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ブラックタキシード

■ 特徴

■ 解説

 父サンデーサイレンス、母は未勝利馬ながらストームキャット産駒という血統背景から注目を集めていたが、気性の悪さもあって順調に勝ち上がれず、
 4戦目にはレース中に故障を発生し競走中止、故障からの休養明け、4歳初戦の未勝利戦では最下位と、デビューしてからしばらくは多難だった。
 6戦目でようやく初勝利を挙げると、500万下条件戦で3着となった後、オープン戦のベンジャミンステークスに出走。
 ここで圧倒的1番人気に推されていたフラワーカップ優勝馬サヤカを破って優勝し、オープンに昇格した。
 続いて出走したプリンシパルステークスも連勝し、東京優駿(日本ダービー)への出走権を獲得。ダービーでは6番人気で、関東馬最先着となる5着となった。

 夏場の休養を経た秋は、菊花賞へのトライアル競走・セントライト記念に出走。1番人気に応えて優勝し、重賞制覇を果たした。
 しかし菊花賞は14着と大敗。さらにその後、脚部不安を生じて長期休養を余儀なくされた。
 1年半の休養を経て復帰したが大敗を繰り返し、復帰後4戦目のエプソムカップの競走中、右前脚の浅屈腱を断裂し競走能力を喪失。競走馬引退となった。

 競走馬引退後は良血を買われて種牡馬入りし、安価な種付け料も手伝って2年目まで100頭以上の繁殖牝馬を集めた。
 産駒の多くは地方競馬で走っているが、2005年には地方の新種牡馬ランキングで1位となり、
 ダートグレード競走で活躍する園田のチャンストウライや東京2歳優駿牝馬の優勝馬ブラックムーンなどを輩出している。
 2003年からはシャトル種牡馬としてニュージーランドでも種付けを行っている。


 サンデーサイレンス商事の公営本部長。

 こと中央にかんするとツメが甘い。
 そのため未勝利を脱出するのに苦労し、条件戦にあがってもくすぶっている産駒が大半を占める。

 母父ストームキャット譲りの多少のハイペースを先行してのバテないスタミナはあるので、小回りコースでの強気の競馬でこそ活路が見出せる。
 福島・中山コースと相性がよいのもうなずける。

 短距離は若い頃まで、古馬は完全に中距離が適距離(芝・ダート両方)。


■ シャトル種牡馬

 馬の種付けは春に行うため、北半球と南半球の季節のずれを利用し1年に2期種付けを行う種牡馬のこと。
 代表例はラストタイクーン、デインヒル。日本では1997年に初めて試みられ、以降輸出が相次いでいる。


■ 代表産駒

チャンストウライ佐賀記念兵庫ダービー菊水賞兵庫大賞典2回、東海菊花賞
ワンパクメロ(中島記念2回、九州大賞典2回、はがくれ大賞典
ムサシボー(福山大賞典
ブラックムーン(東京2歳優駿牝馬、プリンセスカップ、兼六園ジュニアカップ)
エイコークック(ローレル賞