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ファルコンS(G3)

【ファルコンS・男の解の公式】 サクラバクシンオー産駒を買え! 
モデル馬

■ ステップ

12月 朝日杯フューチュリティS 3月 ファルコンS(G3)
1月 シンザン記念
2月 アーリントンC

■ 経緯

昭和62年に設けられた3歳馬による重賞競走。
創設当初は『中日スポーツ賞4歳ステークス』という名称の1800m戦だったが、平成8年に距離が1200mに短縮され、平成13年に現在の名称となった。
また、重賞競走体系の見直しに伴い、平成18年より施行時期が6月から3月に繰り上げられている。
なお、競走名の『ファルコン(Falcon)』とは、鳥の隼(はやぶさ)のこと。

■ 傾向

同じ芝1200の重賞でも、サクラバクシンオー産駒はファルコンSに強い一方、シルクロードSを苦手にしている。
これはシルクロードSが開催週の影響で「キレるスプリンターの差し馬」向きになりやすいため。
過去10年までさかのぼっても、バクシンオー産駒の連対はない。

重賞 日付 コース 勝ち馬 レベル ペース LAP めも
第21回ファルコンS(G3) 2007/03/10 中京芝1200m アドマイヤホクト B 100 H 38.0 11.9-10.0-10.8-11.5-12.0-11.8=1.08.0 ×
第20回ファルコンS(G3) 2006/03/11 中京芝1200m タガノバスティーユ C 97 H 11.9-10.5-11.8-12.0-11.7-12.0=1.09.9
第19回ファルコンS(G3) 2005/06/12 中京芝1200m カズサライン C 100 H 11.6-10.2-11.2-12.0-12.3-12.6=1.09.9
第18回ファルコンS(G3) 2004/06/13 中京芝1200m キョウワハピネス B 106 H 12.0-10.5-11.2-11.6-11.8-12.4=1.09.5
第17回ファルコンS(G3) 2003/06/15 中京芝1200m ギャラントアロー B 103 H 12.0-10.4-11.4-11.6-11.8-12.5=1.09.7 やや重
第16回ファルコンS(G3) 2002/06/09 中京芝1200m サニングデール A 107 H 11.9-10.3-11.2-11.7-11.9-11.9=1.08.9
ハイペース。中盤も全く緩まないので最後まで粘れる脚がないときつい。
馬場状態が良いこともあり、内枠のサクラバクシンオー産駒に馬場バイアスが働く傾向がある。
(バクシンオーの父ユタカオーや同族ナスルーラ系のボストンハーバーなどの活躍も目立つ)
サンデーは基本的に沈む、先行粘りこみの傾向の強いレース。(2006−2007年)
開催時期が変わる前と傾向がまったく違うので注意!!

「騎手」:買い=中舘/秋山/川田
過去5年間の、いわゆる「ローカル開催」(毎年初夏の開催および昨年秋の開催は除く)のときに、
中京競馬場の芝コースを得意としている騎手は誰なのか、探してみた。トップは中舘英二騎手。50回以上騎乗している騎手の中では、連対率もトップだった。
これに続くのが秋山真一郎騎手で、勝率と3着内率では中舘騎手を上回る数字をマークしている。
なお、11位以下では、川田将雅騎手が勝率11.5%、連対率21.2%(52回騎乗して6勝、2着5回)と、なかなかの数字を残している。

〔表3〕 ローカル開催時の中京芝コース限定・勝利数上位騎手(2002年〜2006年)
順位 騎手名 成績 勝率 連対率 3着内率
1 中舘英二 32-39-16-173 12.3% 27.3% 33.5%
2 秋山真一郎 17-16-20-81 12.7% 24.6% 39.6%
3 武幸四郎 10-12-10-75 9.3% 20.6% 29.9%
4 芹沢純一 10-11-8-141 5.9% 12.4% 17.1%
5 赤木高太郎 9-11-15-102 6.6% 14.6% 25.5%
6 角田晃一 9-5-7-56 11.7% 18.2% 27.3%
7 柴山雄一 9-4-9-64 10.5% 15.1% 25.6%
8 長谷川浩大 8-7-4-84 7.8% 14.6% 18.4%
9 上村洋行 8-3-5-58 10.8% 14.9% 21.6%
10 川島信二 7-9-7-95 5.9% 13.6% 19.5%

■ 回顧(2007年)

ファルコンS(中京6F/32.7-35.3)
11.9-10.0-10.8-11.5-12.0-11.8=1'08"0
1着アドマイヤホクト(3)、2着カノヤザクラ(5)、3着サクラゼウス(1)、
4着ダノンムロー(13)、5着ワールドハンター(15)
テン主導の歴代最速時計だが、中京だけあって前で決着。上位馬のスピードは相当だが、極限のスプリント勝負だけに東京マイルへの敷衍は不可能。普通に考えれば、この時期適性レンジがそんなに広い馬がそうそういるとは思えないので、ここの序列は全くの参考外。


今日のファルコンSでは、2ハロン目になんと10秒0というラップが計時されましたね。
この1ハロン10秒0というラップ、去年(2006年)は1度もありませんし、一昨年(2005年)もアイビスサマーダッシュで一度あるだけなので、もしかすると芝1200のレースとしては、ハロンラップの日本記録の可能性がありますね。

たしか、カルストンライトオがアイビスサマーダッシュで9秒台のラップをマークしたときに、サラブレッドとして初の1ハロン9秒台、という話題が出てたような覚えがあるんですが。
いま改めて調べてみたら、2004年も10秒0は一度もなし、2003年もアイビスサマーダッシュであるだけです。

各競馬場のレコードのレースを調べてみたら、小倉競馬場の1200レコードは1分06秒5(アグネスワールド、1999年北九州短距離S)ですが、このとき10秒0はなし。
阪神競馬場は、ビリーヴの1分7秒1(2002年セントウルS)ですが、このとき10秒0はナシ。 京都競馬場は、エイシンバーリンの1分6秒9(1997年シルクロードS)ですがこのときも10秒0はナシ。 中京競馬場は、シーイズトウショウの1分6秒7(2005年テレビ愛知オープン)ですが、このときも10秒0はナシ。 中山競馬場は、トロットスターの1分7秒0(2001年スプリンターズS)ですが、このときも10秒0はナシ。 福島競馬場も、新潟競馬場も、1200のレコードレースで10秒0のハロンラップはありません。

・・・という感じで調べていったら、1997年のスプリンターズSで、2ハロン目に10秒0を計時しています。このとき逃げたのが、あの快速エイシンバーリン。勝ったのはタイキシャトルで、道中のポジションが4-4、勝ち時計が1分7秒8というものでした。

10秒0のあったレースを4番手追走から差し切るとは、アドマイヤホクトももしかすると次代のスプリント戦線をリードする馬になれる可能性があるのかもしれませんね。←まだ気が早いですか(^^;
ちなみに、アドマイヤホクトの父で稀代の快速馬と言われたサクラバクシンオーも、10秒0というハロンラップは生涯で一度も経験していません。
比較的最近の快速馬で、かなり速かった印象のあるショウナンカンプ(これも父サクラバクシンオー)も、ハロンラップ10秒0は生涯に一度も経験していません。

調べてみるともっと面白いことが分かるかもしれないんですが、とりあえずこの辺で。
1200で1ハロンのラップが9秒台って見たことがないので、たぶん、日本タイレコードではないかと思います。

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