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兵庫CS(G2)

【兵庫CS・男の解の公式】 地元兵庫勢は絶対おさえろ!
モデル馬 エンタノメガミ

■ DGR年間日程

3歳路線

開催月 レース 2012年
11月 北海道2歳優駿(G3)
兵庫ジュニアGP(G2)
12月 全日本2歳優駿(G1)
4月 伏竜S ×
端午S ×
兵庫CS(G2)
7月 JDD(G1)

■ 傾向

99年に舞台となる園田競馬場にサラブレッドが導入され、同レースは00年に3歳馬限定の交流GIIIとして誕生。
設立当初は、ミツアキサイレンス、ロードバクシンと地方馬が2年連続で勝利していたが、02年からはJRA勢の4連勝と、形勢が逆転している。

地元・兵庫では、園田ダービー、菊水賞と並ぶ兵庫三冠レースの1つで、01年にはロードバクシンが二冠目の同レース制覇をした勢いそのままに菊水賞を制し、
サラブレッド導入後、唯一の三冠馬になっている。
また、3歳馬上半期の頂上決戦・ジャパンダートダービー(大井)への重要なレースと位置づけられており、04年から交流GIIに格上げされている。

年度 馬場 1着 所属 人気 2着 所属 人気 3着 所属 人気 タイム 3連単 勝負結果
2012年
2011年 エーシンブラン JRA 4 ホクセツサンデー 兵庫 5 ラヴィアンクレール JRA 1 2.00.9 64160
2010年 バーディバーディ JRA 1 サンライズクオリア JRA 5 フィオーレハーバー 兵庫 6 1.59.6 4900
2009年 稍重 ゴールデンチケット JRA 3 スーニ JRA 1 シルクダンディー JRA 2 1.59.0 2430
2008年 ナンヨーリバー JRA 1 ウイントリガー JRA 3 ピエナエイム JRA 2 2.02.1 2900
2007年 フェラーリピサ JRA 1 ヤマカツブライアン JRA 2 エンタノメガミ 兵庫 7 2.02.9 9840
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■ 2007年回顧

スタートで2頭が大きく出遅れ。
愛知のサンキンカミカゼが立ち上がる形で遅れてしまった上、もう1頭はなんとフェラーリピサ!
単勝1.3倍の圧倒的1番人気がスタートから3馬身置かれたことでスタンドからは悲鳴とも取れる歓声が沸く。
最内から小牧太鞍上・ゴールドキリシマが飛ばしていきヤマカツブライアン、コートユーフォリアとJRA2頭がこれに付いていく。

先行するJRA3頭の後ろからはワイケイリズム、グレースガール、トミボダンディ、レーザーウイング、
菊水賞馬ユキノアラシと続き、出遅れたフェラーリピサは後方4番手までリカバー。
エンタノメガミ、ホクセツファミリー、最後方から出遅れたサンキンカミカゼと、
最初の3コーナーに入るまでにすでに先頭からシンガリまで17〜18馬身はあろうかというタテ長の展開に。

スタンド前を通過し2周目の向こう正面に入ると外から上がっていったのがフェラーリピサ。
外目を上がっていったことでスタンド前で一旦は落ち着いたペースが再び早くなり、手綱が動く馬、後方で付いていけなくなる馬も出てくる。

結局2周目の3コーナー前では早くもフェラーリピサが先団に取り付き、ゴールドキリシマは後退。

変わって先頭に立ったヤマカツブライアンにフェラーリピサ、その後ろにコートユーフォリア、ユキノアラシ、ゴールドキリシマと前は5頭の争いに。

しかし4コーナーでは前2頭と後ろ3頭の差も2馬身、3馬身と開き始め、直線は内ヤマカツブライアン、外フェラーリピサの一騎打ち。

後ろではコートユーフォリアやゴールドキリシマ、ユキノアラシに変わってエンタノメガミ、トミノダンディが上がってくるが前2頭とはまだ差がある。

前2頭の追い比べはラスト100mあたりでヤマカツブライアンが一杯。
フェラーリピサが一気に抜け出して3馬身の差をつける圧勝。
2着もヤマカツブライアンが確保したが、その3馬身後ろ3着にエンタノメガミが入り地方馬最先着を果たした。

3馬身の出遅れでもハンデが足りなかったか、そんな風に思ってしまうようなフェラーリピサの完勝劇だった。

3馬身出遅れながらも、自分から積極的に動いて行き最後は2着に3馬身、
3着以下には6馬身以上ちぎってしまったのだからここでは1枚どころか2枚も3枚も能力が上だったと言うことだろう。
前が楽と見るや早々に動いていった鞍上・岩田康誠の判断もさすがだった。
あそこでいつまでも溜めていてはいくらフェラーリピサと言えど園田の短い直線では届かなかったかもしれない。
ヒヤシンスSで得たこの馬の強さ・手応え、それを信じて強気に動いていった岩田の好騎乗である。
これで3歳ダート戦線では1つ抜け出した感じのある同馬。
次走はユニコーンSとのことで、端午Sで強い勝ち方をしたロングプライド、海外で揉まれてきたビクトリーテツニーらとの対決が非常に楽しみだ。

ヤマカツブライアンはゴールドキリシマの後ろ2番手から早め先頭、
それで3着以下に3馬身の差をつけているのだから距離も問題ないし内容としては悪くない。
ただ今回は素直にフェラーリピサの強さを認めるしかない。
こちらも3歳ダート路線の中心を担っていくことになりそうだが、今回のレースを見る限りちょっとフェラーリピサへの逆転は厳しいかな・・・。

直線伸びを欠いたコートユーフォリアやゴールドキリシマに変わって3着に突っ込んできたのがエンタノメガミとトミノダンディの2頭。
ほとんど並んだ状態での入線だったが写真判定の結果地元・兵庫の牝馬エンタノメガミが先着。笠松のトミノダンディは4着。
ただ2頭とも勝ちに行ったと言うよりは、直線勝負で3着を拾いに行ったという印象。
むしろ7着に敗れてしまったが、3〜4コーナーで必死にJRA勢に混じって見せ場を作ったユキノアラシのほうに菊水賞勝ち馬として、地方勢1番手としての意地を見た気がする。

逃げたゴールドキリシマと3番手を追走していたコートユーフォリアは3〜4コーナーでヤマカツブライアン、フェラーリピサが前に出ると付いていけなくなり直線も失速。
コートユーフォリアはエンタノメガミ、トミノダンディに交わされ5着、ゴールドキリシマは8着にそれぞれ敗れた。
ゴールドキリシマはやはりダートは良くないですね。

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