トップ > コース > 函館競馬場

函館競馬場

ダートコースの内側には調教用のウッドチップコースが設けられている。
これはかつて中央競馬に所属していたアラブ系競走馬の調教コースだったものを改修してできたもので、
競馬場にある調教施設としては函館競馬場のみ設置されている。
このため札幌競馬開催中でも函館競馬場に滞在して調教を行う馬も存在する。

ダート 函館ダ1000m 函館ダ1700m 函館ダ2400m
函館芝1000m 函館芝1200m 函館芝1800m 函館芝2000m 函館芝2600m

■ コース図


 洋芝右回り。1周約1600m。最後の直線約260m。向正面に約3mの上り坂。スパイラルカーブ導入。

芝コース

ダートコース

≫ページ先頭へ

■ 特徴

 芝コース・ダートコースとも向正面に約3mの上り坂があるものの、直線は平坦な右回りコース。

 勝負所が下りと平坦で、しかも最後の直線は中央競馬のなかで最も短い。一瞬の決め手が生きる。また直線が短いので逃げ込みやすい。

 1994年のコース改修工事でスパイラルカーブが導入され、コーナーが曲がりやすくなった。
 また、芝コースも札幌競馬場と同様の洋芝へと変更された。

 芝コース改修前の路盤は芝の生育を最優先に考え、野芝に畑の黒土という構成であったが、
 この路盤では晴天が続くとカラカラに乾いた硬い馬場になり、逆に雨が降ると水はけが悪いために泥んこの不良馬場になっていた。
 1988年に函館記念 (JRAGIII) でサッカーボーイが記録した芝2000mのレコードタイム(1分57秒8)は
 当時の日本レコードとなる破格のタイムであったが、この硬い馬場もひとつの要因である。
 砂の質が重く、格段に馬力を必要とする。パワー型の先行馬が更に有利

 馬により洋芝コースに対する適性が異なるため、道外の競馬場で結果を残せなかった馬が函館競馬場で好走する場合がある。
 同様に洋芝を採用している札幌競馬場でも同じ傾向がみられる。

 以前は野芝の生育を優先して保水性の高い馬場構造になっていた。
 そのため、雨が降るとドロドロ馬場になりやすかったが、
 平成6年の改修で野芝を洋芝に替え、水捌けのよい馬場にしたため、馬場状態の悪化が改善された。

 函館の気候は馬にとって過ごしやすく、函館調教馬は注意。
 ただし札幌まで距離があるので輸送を考慮する必要はあるので注意を。


函館芝中距離はトラック調教馬よりも併用調教馬が好成績に変化

 2010年にリニューアルオープンした函館競馬場、芝に関しては2008年の開幕週よりも併用調教馬の好走が目立つ。
 2008年は1回2日目に芝2000mのレースが行わたが、どちらのレースも1〜3着までをトラック調教馬が独占。
 しかし今年は、併用調教馬の独占率が66.6%にもなる。

函館競馬場グランドオープン記念 1着マンハッタンスカイ(8) 標準少め併用
3着ショウナンライジン(12) 標準多め併用
HTB杯 1着トウカイメロディ(2) 標準多め併用
3着クーデグレイス(1) 馬ナリ平均併用

 しかもトラック主体や坂路主体といった軽い併用ではなく、しっかりとトラックと坂路を併用しているので、
 どちらの調教もバランスよく鍛えられていることが今の函館芝中距離には重要なのかも知れません。

≫ページ先頭へ

■ レコードタイム

08年8月10日終了現在

芝コース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.2 ハギノトップレディ 52kg 上野清章 1979年8月12日
1200m 1:09.8 アグネスワールド 53kg 武豊 1997年7月27日
1700m 1:43.8 ウインストーン 53kg 菅原隆明 1986年8月30日
1800m 1:51.3† センターライジング 53kg 四位洋文 1995年9月3日

芝コース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.0 ソロシンガー 牝4 53kg 四位洋文 1997年6月22日
1200m 1:08.4 シンウインド 牝4 55kg 武豊 1988年8月14日
1700m 1:41.0 ケイシュウリイダー 牡4 57kg 田島良保 1983年8月14日
1800m 1:46.0 ボールドノースマン 牡4 56kg 柴田政人 1988年8月7日
2000m 1:57.8 サッカーボーイ 牡3 56kg 河内洋 1988年8月21日
2600m 2:40.4 ユーザーヒストリー 牝4 54kg 横山典弘 2000年6月10日

ダートコース(2歳)

距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:59.1 ゼットサンサン 54kg 松田大作 2008年6月29日

ダートコース(3歳以上)

距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 0:57.7 エピグラフ 牡3 54kg 松永幹夫 2000年7月23日
1700m 1:43.2 シンコウスプレンダ 牡8 59kg 横山典弘 2002年7月14日
2400m 2:34.7 イスカンダル 牡3 54kg 四位洋文 2004年7月24日
≫ページ先頭へ

■ 基準タイム

古馬1000万クラスの平均勝ちタイムを基準にする。
ザックリ、未勝利は+2秒、500万は+1秒、準OP・OPは−1秒、G1は−2秒程度。

ダ1000 59秒 芝1000 58秒
ダ1700 1分46秒 芝1200 1分10秒
ダ2400 2分27秒 芝1800 1分50秒
芝2000 2分03秒
芝2600 2分43秒
≫ページ先頭へ

■ 重賞

GIII
≫ページ先頭へ