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マーベラスサンデー

■ 特徴

■ 解説

 シルクフェイマスは4歳夏から5連勝し、5歳でGI好走。
 サイレンスボーイも4歳秋から3連勝して、5歳でダート重賞好走。
 父の現役時代と似た上昇曲線を描く馬が多数出ている。

 4歳7〜12月の劇的な成長力をあらわし、一気の1着数が増加している。
 この時期は連勝も多いから、本格化して馬が変わるその上げ潮に乗りたい。
 格上げ初戦はよく穴になっている。

 2歳時は【12-22-28】と2着3着を重ねてじれったいが、これらの馬が年明けにダートをどっと勝ち上がる。
 このパターンはわかりやすいから、3歳はじめごろの芝→ダート中距離替わりは狙いどころだ。

 得意コースの上位にはダート1800やダート1400がズラリと並び、人気馬の信頼度もダートのほうが高い。

 本格化する前は瞬発力不足をカバーできる分、道悪やローカル開催後半の芝も向く。
 先行して上がり36秒台でまとめるイメージだ。

 サイレンスボーイは時計の速いダート向き。おそらく地方の深いダートには合わないから、交流重賞で負けて人気を落としたところを狙う。
 カネサマンゲツはいかにも福島や小倉の芝1800向き。ダートも走れるはず。


マーベラスサンデー編 Part1

 体力と量と闘争心があるタイプで、基本は体力型。自分のペースで競馬をすると激走できるが、道中の起伏に弱い。したがって、逃げ、先行や、逆に追い込み、捲りなどが面白く、道中で自分の競馬が出来ないと脆い。

 その為、芝もダートも準OPやOPの回収率は高く、重賞の回収率はいまいちになっている。重賞級の力がありながら、気分が乗らずに強い相手に踏ん張れないケースがあるわけだ。
 
 強い産駒は体力を活かした芝の長距離タイプが多い。しかし、全体に見ると、芝の長距離の回収率は高くなく、芝は1400m〜1800mの方が馬券的には面白い。したがって、重賞クラスでは長距離で、馬券的には1800mぐらいがベターということになる。
 
 体力型なのに、精神コントロールが比較的難しいのか、短縮での成績の方が延長より良い。それが、強い産駒は長距離に多いのに、馬券的には中距離が面白いということになるのだろう。
 
 実際、芝の重賞連対馬では、ネヴァブション(2200m以上の芝で3連対)、シルクフェイマス(2200m以上の芝で4連対)、スマートギア(芝2400mで1連対)というのが目立つ。他にセンカクが芝2000mで連対し、サニーサンデーは芝1800mで連対しているが、ともに軽ハンデのGIIIだった。やはりトップクラスは長距離が望ましい。

 ネヴァブションは日経賞を追い込み勝ち、AJCCを先行押し切り、シルクフェイマスは逃げ、先行で重賞3勝、スマートギアは追い込みで京都大賞典2着と、やはり特殊な戦術で一本調子に加速させる競馬がベストになる。したがって、その競馬が嵌るのかどうかを見極めるのが、最も大切な作業になってくる。


マーベラスサンデー編 Part2

 今週はマーベラスサンデーの解説の続きをしよう。

 体力型の量系だけに、高齢まで激走できるというのも得意技で、息の長い活躍が出来る。『大穴血統辞典(白夜書房)』によると、変わり身指数は「41」と低い数字になっている。

 これは若いうちは連続してある程度好走することが多く、また凡走後に好走するときも、案外人気になっているケースが多いからだ(相手が弱くなって巻き返すパターンが多い)。しかし、高齢になったら、巻き返すと穴になるので注意だ。

 例えばシルクフェイマス。

 最後に馬券に絡んだのはなんと9歳の京都記念。11番人気で3着だった。このときは、前走中団から競馬をして10着に凡走し、京都記念では逃げに出る位置取りショックを決めたのだった。その前に馬券に絡んだのは7歳のAJCC。このときも前走3番手から8着に敗れた後、延長で気分良く逃げる位置取りショックを決めて5番人気1着と激走した。

 あるいはサイレンスボーイはダートだが、ダートの1400mを最後方で揉まれた後に、延長の1800mダートで気分良く逃げる位置取りを掛け、14番人気1着で単勝150倍と大激走したのである。このときが、実に8歳だった。

 逆にセンカクは6歳時に2200mを先行して7着に敗れた後、2000mの中京記念を4角10番手からの追い込みで9番人気2着している。

 このように、高齢になると、より我慢が利かなくなっているので、逃げの位置取りショックや、逆に追い込みショック、あるいは距離変更などで気分よく走らせての一発が期待できる。


■ 代表産駒