。そして、仕掛けるタイミングが3コーナーの手前あたりになるケースが多いので他の競馬場よりもかなり早い位置での仕掛けになります。
ポイントとしては早めに仕掛けても耐えられるだけの持続力を持ち合わせた馬。スピードだけで押し切るようなタイプの馬を狙うならば、相当競りかけられる事がなく楽なレース運びが出来る事を前提に考えます。
展開を考えた上で、理想の位置取りの馬を探し出して、その中からコメントなどで「持続力のある伸び」とか「一歩ずつ詰め寄る脚」というのが残っている馬を狙ってみると少しくらい消耗の激しいレースでもジワジワと最後まで伸びて来れるケースが多くなるのでそういうチェックコメントが残っている馬には注目してみてください。
あと、開幕週は無理をしないことが一番です。中山と阪神は先週からやっているので、傾向などを考えれば遥かに買いやすいですから、ベースをそちらに置いたほうが個人的には狙いを定めやすいかなと思います。
特に難しい競馬場ではないので深く考えすぎないのが一番かもしれません。その中でも狙いやすいコースを取り上げておきましょう。
中京の特徴といえば、小回りであること、直線が短いこと、直線が下り坂になっていることなどが上げられます。最後の直線ではあっという間にゴールを迎えているというのが特徴的です。
ダートは主に3種類の距離が用いられますが、中でも注意しておきたいのは1700mでしょうか。1000mに関しては他と変わらずに前に行ったもの勝ちのコースですから特に説明も必要ないかと思います。
他のローカルコースの1700mと比べると最初のコーナーまでの距離が比較的長いのが特徴です。そしてスタート位置が下り坂から始まるのもポイントになります。この2つを考えてもらうと分かるのは、小回りコースということでどの馬も良い位置取りをキープしようとスタートから必死に動いていきますので流れは自然と速くなって行きます。そして、それを加速させるのがスタート位置の下り坂です。下り坂なので前半からスピードに乗りやすいためより一層ペースアップすることになっていきます。
他の競馬場よりもややペースが速くなりやすい事を念頭に置いた予想が必要になってきますので注意しなくてはなりません。位置取りで考えるならば、中団よりも前が有利なのは他の競馬場と変わりはありませんが、先行勢の中でもやや後方集団につけている馬でもペースによって十分に届いてくる事があるので考えに
入れておく必要があります。
芝コースでは2000mと1800mでは大きく違うコースになっているのも特徴的です。2000mは差しが決まりやすいコースなのに対して、1800mは前に有利なコースになっています。
狙いやすいのは数も多い1800mの方でしょう。コーナーまでの距離が短いコースで1角でロスの少ない馬を狙うのが基本となる分かりやすいコースの1つです。下り坂から始まるので前半からペースが上がるのはダート1700mと同じパターンです。外枠の馬はそのままの勢いで1角を外に振ってしまうケースが多いので大きなロスへと繋がっていきます。逃げ+先行で70%近くを占めるコースなのでロスの少ない先行勢を中心に狙っていくと比較的買いやすくなります。
暮れ以来の中京使用になるので、馬場の回復がどれくらいのものか気がかりです。暮れでは4分から外が伸びる馬場で差しに有利な状態でしたから、その点にも注目しながら見ていく必要があるでしょう。(^-^)
それと小回りコースの開幕週は極端に騎手の仕掛けが早くペースが上がりやすいので予想する時には想像よりもやや速いペースになることを加味しておくと良い調整が取れるんじゃないかと思います。
今週から、ほぼ2年ぶりとなる中京競馬開催が始まる。
芝が旧東京並みの直線412.5m、ダートは410.7mとなり、ダートについては西日本最長となる。
そして最後の直線には、中山に匹敵するくらいの急坂が設けられた。
これで新潟内回りを除き、左回りは全て直線が長いコースになった。
旧中京のスリリングな攻防が失われたのは個人的には残念でならないが、できてしまったものはしょうがない。
まず、芝については、これだけ直線が伸びた上に坂があるのだから、騎手の意識が脚をタメる方に向くのは間違いないだろう。
9割方スローペースになる。
そして当面は圧倒的に前有利。先行して速い上がりで上がれる馬を優勢に考えたい。
スピードの持続力が武器となる系統、例えばシンボリクリスエス産駒あたりが走りそう。
なお試乗会の騎手コメントによると、1200mの外枠はかなり不利とのことだ。
スタートして間もなくコーナーがあり、振られてしまう上に短距離なので、挽回が利かないのだそうだ。
ダートについては皆目見当がつかないが、ミスプロ系ではきつくなるのではないだろうか。
瞬発力のあるサンデー系のダート馬が走るという見込みを立てている。
2012年03月30日(金)
