トップ > コース > 名古屋競馬場

名古屋競馬場

コース

1周1100m、幅23m、右回りダートコース
直線距離194m(第4コーナーからゴールまで)※現存する競馬場の中で日本一短い直線である。 
距離設定…800m、1300m、1400m、1600m、1800m、1900m、2500m(かつては2400mも存在した)
最大出走頭数(フルゲート)…12頭[1]
かつては障害競走が行われていて内馬場には1コーナーから3コーナーに向かうたすき状の障害コースの名残が見られ、3コーナーからの襷の入り口付近に生垣障害が残っている。


○…発売 ×…発売なし

単勝 複勝 枠番連複 枠番連単 馬番連複 馬番連単 ワイド 3連複 3連単
×


ダートグレード競走

かきつばた記念(JpnIII)
名古屋グランプリ(JpnII)
名古屋大賞典(JpnIII)
2005年、第5回ジャパンブリーディングファームズカップ
2009年、第9回ジャパンブリーディングファームズカップ
JBCスプリント(JpnI)
JBCクラシック(JpnI)

東海地区SP重賞競走

ゴールドウィング賞(SPI)

新春ペガサスカップ(SPI)
スプリングカップ(SPII)
駿蹄賞(SPI)
東海ダービー(SPI)
東海クイーンカップ(SPII・牝馬限定)

尾張名古屋杯(SPII・クラス混合)
名港盃(SPII)
秋桜賞(SPI・牝馬限定)
東海菊花賞(SPI)

新春盃(SPII)
名古屋記念(SPI)
梅見月杯(SPI)
東海桜花賞(SPI)

※SP=スーパープレステージ(Super Prestige)の略

JRA2歳認定競走
フレッシュゴールド(認定競走新馬(初出走)戦)(1着賞金2,000,000円)
セレクトゴールド(認定競走未勝利戦)(1着賞金1,500,000円)


砂の軽さは全国の地方競馬場でも屈指

通称「ドンコ」。いえ、別にニックネームではありません。名古屋市港区土古町にあるためであり「土古」と書いて「ドンコ」と読むのです。
タクシーでも「ドンコ」といえば、それだけで行ってくれるはずです。かつては土古全体が馬の町でした。現在では弥富トレーニングセンターへ移って、名古屋競馬場は競馬だけを行う競馬場になっています。
1周1100mの馬場はフラットであり、砂の軽さは全国の地方競馬場でも屈指といえましょう。
馬だけではありません。名騎手を育てあげる競馬場としても知られています。最近では、平成8年に中山競馬場で行われたヤングジョッキーズ・ワールドチャンピオンシップシリーズで、地方競馬の騎手として初めてシリーズ優勝の快挙をやってのけた吉田稔騎手が、3年連続でリーディングを獲得しています。
また、小回りコースにしてはコーナーが緩やかなせいか、しばしば行われる中央との交流レースで騎乗する中央のジョッキーたちからは「癖のない、乗りやすい競馬場」との声が聞かれます。ただ、「癖のないコース」ではあっても、ファンの間では「迷ったら外枠を買え」と、いわれるのは、一種のコースバイアスといえましょうか。


ドンコ競馬場
通称「ドンコ」。名古屋市港区土古町にあり、「土古」と書いて「ドンコ」と読むため、こう呼ばれます。タクシーでも「ドンコ」といえば、それだけで行ってくれるほどにポピュラリティがある呼び名です。

かつては「ドンコ馬の町」と、いわれたように、競馬場をかこむようにびっしりと厩舎がありました。ただ、昭和51年、地方競馬としては初の本格的トレーニング施設である弥富トレーニングセンターが完成したことにより、厩舎はすべてこの弥富トレセンへと移転しています。

名古屋競馬の場外施設は、笠松競馬場、中京場外のほかに、専用施設として、弥富トレセン内にある「サンアール弥富」、三重県磯部町にある「サンアール磯部」が使用されています。
また、平成19年12月からは名古屋市中区に「サンアール大須」が新設されました。

迷ったら外枠を買え
1周1100mの馬場はフラットであり、砂の軽さは全国の地方競馬場でも屈指といえましょう。
また、小回りコースにしてはコーナーが緩やかなせいか、しばしば行われる中央との交流レースで騎乗する中央のジョッキーたちからは「癖のない、乗りやすい競馬場」との声が聞かれます。

