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サクラユタカオー

■ 特徴


■ 解説

 テスコボーイ最後の傑作。
 
 良血と好馬体、優れたスピード能力が評価され、GI優勝は天皇賞のみという成績ながら、種牡馬としての引く手は数多であった。
 当初は日本の馬産最大手・社台グループの種馬場(現・社台スタリオンステーション)での繋養がまとまりかけていたが、
 日高の生産者が導入に尽力し、静内スタリオンステーションでの繋養となった。
 種牡馬入りに際しては5億円という、当時の内国産馬としては高額のシンジケートが組まれた。
 種牡馬成績は期待に違わないものであり、初年度産駒からダイナマイトダディ等の重賞優勝馬を輩出すると、種付け権の市場取引価格は1000万円近くまで高騰。
 2年目の産駒からもサクラバクシンオーがGI優勝馬となり、1992年に死亡した同父のトウショウボーイに代わって内国産種牡馬の筆頭格となった。

 以降も1999年の最優秀短距離馬を受賞したエアジハードなど、数々の活躍馬を送り出していたが、その1999年の誕生世代から突如として産駒出生率が大幅に低下し、
 翌年には89頭への種付けで1頭の産駒も誕生しなかった。
 治療が試みられたが状態は好転せず、2000年の種付けを最後に種牡馬を引退した。
 現在は北海道静内町のライディングヒルズ静内で功労馬として余生を送っている。

 サクラバクシンオーが後継種牡馬として活躍し、2002年には孫のショウナンカンプが高松宮記念に優勝、父子三代GI制覇が達成されている。

 レコード勝利を連発するなど軽快なスピードを持っていた反面、重馬場には極端に弱かった。
 また、三度の長期休養に見られる通り、「爆弾を抱えている」と言われたほど脚元が弱く、同様の傾向から大成を阻まれたり、引退に追い込まれる産駒もあった。
  調教師の境は、「私が手がけた中で、最も強い馬はサクラローレルだと思うが、2000の良馬場であるという条件つきなら、
 あるいはユタカオーのほうが強いかも知れない」(株式会社アスペクト発行、名馬物語Volume1、148頁)との言葉を残している。


■ 代表産駒

ブルードメアサイアーとしての主な産駒