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リボー系

■ 特徴


■ 解説

 20世紀のなかば、フランスに改良の基礎をおき、イタリアで育まれたセントサイモン系の分流にラブレー系があった。
 当時、細々と父系を伝えるのみだったが、歴史的名馬にして名種牡馬のリボーはここから生まれた。

 1952年、セントサイモンから数えて7代目に生まれたリボーは、凱旋門賞を連覇したほか、キング・ジョージVI&クイーン・エリザベスSを勝ち、16戦不敗のまま引退していった。
 種牡馬としても素晴らしく、1960年代に英リーディングサイヤーに輝くこと3回。次いでアメリカで発展し、スピード系に偏った血脈にスタミナ、成長力を補強する重要な役割を果たした。

 リボー系は傍流父系でありながら根強い人気があり、トムロルフ系、グロースターク系、ヒズマジェスティ系といった支流がしっかりと延長されている。
 トムロルフの血はホイストザフラッグが受け継いで、この系統からアレジド(凱旋門賞2回)が出た。
 またヒズマジェスティはプレザントコロニー(米二冠馬)を出し、その後継種牡馬のプレザントタップからタップダンスシチー(ジャパンC)が出ている。

 日本に輸入されたリボー系の種牡馬は、プリンスロイヤル(凱旋門賞)、リボッコ(愛ダービー)、リブリボー(愛ダービー)、マロット、ロムルス、ラディガ、ロンバード、ジムフレンチなど数多い。
 このうち最も成功したのはジムフレンチで、後継種牡馬のバンブーアトラス(日本ダービー)も成功して、バンブービギン(菊花賞)を出した。
 リボー系は過去から大物を出す反面、コンスタントに活躍馬を出さない傾向がある。
 それが主流になれない要因にもなっているが、早熟系、スピード系の種牡馬が蔓延する今日、リボー系のスタミナと成長力は必要不可欠なものとなっている。

 リボー系は個体数は少ないものの、大レースに強い傾向がある。
 瞬発力血統。

 そして、タフだがムラ馬になりがち。

 芝の道悪が得意。アレミロード産駒マリーゴッドが代表例。
 タップダンスシチーも道悪上手。


■ 代表種牡馬