新装中京芝コースは、オーバーシードの洋芝を長めに設定したこと、
毎週末のように降った雨、ゴール前の坂などの影響により、時計のかかる馬場で終始行われました。
今後、同じような傾向が続くとは思えない部分もありますが、
前開催の中京芝は「独自色の強い競馬場」として存在感を示したのではないでしょうか。
2012年03月23日(金)
今開催の中京芝は「ダート勝利実績のある馬」を中京芝1600m以下で買い続けた場合、
複勝的中率26%。単勝回収率167%。
複勝回収率166%。3週連続のプラス収支と非常に高い期待値を示しました。
先週などは、多くの専門紙や調教師のコメントにも書かれていましたが「パワーが要求される馬場状態」だったといえるでしょう。
さらに特徴的だったのは、馬券になった12頭のうち9頭は「3コーナー7番手以下」の差し馬だったことです。
ダート実績を持ち合わせたパワー型の馬が走る馬場には大きく分けて
「持続力で粘る馬が有利なパターン」と「馬力で差す馬に有利なパターン」がありますが、
先週までの中京芝は「馬力型の差し馬」が有利な馬場状態だったわけです。
2コーナー地点からのスタートとなり最初のコーナーまでは約379mと十分な距離があるため枠順に大きな不利は無さそうだが、 内の馬がすんなり先手を取れないようだと外に被されて終わるため成績は外枠が圧倒的に良い。 内枠を狙うならそれなりにテンの速い馬でないと人気でも不安は大きい。 当然この距離だけに前に行った馬の方が有利。 最初のコーナーまでが十分にある割には、カーブが急なのでそこで行きが入りやすくなっている。 逃げ・先行で90%近い連対を挙げているのも納得が出来る。 テンの速い馬とスタートの上手い騎手の組み合わせがもっとも安心して見ていられそうです。
4コーナーを回りきった辺りの緩やかな下り坂がスタート地点となり、1コーナーまでは270m程で1700mよりも100m短くなるのは、最初のコーナーまでのポジション取りに大きく影響する。コーナーのキツイこのコースで追っつけるように外を回されるとかなりのスタミナ面のロスになるのは確かで、どれだけロスが少なくスタミナを溜めながら好位を取れるかがポイントになる。
逃げ・先行で70%の連対とかなり高く、軸には先行馬を取るのが無難だが、一般的に先行争いが激しくなるコースなので、外枠の先行馬は思い切って消してしまいたいところ。多頭数で人気馬が外に入るようなら真ん中枠より内の先行馬の期待値が高い。
やはり、1コーナーまでのポジション予想がかなり重要になる。
【特徴】スタート直後の直線が長く1コーナーまでの先行争いが激化しやすい!
1コーナーが急なため、オーバーペースの馬はコースロスが発生しやすい!
1600bよりも100m4コーナーよりの緩やかな下り坂からのスタートで1コーナーまでの距離は約370mと十分な距離があり枠順に有利不利はあまり感じられない。他のローカルコースよりもコーナーが急なため、同じ1700mでも1コーナーまでの距離に余裕が出ている。
また、このコースは好位からの前を捕まえるような差しが決まりやすいのが特徴的で連対馬の半数を超える先行馬群の中でもやや後ろに位置取っている。基本的には先行勢から入るのが無難な馬券になる。
1600bよりもスタートしてから下り坂が長いのとコーナーまでが長いので先行争いが厳しきなったときには、ペースが速くなりがちで20%近い差し馬の連対が見られている。
逃げ先行馬が多いときは人気薄の差し馬もヒモに加えておきたい。
今週からは、楽しみなローカル中京開催が始まる。今週最もレース数が多い中京ダート1700mのポイントをおさえたい。
・前走京都ダート1800mで先行して失速した馬(3コーナー3番手以内で、5着以下に敗れた馬)
・種牡馬は、ブライアンズタイム、フレンチデピュティ、エルコンドルパサー、ジェイドロバリーに注目
ブライアンズタイム、エルコンドルパサーは芝の長距離でも活躍馬を多数出す欧州血統。エルコンドルパサー、ジェイドロバリーの父系は米国のミスプロ系だが、母父はともにサドラーズウェルズとニジンスキー。欧州のノーザンダンサー系だ。同様にフレンチデピュティも米国指向の血ではあるが、ノーザンダンサー系の重さも兼ね備えている。
つまり中京ダート1700mはダート適性はもちろん、欧州的なスタミナも問われやすいコースといえる。ちなみに、本コースに上記の種牡馬のいずれかが出走する比率は、1レースに2頭程度。05年の12月から昨年の12月24日まで、本コースは全部で121レース行われたが、55%にあたる67レースで上記の4種牡馬のいずれかが3着以内に入った。単勝回収率は120%、複勝回収率は111%だった。馬券戦略的には、10倍以上つくような人気薄の複勝や、ワイド、3連複のヒモに添えるのがいいように思う。