ただ、「癖のないコース」ではあっても、ファンの間では「迷ったら外枠を買え」と、いわれるのは、一種のコースバイアスといえましょうか。

名古屋競馬・今昔の顔
 名古屋競馬は幾多の名馬を送り出して来ました。
サラブレッドでは、昭和40年代に、中日新聞杯を勝った後、天皇賞でトウメイと叩き合って2着になったスピーデーワンダー。
昭和50年代には、有馬記念を勝ったヒカリデュール、マイラーズCを勝ったカズシゲ。さらに昭和60年代には、産経オールカマーを勝ってジャパンCへ挑戦したジュサブローがいます。
ほかにもグレードレースを制したゴールドプルーフ、マルカセンリョウ、ヨシノイチバンボシを輩出。
最近では、キングスゾーンが佐賀・サマーチャンピオンを勝つなど活躍中です。

アラブにも、昭和55年のミヤノダービー、昭和58年のトキテンリュウといった、日本一となり、後に種牡馬となった名馬がいます。そして、種牡馬といえばリーディングサイヤーとなったシナノリンボーもまた名古屋競馬の歴史を彩る名馬であり、今なお名古屋競馬場1900mのレコードにその名を残しています。
人で忘れてはならぬのが「名古屋の名伯楽」の名を欲しいままにした、安達小八調教師でしょう。
前記したジュサブロー、シナノリンボー、トキテンリュウのほかにも、第1回東海ダービー馬(名古屋優駿の前身)のシナノホスターなど、育て上げた名馬をあげただけでも、枚挙にいとまがなくなるほどです。
さらに「天才」といわれた、今や伝説的な名騎手・坂本敏美を育てあげたのも安達調教師でした。

現在では何といっても吉田稔騎手でしょう。
今や、中央でも大活躍を見せるなど、全国的な知名度も抜群の「名古屋の顔」です。地方競馬でも随一といわれる、 その騎乗フォームの美しさを、是非、じかにご覧になっていただきたいものです。
ほかにも、全国区の舞台で活躍中の岡部誠騎手や安部幸夫騎手など「乗れる騎手」が多くいます。
名古屋競馬場のスタンド裏には藤棚が設けてあり、また立ち木もあり、いずれもレンガで囲いがしてあります。 あまり知られていないことですが、このレンガのラインを上から見ると馬の顔をなぞったように見えます。どちらが口で、どちらが耳か、いろいろイメージされて見るのも面白いかと思います。

また、名古屋競馬の楽しみのひとつに、騎手とのスキンシップを求めやすいという点もあります。 ウィナーズサークルからはフェンス越しに通路が設けられており、表彰式を終えた騎手に、サインをねだったり、握手を求めたりするファンの姿が目立ちます。こんな競馬場は、全国広しといえども、名古屋競馬場だけかもしれませんね。