また、今開催は京都ダート1800mからの参戦馬も多いはずだが、この路線からの馬は前走で先行(*)する競馬で、5着以下に失速した馬を狙いたい。ちなみにこのパターンの馬は、05年の12月から昨年の12月24日までに全部で53頭が出走し、14頭が馬券になっている。複勝率は26%で、複勝回収率は150%。やはり複勝やワイド、3連複のヒモに添えるのがいいように思う。
京都ダート1800mと中京ダート1700mを比較すると、京都ダートの方がラスト1ハロンの失速比率は低く、切れる脚を使いやすい。つまり中京ダート1700mは京都ダート1800mよりも持続力でなだれ込める確率が高いために、京都ダート1800mでは失速した馬が、中京ダート1700mでは最後まで粘れるわけだ。
*先行馬の定義は、データーでは3コーナー5番手以内の馬とした
向正面の中程からのスタートで最初のコーナーまでは約261m。長距離のダート戦だけにダートの長距離実績は欠かせないファクターとなる。また、コーナーを6回まわるコースなので左回りの実績にも注目しておいて無駄にはならない。
長距離戦だけにスタート直後から比較的ユッタリと流れるため枠順にそれほど有利不利は感じられない。
全体的には先行できる距離実績のある馬に注目。東京ダ2100bで好走してきた馬を中心視しても良さそう。
配当的にも比較的堅くおさまる傾向がある。
向こう正面半ばからのスタートで3コーナーまでの距離が286m程になる。レース数自体が少なくデータは取りづらいが他場と比べての差し馬の多さが目立つ。
この距離だけに無理に手を出す必要性もないので見送るのが賢明かも。
2コーナー付近のポケット地点からのスタートとなり、3コーナーまで約486mと十分な距離があるためコーナー突入までのポジション争いが熾烈になり易いため、
ペースが速くなりがちで差し馬も十分に届く結果になっている。
特に多頭数になればなおさらで、内枠でゴチャゴチャ揉まれない方が理想的。
そのように先行争いが激しくなるようだと差し馬同士の決着も考えられるが
軸には無理せずに前を見ながら行けそうな力のある先行勢を選ぶのが無難な結果になりそう。
逃げ・先行で70%近い連対があるので注意しておきたい。
正面スタンド前からのスタートで1コ−ナーまでの距離は186mとかなり短く最初のコーナーまでの位置取りが最重要視される。このコーナーで外を回されるようだと直線に出てからの争いまでは脚が残っていないという結果になる。
先行勢が比較的そろうようなレースでは外枠は、かなり減点して考えた方がよい。期待値的には外枠の人気先行馬は切ってしまってもよいだろう。
また、スタート直後に1bほどの緩やかな上り坂があるため、ペースが上がりづらく先行が有利な結果となっている。知っていれば比較的馬券になりやすいコースなので是非銀行にしてほしい。
1700mよりも100m延びたといっても1コーナーまでは約286mと短く、1コーナーまでのポジション争いは熾烈になる。
また、最初のコーナーまでが1700bよりも100m伸びただけで、コーナー突入でペースが落ちるまでの先行争いの期間が長くなるため激化で1700mと比べて差し馬の台頭も多くなっているのが特徴的。それに加えて、もう1つ1700bとの違いは下り坂から始まることとも言える。
コーナーまでの距離が中途半端に短い。下り坂から始まっている。コーナーがキツイなどのファクターを考えれば、予想は比較的つきやすい。
先行争いの激化が予想される場合はロスの少ない内の先行馬や無理ない差し馬に注意。
4コーナー付近のポケットからのスタートで1コーナーまでは約486mと十分な距離があるため枠順に有利不利はない。
スタート後に緩やかな下り坂と言うこともあって最初のコーナー突入までは2000mにしては比較的ペースが速くなりがちである。
その状態で急な1コーナーに突入し、ペースが落ちて向正面から徐々にペースが上がりながら坂を上り3コーナー付近から坂を下って更にペースが上がると言うコース。
先行勢が多くポジション争いが激しくなるような組み合わせだと1コーナー突入まで距離がある分、極端に速くなり差し・追い込みまで十分に手が届く。
ハイペース必至の差し馬狙いが最も分かりやすい感じがするコース。
向こう正面半ばからのスタートで最初のコーナーまでは約186mと短いが長丁場だけに先行争いは激しくならずゆったりと流れる。
長丁場だけに長距離実績のある馬が圧倒的に有利で実績馬に注目。また、スタート直後に登り坂なのでそれも影響してペースが落ち着きやすい。そこから徐々にペースが上がって、3回目のコーナーでペースが一度落ち着き、向こう正面をまわって、3コーナーの下り坂からまたペースが上がるといったコース携帯といえる。
また、少頭数になりやすい距離なので前を見て行ける分、好位の差し馬の数値も高くなっているので注意。