その他

馬主席は特別観覧席の馬場に向かって一番左(入り口に近いほう)の列となっている。
キャッチフレーズとして「推理とロマンの名古屋けいば」が有名である。
マスコットキャラクターのデザインは2005年の一般公募によって採用された。3頭の馬に名古屋の名物エビフライを合わせたものである。なお、グループ名および3頭それぞれにも一般公募によって命名がなされている。
【グループ名】758(なごや)ドリームゲッターズ
【各馬の名前】ゼッケン7番…かけるくん、ゼッケン5番…あたるくん、ゼッケン8番…ゆめちゃん
なお、競馬場内には3頭がいろいろな行動をしているイラストが掲げられている。例として、一升瓶を片手にお酒を飲んでいるあたるくんやコンピュータに向かって何やら研究中のかけるくんなど。
コースの形状から外枠の出走馬が人気薄でも来ることがある。そのため以前から枠番連勝複式(枠複)の7−8はよく売れる。
名古屋競馬場の関連施設で購入した馬券には払い戻しの有効日が印字される。なお、このようになったのは新賭式(3連勝複式(3連複)・3連勝単式(3連単))が導入されてからである。
かつては天才と呼ばれ、今では伝説の人となっている坂本敏美が所属していた(「あまり強くない馬でも坂本が乗れば勝った」と今でもファンの間では語り継がれている。1985年落馬事故により引退。2008年2月逝去)。
出走馬がパドック(下見所)周回中に予想紙記者による解説が行われている。
中央競馬との交流競走(ダートグレード競走を除く)のレース名は「名古屋チャレンジカップ ○○○賞」である。なお、○○○には果物の名前などが入る。例としてパパイヤ賞やグレープ賞など。
予想紙は競馬エースと競馬東海の2紙で、価格はいずれも500円である。なお、穴予想で有名だったケイシンという名前の予想紙も以前はあった。
実況は岸和田競輪場の岸和田BBスタジオでキャスターをしていた岸根正朋が中心となって行っている。なお、以前は主に弘報館の畑野謙二や河村憲広であった。
レースのテレビ中継に関して、かつては東海桜花賞といった重賞レースのみテレビ愛知で中継していた。しかし1990年4月から三重テレビにて定期放送(『ダイナミック競馬』)が開始されてからは三重テレビで放送されることが多くなった(同時にマイル争覇に「三重テレビ賞」の冠名がついた)。その後三重テレビの冠レースは「新春盃」であり、現在でも不定期で重賞レースのみ生中継することがある。
正月期間を除く毎年1月と2月のシリーズの初日は日曜日である。冬季期間中、本場開催を行わない金沢競馬場での売上が見込めるとの理由から。また、日曜日に限らず平日でも名古屋競馬場開催時の場外売上は笠松競馬場よりも金沢競馬場の方が上である。なお、2010年は1月と2月に中京競馬場で中央競馬の開催があったために名古屋競馬の日曜日開催は2月28日の一日のみであった。
全国でも珍しい滞在型交流を実施している。冬季期間中、金沢競馬場所属の競走馬が所属変更することなく名古屋・笠松両競馬場の馬房に滞在してレースに出走する。馬だけでなく調教師などの関係者も滞在をする。また、騎手も毎年10名前後滞在してレースに参加する。
内馬場の芝生を利用してグラウンド・ゴルフ大会が2006年3月と7月に行われた。
交番(小碓(おうす)交番)が名古屋競馬場会館の敷地内にある。なお、以前は外向発売所の上に存在した。
2005年6月6日 - 8月13日と2006年7月10日 - 7月14日に薄暮開催(トワイライト競馬)が行われた。なお、1985年にも実施されたことがあった。
2005年11月3日にJBC競走を記念して、名古屋競馬場4つ目となるファンファーレ「VICTORY」が披露された。スプリントの方は無事に演奏されたが、クラシックでは従来の録音されたSP用ファンファーレも流された。最初は演奏されたものの船橋競馬場所属のナイキアディライト(当時牡馬5歳/石崎駿騎乗)が枠入りを拒否し続けたため、全馬もう一度枠入りからのやり直しに。その結果10分以上発走が遅れてしまい、演奏するはずのマーチングバンドはすでに引き上げていたことからSP用ファンファーレになった。また、当日はテレビにて生中継をしていた。しかしその中継終了時刻は16時30分だったため、クラシックのレース途中で放送が打ち切られた。この日以降ファンファーレ「VICTORY」は、ダートグレード用として使用されている。なお、すべてのファンファーレと発売締め切り前の音楽は公式サイトで聴くことができる。くわしくはファンファーレを参照。
2007年4月より、「TRIPLE DREAMS」として今までの名古屋競馬場・笠松競馬場に金沢競馬場も加えた相互発売体制になった。基本として月曜日は金沢競馬場のレースを名古屋競馬場・笠松競馬場にて、火・水・木曜日は名古屋競馬場・笠松競馬場のレースを金沢競馬場にてそれぞれ場外発売する。なおサンアール大須でも金沢競馬のレースを発売するが、サンアール弥富・磯部と中京競馬場では発売しない日があるので注意が必要である。
2007年7月24日、外部業者による過失により漏水事故が発生し発券システムが故障したため開催中止になった。
2009年8月に大型映像装置「グランビスタ」がLED(発光ダイオード)表示になった。今までの電球表示よりも画質が細かくなったために、レースなどの映像が明るく鮮やかに見られるようになった。また、オッズや払戻金は場内のテレビと同じものを表示できるようになった。
2009年10月に第3スタンドの改修が終了し、1階に「展示室」が設けられた。名古屋競馬の歴史の年表や今までに行われたレースの広報用ポスター、競馬場上空からの写真などが展示されている。また、期間限定ではあるが「名古屋けいばフォトコンテスト」の作品もここで見ることができる。

【名古屋競馬場コース情報】
800m、1300m、1400m、1600m、1800m、1900m、2500m

距離 交流重賞
名古屋ダ800m
名古屋ダ1300m
名古屋ダ1400m ≫かきつばた記念(G3)
名古屋ダ1600m
名古屋ダ1800m
名古屋ダ1900m ≫名古屋大賞典(G3)
名古屋ダ2500m ≫名古屋グランプリ(G3)